変わりたい
「これがわたしのすべて、かな? とりあえず」
「……」
「伊織はもう知ってると思うけど、わたしは弱いんだよ」
わたし、いままでたくさん逃げてきた。
だれにも自分の気持ち言わないで、ずっと笑顔を浮かべて生きてきたんだ。
そんなのずるいと思う。
「葵は弱くないよ! 普通なら怖くて助けれないよ。
それにどんな過去があっても葵は葵だから!」
「……ありがとう」
やっぱり伊織は受け止めてくれた。
それでもいまのままでいいわけがない。
わたしの中である決心がついた。
「伊織」
伊織の名前を呼ぶ。
なに? と優しい目がわたしを見つめる。
変わりたいんだ。ほんとは。
もっと強くなりたい。
弱い自分のまんまじゃ嫌だから。
わたしはもっと伊織みたいになりたい。
「ちょっとずつ自分のことを話せるようにがんばってみる。自分の意見をちゃんともつよ」
笑顔で隠すのじゃなく、ちゃんと伝えたいことは伝えるんだ。
自分の心には正直でいたい。
「ゆっくりでいいからな」
「……うん」
いつの間にか太陽は沈みかけて、赤い夕日が空を真っ赤に染めていた。
「俺だって由乃ちゃんだって颯太もいる。俺らはなにがあっても葵の味方でいるから。
葵にはそんな仲間がいるってことだけは忘れないで」
「……うん!」
わたしにもちゃんと居場所がある。
わたしの味方でいてくれる仲間が、友だちがいる。
それだけで自分を何倍にも強くしてくれると思った。
朝、登校すると妙に教室が騒がしかった。
なんだろう。
違和感が拭えない。
教室に入ってもおかしな所はない。
自分席に着こうとすると、あることに気づいた。
西森さんたちが及川さんのほうを見て嘲笑しているからそれをやったのは西森さんたちだと気づく。
及川さんは体が弱くて、体育の時間はよく早退したり、休んだりしている。
それを西森さんはよく思ってなかった。
いつも仮病でしょ、とか友だちとコソコソと話していた。
及川さんは、下を向いている。
それはまるで涙を隠してるようにも見えた。
わたしはどうすればいいのか。
短い間で
見て見ぬふりすればもちろん楽だ。
及川さんとはべつに友だちじゃない。
話したこともない。
関わったこともない。
でも、助けないと。
わたしのときはだれも助けてくれなかったけど。
自分が助けてもらえなかったからといって一緒の空間にいる人を助けない理由になんてならない。
及川さんが前のわたしと同じ気持ちなら。
わたしは怖くても西森さんに立ち向かう。
あんなふうにされて、泣きたい気持ちになるのはわたしがよくわかってる。
でも、またわたしが標的になったら……。
ネガティブな気持ちが襲いそうになったとき、伊織の言葉が頭を駆け巡る。
『葵にはそんな仲間がいるってことだけは忘れないで』
いや。今度は大丈夫。
伊織の言葉で自分自身を肯定できた。
由乃だって、伊織だっている。
ふたりの姿が脳裏に浮かぶ。
あのときとちがってひとりじゃないから、きっと大丈夫だ。
「あの、西森さん! これはやりすぎ! ……なんじゃないでしょうか?」
最初はクラス中に響く大きな声を出したが、情けないけど声がだんだん小さくなっていく。
みんなの目線がわたしに集まる。
緊張する。怖い。いますぐ逃げてしまいたい。
でも、ここで逃げたらわたしはまた変われない。
「いきなりなに? 水原さんには関係なくない?」
呆れたように、冷たい目で返される。
そんな顔されると勇気も少しずつ萎んでいく。
「えっと、そうかもだけど……。これは」
いじめだよ、そう言いかけて言葉を呑み込む。
簡単にこの言葉を使っちゃいけない。
及川さんにだってプライドがある。
自分はいじめと認めたくないかもしれない。
だれかがいじめと決めてしまったら、自分はいじめられていると余計に考えてしまう。
取り消せない。言葉は取り消せないから。
及川さんをこれ以上傷つけちゃだめだ。
「これは、なに?」
西森さんがわたしの目の前まで距離を詰めて訊いてくる。
「これは……間違ってる! 及川さんに謝って!」
「へぇ。いつもは自分の意見なんか絶対に言わないくせにね。
どういう風の吹き回し?」
「仮にもクラス委員はクラスのリーダーでしょ。
やっていいことと悪いことの区別もつかないならそんなのやる資格ない!
