第2話 出会い系 りょうと2

待ち合わせ場所は定番の有名スポット。

大体レコード店前が当時の流行りだった。


あきとバス停で待ち合わせをしてレコード店に向かった。

服装を相手に連絡しあきと待っていると声をかけてきた二人組。

「ありさ?りょうとです。初めまして」


正直期待していなかった。りょうとは長身のイケメンだった。

りょうとの友人はヒゲをはやして帽子、メガネ、小太りだった。

車でカラオケに行こうとカラオケ店にいった。相手の車に乗るのに抵抗があったが、友人のあきがいるしと軽い気持ちで乗った。


カラオケ店に入るとそれぞれ曲を選曲し歌っていた。

1時間少し過ぎたくらいだろうか。店内でノックされる。

(何も注文していないのに何だろう?〕


ありさがドアをあけると警察官4名、店員が立っていた。


(え?警察???〕


警察→「表に停まっている車の持ち主は誰ですか?」



ありさ→「りょうとの友人の車だよね?」


りょうと→「うん、こいつのですけど?」


警察→「窓があいていてドアも鍵が閉まってなくてね。確認したらダッシュボードからこれが出て来ました。現行犯ね」


そう言って警察官は袋をみせてきた。


(え?現行犯?〕


警察官の手には透明の袋に白い粉。


ありさ&あき→「え?」


警察官→「覚醒剤!」


私とあきはパニックになった。店員が不審に思い警察に通報したのだ。


その後私とあき、りょうととりょうとの友人と2組に別れてパトカーで警察署に連行された。


指紋をとられ、彼らとはいつからの付き合いなのか尋問される。


ありさとあきは正直に話した。出会い系で1カ月前に知り合い、本日初めて会った事を。


当時出会い系の犯罪が問題視されており、警察も厳しかった。


警察官→「ニュースみてない?怖くないの?」


呆れた口調で話かけられた。


その後親に連絡されカンカンに怒った両親が迎えにきた。

まさか覚醒剤を間近で見る事になるなんて。彼氏が欲しかっただけなのに。


乗っていた車に覚醒剤があったと思うと怖くなった。

りょうとも使用していたのだろうか。


ありさは出会い系サイトを削除した。

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