第44話秘密
プライベートルームに無事帰還する
「いや〜久しぶりの外出 楽しかったな〜ハハハ 路上生活者も見当たらなかったので安心しました~」
部屋の背もたれ付き高級チェアが くるりと回り番場が現れた
「うわ〜びっくりした~番場さんですか〜あなた達は私のプライベートルームを自由に使い過ぎですよ〜 」
番場「あら…お二人共に無事で良かったわ…さあさあ そこに2人共 お座りなさい」
机を挟んで2つの背もたれなしチェアが並んでいる…とりあえず座る
番場「では…視察でトラブル等はなかったでしょうか?」
堀田「はい…全て順調に視察を終え帰還しました。」
「はい…あっそうだ番場さんに たこ焼き買ってきましたよ…美味しいんで食べてください…ハハハ」
番場「あら…ありがとうございます。
後でいただきます…あ〜そうだ…もしかしてだけれども…ボディーガードから離れたりしてないかしら?」
堀田「…………」
「えっ…確か ずっと側にいたと思いますが…ハハハ」
番場「ほ〜う…貴方の左腕に 巻かれている睡眠モニターウォッチ…まさか それだけの機能だと思ってますかね~それは高性能GPSなど色々な機能が搭載されてます…もちろん私と堀田のパソコンやスマホに連動していますからね…他にも国会でも演説でもカメラを起動すると我々が その場にいなくても すぐに通知が来ます…わかりますか?ボディーガード達にもGPS付きの機器を所持させてます…アナタのいる部屋まで わかります…さあ…どうでしょうか?」
「すいませんでした…スーパーではボディーガードと少し離れました…」
番場「そうでしょうね~堀田がついていて
それでは困りますね〜」
堀田「はい…以後気をつけます…」
番場「では…総理…貴方は少し勘違いをしているようなので説明します…我々の他にも総理秘書官の候補は います…貴方の政権が終わった時また我々が必ず総理秘書になる保証はないんです…貴方が万が一 支持率を失ったり亡くなるような事があれば我々も総理秘書官から外れ 違う議員の秘書になる可能性もあると言う事を覚えておいてください。」
「えっ…そうなんですか? 」
番場「私は優秀だから多分大丈夫だが堀田は次は無理かもしれない…」
堀田は言い返せなく少し うつむいている…
恐らく頭脳では番場には勝てないと自覚があるようだ
「分かりました…それなら あなた達の人生まで変えてしまいますよね…もっと頑張ります」
番場「分かればよろしい…次はない…ボディーガードから5メートル離れた場合 左腕が吹き飛ぶと思えばいい…」
「えっ…嘘ですよね~そんな機能ついてないですよね~ あれっ…これ外れないぞ…マジで怖いんですけど…」
番場「フフフ…次の外出時に試してみるがいい…フフフ」
「番場さんの場合は本気か冗談か わからない…ハァ〜 まあ〜分かりましたよ…どうせ殺されるなら知らない人より あなた達どちらかに殺された方が まだ諦めがつきます…世話になってますし まだ許せる気がします…だからといって殺さないように お願いしますね!」
番場「いい度胸だ…命懸けで働けばいい…」
「あれっ…少し意外ですね…総理の秘書官でも 給与が凄く上がると言う訳ではなかったような…番場さんが金額で仕事選ぶような感じもしないですし…」
番場は立ち上がり拳を握り
「…………それは…私には力が必要だからだ…………何故ならば私は権力が好きだ…人より少しでも偉い立場に たちたいだけだ…」
「そ…そうなんですか?
なら秘書より政治家の方が良いのでは?」
番場「しつこい男は嫌いだ…」
「すいません…あっ たこ焼き食べてくださいね~ハハハ」
…………………………………………………
その日の夜
国民との対話
40代男性「総理になってから ずっと観ていなかった国会中継を久しぶりに観るようになりました。 総理の発言が終わってから議員の皆さんが第一の政策について色々議論しています。以前とは少し違う感じがしますが カンペなしで 言い合ってるので国民の事を少しは真剣に考えてくれてるように観えます。」
「あ〜そうですか〜良かったです ハハハ」
私も このお仕事になってから以前の国会中継 勉強の為に毎日観てますよ~
いや〜いつ見ても退屈な時間です~ハハハ
ただ 1度だけ面白いの見つけました…
総理VS元総理の戦いで世襲問題やってたんですよ~元総理が現役総理に アナタは三世…息子が政治家になったら四世ですよ…
ルパンだって三世までですよ〜って言って
周りに少し笑いが起きてて 私は なかなか面白い元総理だ… やるな~って思いましたよ… そして現役総理の返しに凄く期待してました…そしたら ただヘラヘラ笑ってたんですよ~ 正直ガッカリしました…違うだろ…コイツは笑いを まるで分かってない…
最高のフリなのに……そこは絶対
五右衛門は13代目です だろ〜が〜
ガッカリ過ぎて そこで観るのやめましたよ~ハハハ」
40代男性「ハハハハハハ 最高です総理
ハハハ」
毎日大好評の対話であった
しかし この国民との対話がキッカケで3人を凄く苦しめる事件に発展していく事になる…まだ先の話だが…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます