日常と非日常
ちょっぴり高級なスーパーのデザートは、一週間に一度だから美味しい。たまたま半額で買えたお刺身も、古本屋で見つけたずっと探していた本も、毎日学校や仕事に通って、くたくたに疲れきった金曜の夜も、やっときた長期休暇で旅行に行くのも、その高揚や愉悦は、制限の中でこそ生まれるものではないか。特別・非日常は、その名の通り、日常であってはならない。だが、日常がなければ生まれない。
人は満たされたいと願う。しかし満たされてはならないのかもしれない、そもそも満たされることは永遠にないのかもしれないが。
私には今、制限がない。何か自分に課題を与えなければ。決めなければ。
久しく日常を感じていない。もちろん、それは非日常を感じていないのと同義である。無。から。何もない。何も感じない。
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