第52話教育
番場から話を聞き しばらく言葉が出てこなかった…
番場「総理…今夜の国民との対話どうしますか?」
「あ〜すいません…ぼ~っとしてました。
もちろん やりますよ…料理人の方でしたね…」
番場「了解しました」
「あ〜後 番場さんから堀田さんに連絡してもらっていいですか?
お二人とも全然休んでないので少し交代で お休みとってください。
大変だったので堀田さんから3〜7日
堀田さんが復帰した後に番場さんも同様に お休みとってくださいね…」
番場「私は大丈夫です」
「まあ番場さんは そう言うと思ってました…では今ではなく番場さんのタイミングで お休み必要な時言ってください。
それと その間の代わりの秘書の準備お願いします。」
番場「了解しました」
…………………………………………………
国民との対話
「いや〜お待たせしました清水さん
緊急の私用が出来てしまい申し訳ございません…」
清水シェフ「いえいえ全然大丈夫です…
そんな事よりも総理…この度は本当にありがとうございました。」
清水シェフは床に正座して土下座する
「いや〜やめてください…国が国民を救う事は当たり前なんです…今までが間違ってただけですよ〜ハハハ」
清水シェフ「いえ…全て総理のおかげです…私を含め路上生活者だった方 皆そう思っている…このまま いつか餓死するのか寒さで死ぬのか待つだけの日々でした…このご恩は一生忘れません…」
「ハハハ…まぁまぁ お礼なんていいので
普通の会話しましょう。
清水さんはフレンチからイタリアンに転職されたんですよね?」
清水「はい…今はチェーン店勤務で社会復帰しました…いずれは また自分でお店出すのを目標に」
「素敵な夢です…いつか叶ったら食べに行きたいです。
フレンチでもイタリアンでも私は好きです。
私はソースが好きなんですよ…甲殻類のソース アメリケーヌソース とか玉ねぎでしたっけ? シャリアピンソース…デザートのバニラのアングレーズソースとか大好きですよ」
清水「総理 詳しいですね…」
「ハハハ…本当に食が好きなんですよ~ウチは貧乏でしたけど親が飲食店経営してたので
食べ物に関しては贅沢な家でした…1度友達の家で ご飯頂いた時に知りました…魚と味噌汁と沢庵で これが普通なんだと…私の家は今思えば異常なほどです…鍋にカレー 揚げ物 惣菜 お肉 天ぷら 同時に出てくるような家でした…ハハハ…親に感謝です」
清水「それは贅沢ですね…アハハ
私の夢が叶ったら いつか本当に食べに来てください…お代は いらないので」
「お代は払います…タダほど怖いものないですからね~ 総理…食い逃げ ってニュースになりますよ…ハハハ」
…………………………………………………
翌日
番場が 堀田休日中の代わりに秘書を1人
連れてプライベートルームに入ってきた
番場「総理 おはようございます
堀田は1週間休みになるので代わりの秘書
荒井さんを連れて来ました」
50代の背の低い おかっぱ頭の女性で ニコニコしている…
荒井「どうも 初めまして総理…荒井と申します…何なりとお申し付けくだい」
「おはようございます。 荒井さんですね
何でも知ってそうなベテランさんで助かります。 1週間ほど 宜しくお願い致します。
では とりあえず座りましょう」
3人で机に向き合い座る
「早速ですが第1の政策は順調に進んでます…政治家の皆さんも少し余裕が出てきたので新たな政策に手をつけます。
但し あくまでも第1の政策が優先なので
無理のない程度に今は追加するだけです。
では説明しますね~……………………」
…………………………………………………
国会
「お疲れ様です…今日は新しい政策を追加します。
第1の政策は順調で後は政治家の力より企業の力が主になってきましたので少しだけ前進します。
皆さん4000万YENほどの年収の方が大多数なので 例え休みなく働いても1日 11万YENほどの給料です…すでに第1の政策で手が空いた人は直ちに動いてください…国会で寝てるなんて ただの恥さらしですからね…」
少し眠そうな議員に釘を刺す
「私が始めた国民との対話で初日に会話された方の問題を解決します。
まずは学校教育…全ての部活動顧問を外部民間委託です。」
すぐに意見が飛ぶ
政治家「では先生の中で自分から率先して部活動顧問されてる方は どうなりますか?」
「はい…確かに好きでやってる先生がいるかも知れませんが私は中途半端な政策は やりません。それを すると必ず圧力により自分から率先しました と言わされる先生が出てくる…強豪校で先生が教えてるとしても今回は例外なしです…1人認めると他も許す事になります…
部活動顧問がなくても大変な仕事なのに何十年経ってもブラック企業…
大多数の先生が 無給で部活動顧問するのが嫌なんです…ネットで お金かけないならば先生にアンケートとっても いいですよ…
これを実現する為に皆さんで話し合い いくつか案を出してください…その中から私が決断します。第1の政策から4分の1のメンバーを大臣達で選び すぐにチーム編成お願いします。第1の政策に残る方も 良い案があれば出してくださいね〜
遊んでる暇はないですよ…今すぐ大臣はチーム編成して話し合い明日までに案を出してくださいね~ではまた」
…………………………………………………
プライベートルームに戻る
「では番場さんは夜の準備など諸々お願いします」
番場「了解しました」
番場は部屋を去る
「荒井さんは申し訳ないですが少し私の私用をお願いしたいです」
荒井「はいはい…何でもどうぞ」
「いや〜私 最近 外に出ないですから体がなまっちゃって…ハハハ
少し鍛えたいので私の給料でダンベルって言うんですか…鉄アレイとアンクルウェイト…足に付ける重いやつあるじゃないですか…あれを適当に3セットずつネット通販で買っていただきたい…お手伝いみたいな事頼んですいません…」
荒井「全然構いませんよ…私も1週間の代理で 大した事出来ませんから フフフフフ」
「いや〜助かりますよ…就任当初ルールが わからなくて自分でネット通販で買い物したんですよ~そしたら置き配達設定になってて配達員さんも こんな大きい公邸どうすれば良いのか多分わからなくて門の前に荷物 置いて行ってしまって爆発物?とか大変な騒ぎになって番場さんに めちゃくちゃ怒られました…ハハハ
それ以来 自分で頼む時は番場さんの許可が必要で…ハハハ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます