いざ祝え! 本日八葵の 誕生日
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八葵ちゃんのチャレンジに協力しよう!
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[小霧]「はいわたしセーフ。次やっちーね」
[八葵]「こほん。……誕生日に際しましてね」
[悠心]「なんだよ、次八葵の番だぞ。はよ引け。んで崩せ」
[絃葉]「はいメイちゃん、おかき! あーんしてあーん」(クソデカおかきを命に差し出す絃葉)
[命]「ごめんね雨ちー、私そこまで口開かない……」
[八葵]「誕生日に際しましてね?」
[悠心]「小霧、引いたやつに何て書いてた?」
[小霧]「“初恋は何歳?”だってさー」
[絃葉]「0歳!」
[悠心]「私は15歳」
[絃葉]「えぇ!? 誰!?」
[悠心]「おまえだよ」
[小霧]「惚気けやがってこのやろー共めー」
[八葵]「聞いてよう!」
[悠心]「八葵は初恋何歳だ?」
[八葵]「この期に及んでまだ聞く耳持たない!? マジすか貴様ら!」
[悠心]「悪い悪い。ちゃんと聞くから」
[命]「あはは……」
[八葵]「あの、私って明日誕生日じゃないスか。それなのに、歳のぶんだけ成長できていない気がするんスよ」
[悠心]「ま、私らの中じゃいちばん子供っぽいか」
[八葵]「おう? 自覚はあるけど改めて言われると……喧嘩売ってるぅ?」
[命]「ええと、多分悪い意味じゃなくてね。やっちゃんって何事も純粋に楽しんで取り組むから。そういう意味でだよね、秋ちゃん」
[悠心]「補足ありがとな」
[八葵]「と、傍から見ればそんな私なワケで。ここはひとつ歳をとる前に、成長しておきたいなと思いまして」
[絃葉]「と、言いましても。やっちゃんがしたい成長の方向性って?」
[八葵]「なんでもいいさ。成長したと思えるのなら──」
[命]「漠然としてるね……」
[悠心]「成長したいって言う割にはフワッとしてんな」
[小霧]「昔から大体こんなもんだよー」
[八葵]「じゃあまず絃葉!」
[絃葉]「はい!」
[八葵]「私の身長を伸ばしてください!」
[絃葉]「はい!? えっ、えっと、骨……延長とか?」
[悠心]「いきなりリスクが高すぎる」
[命]「踵を叩くのが良いって聞くけど……」
[水田わさ霧]「はい! ハンマー!」
[八葵]「力いっぱい叩きな!」
[絃葉]「えぇ!? 怪我しない威力でいくね!? せーのっ!」
[八葵]「ぁちょっと痛い! ……どう? 背伸びた? あ! もしかして1cm強伸びた!?」
[悠心]「スリッパさんのおかげでな。それ脱げよ紛らわしいから」
[命]「あはは……」
[八葵]「じゃあ次ィ! 命!」
[命]「はい。えぇと、何だろ……」
[八葵]「私の心を浄化してください」
[絃葉]「なんか切実だなあ……」
[八葵]「もう最近心が薄汚れてて……手で拭っても摩擦でまた新しい埃が着いて仕方がないのよ……」
[悠心]「(なんでちょっと詩的なんだコイツ)」
[小霧]「(素直にもの言えない時はこうなるよー)」
[命]「えぇと……一緒に綺麗にしていこう? 簡単に拭えるかは分からないけど、綺麗に拭き取れるまで手伝うから……」
[八葵]「命〜! 一生仲良しでいておくれ〜!」
[命]「やっ、やっちゃん! 苦しいよ……」
[絃葉]「ねぇやっちゃん、なんで成長に固執してるの? そのままじゃ、ありのままじゃ物足りない?」
[八葵]「うん。私ってば野心が疼いて仕方ないからさ。貪欲に成長に個室するのが道理ってモンでしょう!」
[悠心]「まあ貪欲なのはいいことだな」
[小霧]「色んな方向に伸ばしすぎな気はするけどねー。手足は4本しかないんだからさー? もうちょっと計画的にものに手を足を着けなさいねー」
[八葵]「じゃあ次は悠心!」
[小霧]「話聞いてたー?」
[悠心]「手足どころか耳とか目まで伸ばそうとしてないかコイツ?」
[命]「あはは……」
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