高校生にもなって、恥ずかしくないの?」
そう叫ぶと、西森さんがこっちを睨む。
そして、手にもっていたペットボトルの水をかけられそうになる。
咄嗟に目を瞑る。
でも、いつまでも水はかからなくて、よく知っている声が聞こえた。
「なぁ、ガキみたいなことしてんじゃねーよ!」
これは、伊織の声だ。
真っ暗な闇の中にさす一筋の光のようだった。
でも、いつもと声色がちがくて、本気で怒ってることがわかる。
ゆっくりと目を開けると、伊織が西森さんの手を掴んでて、わたしを助けてくれていた。
「こんなことしてたのしい?
いましかないこの大切な一瞬一瞬をこんなくだらないことしてるなんていいの? いつか後悔するよ」
「……っ」
伊織の真剣な言葉の羅列に対して、西森さんはなにも言わず廊下へと飛び出していった。
だれもがシーンとして、わたしたちのほうを見ていた。
「及川さん、ちょっと机いい?」
「あ、うん」
濡れたぞうきんを絞って机の上をこする。
よかった。すぐ消えそう。
しっかり擦れば跡も残らないだろう。
「あおちゃん、わたしも手伝う」
「俺も!」
由乃と颯太くんがぞうきんを持ってきてくれた。
それからクラスの子たちも消すの手伝ってくれたり、及川さんに普通に話してたりしてくれた。
その光景を見てすごく安心した。
及川さんもみんなの優しさに感動しているようだった。
「わたし、カッコ悪かったよね。
結局伊織に助けてもらっちゃって」
西森さんを怒らせるだけじゃなくて、ちゃんと説得できればよかったのに。
自分の気持ちを相手にぶつけることだけしかできなかった。
「そんなことない! あおちゃん、かっこいいよ!
わたしにはできないことをいつもしてるあおちゃんはわたしの自慢なんだから!」
由乃が自信をもって、まっすぐわたしを見た。
ありがとう、と心の中で呟く。
ふと"いつも"という言葉が引っかかる。
自慢になることなにもしてないはずなのに。
由乃の顔を見ると、なにかを言いたいけど、言いにくそうな顔をしていた。
「ごめんね、あおちゃん」
「え、なになに?」
由乃は謝ることなにもしてないのに。
心当たりがなくて、頭を捻る。
「わたし、あおちゃんがいちばん大変なときに傍に居られなかった」
「な、なんのこと?」
いちばん大変なとき、それは中学のあのときの話だろうとわかった。
でも、なんで由乃がそれを。
「知ってたんだ。あおちゃんが中学の頃……」
言いにくそうになりながら、話そうとする。
由乃、知ってたんだ。
それでも由乃が謝る必要なんてない。
「あれはわたしが勝手に由乃を遠ざけた。
わたしが由乃を巻き込みたくなかっただけ」
由乃はなにも罪悪感とか感じることないんだよ。
「それでも、あおちゃんがその……わたしを遠ざけたとき、悲しくて。そんなに頼りないかなって」
「由乃が頼りないなんて思ったことない!
ただわたしが弱かっただけ……」
「なんでもひとりで抱え込むのはあおちゃんの悪い癖だよ!
なんかあったら、わたしに言ってよ。親友なんだから!」
「由乃……」
ほんとにいい親友をもったなと思う。
こんなにわたしのこと想ってくれて、わたしのことずっと心配してくれてる。
こんな親友にはきっともう出逢えない。
大切にしないと。わたしのたったひとりの親友を。
「これからはなにかあったらちゃんと由乃にも話すよ。
だから……頼ってもいいかな?」
頼るなんて言葉、普段使わないからなかなか口から出てこなかった。
「……あたりまえでしょ!」
少し涙ぐんだ瞳でにっこりと由乃が笑う。
わたしも笑って、由乃のことを抱きしめる。
「……ありがとね。これからも親友でいてほしい」
「もっちろん!」
前より由乃に近づけた気がする。
もっと仲良くなれた気がして、うれしかった。
伝えたいことができたから伊織の姿を探す。
でも、教室を見渡してみてもいない。一体どこ行ったのだろう。
するとある場所が思いあたる。
屋上。
前に一度、伊織とお弁当を食べた場所だ。
なぜだかそこに伊織がいる気がして、わたしの足は屋上へと向かう。
屋上の扉を開けると、生暖かい風が吹いた。
その正面には空を見上げて、なにかを考えているような伊織の姿があった。
「伊織」
そう名前を呼ぶと、いつものような笑顔で振り向いてくれる。
この笑顔を見ると、どこか安心する。
わたしの大好きな笑顔だ。
「お、葵! どうした?」
伊織の隣に並んで、同じように空を見上げながら話す。
「由乃ね、わたしの過去のこと知ってたって」
「そっか!」
うんうん、と頷きながら話を聴いてくれた。
「ちゃんと話せた?」
「うん」
前よりもっと仲良くなれた気がする、そう話すと伊織は自分のことのようにうれしそうな顔をする。
「ありがとね、伊織」
今日いちばん伝えたかった言葉。
伊織にはいつも助けてもらってるから。
「由乃ちゃんとのこと? 全然だよ」
「それだけじゃなくて、西森さんから助けてくれたじゃん」
「あぁ、びっくりしたよ。葵があんな風に言うなんて」
思い出すように斜め上を眺めた。
「いままでのわたしだったらたぶん言えなかったと思う。自分は及川さんと友だちじゃない、関係ないからって見て見ぬふりすれば楽だから。
でも、いまはそれじゃ自分のことをもっと許せなくなる。
伊織がわたしに変えるきっかけをつくってくれたんだよ」
少し照れくさいけど、自分の気持ちを紡ぐ。
「それでも、もっと俺がはやく登校していけばよかったな」
あーあ、と残念そうに空に向かって手を伸ばす。
「え、伊織は助けてくれたじゃん。それだけで充分だよ」
これまでたくさん救けてもらってることを思ったら、もう充分過ぎるくらいだった。
ずっと救われている。
「伊織のおかげ」
「そっか」
素っ気なく返されたけど、どこかうれしそうだった。
「及川さん、感謝してたでしょ?」
「うん」
めちゃくちゃ感謝された。
何度も泣きながら「ありがとう」って言ってくれた。
大丈夫。
このクラスの子たちはほんとはみんな優しいはず。
いじめはもう起こらない。
もし起こってもわたしが何度でも救ける。
人は大勢の見方でいたくなってしまうもの。
及川さんの味方をすれば、今度は自分がいじめられるんじゃないかって思ってしまう。
なかなか動けないよね。
わたしだって、はじめは動くのをためらったのだから。
西森さんだってふざけてただけ。
ふざけてただけでもやっていいことと悪いことがあるけど。
あのあと、ちゃんと及川さんに謝っていた。
放課後、空き教室でこっそりと。
きっと、根っからの悪い人じゃない。
まだ西森さんのこと苦手か訊かれたら苦手だけど、悪い人じゃないって思いたいな。
にゃー。
伊織と街をぶらぶら歩いていると、どこからか子猫の声がする。
その声は消えそうなくらい小さくて一瞬見逃してしまいそうになった。
「葵、こっち!」
伊織に手招きされて行った木の下には子猫がいた。
ダンボールに入っていて、全身が真っ黒な猫。
そして、もう捨てられて結構経つのか毛並みがボサボサで少し埃も被っていた。
「捨て猫かな……」
こんな小さな子猫を捨てるなんて。
「あ、名前書いてある」
伊織がその子に付いていた首輪の名前に気づく。
首輪ということはだれかに飼われていたみたいだ。
"クロ"
毛並みが黒いからかな。
安直な発想だとは思うけど、かわいい名前だ。
「クロちゃん、どうしよ?」
わたしが訊くと、伊織はポケットに入れていたハンカチを取り出す。
「まずは身体を綺麗に拭いてあげよう」
水につけ、しっかり絞ったタオルでクロちゃんの身体を優しく拭いてあげてる。
クロちゃんはまだ にゃーにゃーと鳴いてるけど、どこか気持ちよさそうにも見えた。
「うん。だいぶ綺麗になった!」
「かわいい!」
まだ汚れてた時は気づかなかったけど、この子すごく毛並みが綺麗。
クロって名前を付けたくなるのもなんだかわかる。
人懐っこい子猫ですぐ抱っこできたり、頭を撫でたりさせてくれた。
それだけですごく癒しになる。
わたし、動物はやっぱり好き、
小さい頃、よくみていたショーケースの中の犬や猫を思い出す。
「伊織、この子どうする?」
「ごめんけど、俺は飼えない」
伊織はなぜだかわからないけど飼えないみたいだ。
わたしの家はどうだろうな。
お母さんがなんていうか次第だ。
とりあえずクロちゃんを連れて、友だちの家に
ダンボールの中に大人しく座っていて、とても行儀のいい子猫だ。
どこかに逃げようとも思わず、わたしたちに寄り添ってくれた。
なのになんで捨てられてしまったんだろう。
まずは由乃の家。
玄関から出てすぐ「かわいい!」とクロちゃんのことを見て目を輝かせていた。
でも、すぐその顔は残念そうな顔に変わる。
「ごめん、あおちゃん。わたしの家にはリンがいるから」
「そうだった!」
由乃の家にはインコのリンちゃんがいた。
中学の頃はよく一緒に遊ばせてもらっていたのに忘れるなんて。
リンちゃんにごめんと心の中で謝った。
「由乃ちゃん、インコ飼ってるんだ。
たしか颯太も飼ってたような……」
横にいた伊織が思い出すように言うと、由乃はいきなり大きな声を出す。
「ほ、ほんと?」
「うん。おそろいだな!」
由乃は、伊織の言葉に少し頬を赤く染めた。
そんな顔を見ていたら、なんだか胸がざわざわした。
由乃ってもしかして……。
そのあとは考えないようにした。
颯太くんの家にも一応廻ったけど、インコ飼ってるか以前の問題だった。
お母さんが猫アレルギーだから飼いたくても飼えないらしい。
めっちゃ残念そうにクロちゃんを撫でくりまわしていた。
由乃の家を廻ったときも思っていたけど、他の3人が飼えないなら。
だれか知らない人に渡るくらいなら。
「わたしが飼おうかな」
ぽつりと零れた独り言。
だけど、伊織はちゃんと聞いてくれてた。
「え、大丈夫なの?」
「うん。クロちゃんを見捨てるわけにいかない!
だから、お母さんに話してみる」
よし! お母さんの説得がんばらなくちゃ。
わたしが決意すると、クロちゃんはまるで応援してくれているみたいに、わたしに向かってにゃーとうれしそうに鳴いた。
クロちゃんは一旦伊織に預かってもらい、わたしはお母さんの元へと急ぐ。
神社の掃除をしているみたいですぐ見つかった。
「あの、お母さん。わたし……」
「ん? なに?」
子猫を飼いたいって言ったらなんて言うかな。
だめって反対されるかな。
神社に猫なんてって思うかな。犬だったら狛犬とかあるけど。
そもそも猫は嫌いかもしれない。
お父さんが反対するかも。
そう思ったら、言おうとしていた言葉がどんどん沈んでいく。
「……ごめん、やっぱなんでもない!」
それだけ言い残してわたしはまた伊織のところへ戻ってしまった。
「わたしのばかぁ」
その場に座り込む。
伊織に抱えられたクロちゃんをチラッと見えみるとわたしのことなんて見ずにぷいと顔を背ける。
なんだろう。
お母さんを前にすると言いたいことが言えない。
断られるかもしれないと思うとどうしても口が開かなかった。
わたしはまだ弱いままだな。
いや、べつに強くなったなんて一ミリも思っていないんだけど。
「そんなに緊張しなくてもきっと大丈夫だよ」
伊織が優しく頭をぽんぽんと撫でてくれる。
その仕草は少し照れくさい。
「伊織。背中押してほしい」
「え?」
押していいの? とジェスチャーをする。
どうやらちがう意味で解釈をしているみたいだった。
「そうじゃなくて、最後の一押しをしてほしいの。
伊織に背中押してもらえば言える気がするから」
伊織はいつもわたしに勇気を与えてくれる。
だから、お願い。と目で訴える。
すると「任せろ!」と手に気合いを入れ始めた。
なにか手から魔法でも出すのかなってくらい念じている。
そんなことする必要ないのに、と笑う。
「葵なら大丈夫。絶対言える! 俺がいるよ!」
ぽんと背中を押してくれた。
言葉だけでもよかったけど、伊織の勇気を身体越しにももらえた。
「……ありがとう、行ってくる!」
伊織にお礼を言って、再びお母さんの元へと走る。
「お母さん」
不思議。伊織に背中押してもらっただけなのに、伊織の言葉で安心できる。
言える!
お母さんは不思議そうにわたしを見つめる。
「あのさ、子猫を飼っちゃだめかな?」
「子猫?」
「うん。捨てられてるのを伊織……友だちと見つけて。
みんな飼えないって言うから」
「ふふ」
お母さんが少しうれしそうに笑い出した。
「え、なんか変なこと言った?」
「はじめてじゃない? 葵が動物を飼いたいって言うなんて。
小さい頃、よくペットショップで見てたわよね。
でも、絶対欲しい! なんて言わなかったのに」
それは言わなかったんじゃなくて言えなかったんだと思う。
動物を飼うなんてどうせ許してもらえないと勝手に決めつけてたから。
「じゃあ……いいの?」
「もちろんよ!」
お母さんの言葉にガッツポーズを心でする。
「この子なんだけど……」
さっき撮った写真をお母さんに見せると、子どもみたいに目を輝かせていた。
「まぁ、かわいいわね! この子絶対うちの神社の看板猫になるわ!」
なんだかうれしそう。
お母さん、猫が好きなんだ。知らなかったな。
「名前はクロっていうみたい」
「黒猫だから? つけた人は安直な発想してるわね」
さっきのわたしと同じことを言ってる。
そんな様子を見ておかしくて自然と笑顔になった。
お母さんもわたしの顔を見るとうれしそうだった。
それからクロちゃんは我が家へとやって来た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます