第26話 ハイパーインフレ

インフレ(インフレーション)とは、物価が上がり続けて、お金の価値が下がり続けること。 逆に、デフレ(デフレーション)とは、物価が下がり続けて、お金の価値が上がり続けることです。 物価が上がり続けているのに、景気が低迷し、お金の価値も下がるという最悪の現象を、「スタグフレーション」と呼ぶ

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2035年 この国の路上生活者数を政府は把握しきれてなかった

人口1億2千万人に対して約1〜2割にあたる

1千〜2千万人ほどとの推測

原因は失われた40年… 30年間 のデフレ…

世界的パンデミックと戦争などで そこから

10年のインフレ…ハイパーインフレ(スタグフレーション)が続いたからだ

そこに追い打ちをかけるようにステルス増税を国が巧みに行ってきた…

2025〜2035年 の10年間 為替相場

YENは対$で

1$=135〜170YENを推移

2035年1月現在 1$=160YEN

10年前で すでに給料の半分近くを国に税金で摂取されていたものが今や約60%となっていた…

路上生活者の7〜8割が首都圏に集中している


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前回からの続き


元財政省大臣「そ…そんな予算はありません!!」


「ほ〜う!」と 鋭い目で大臣を見る!!

「財源がないと言う事ですか?」


元財政省大臣「そうです! 国債(国の借金)の穴埋めなどに使い予算はないです!!」


「なるほど〜それは困りましたね~

では やはり少数精鋭に して皆さんに議員辞めていただいて少しでも財源作りますかね~ハハハ!」


再びフロアが ざわつく


「ハハハ !冗談ですよ~私は この10日間 人生で1番勉強して来ました

もちろん馬鹿ですから あなた達エリートの足元にも及ばない事は 分かってます!

ただ私の周りには

あなた達に負けない優秀なスタッフがいるので私に分かるよう かみ砕いて教えてくれました」

「この10年以上続くインフレ…路上生活者が増える理由…国民の怒り…

まず30年も長く続いたデフレ時代 何故 国民は反乱を起こさなかったか…?実感がなかったからなんです…賃金は全然上がらなかったのに何故? それは物価も ほとんど上がってなかったから生活は出来ていたからなんです。

しかし急激なインフレになった時に少しずつ気づき始めた!

物価上昇に全く追いつかない賃金上昇率…15年前 100YENだった物が今は200〜250YEN…それでも買わなければ生きていけない…更に増税…

実は先ほど お話した富裕層世界ランキング4位と言うのは少し前のものなんです

今は2位まで上がってるんですよね~!ハハハ」

「それは何故でしょうか? 元大臣さん でしたっけ?私はアナタに聞いてますよ~」


元大臣「それは、会社を立ち上げ成功した方が増えたと言う事ですね!」


「いいえ!違いますね…!アナタの頭がどうなってるか不思議ですが私が簡単に 分かりやすく教えてあげますよ~ハハハ

物価が2〜2.5倍になってるんです!

消費税…国民の強い反対で10%から あなた達は上げれなかった…まあ他で増税して来ましたがね…しかし100YENが200YENになってるだけでも消費税は10YENから20YEN…倍になってますよね~最低でも税収は2倍以上になってるんです…

それ以外にもYEN安で 極々一部の輸出大企業だけが 恐ろしいほど内部留保(簡単に言えば貯金額)そして裏金作りパーティーや癒着… この10年ほどで大企業と国は 恐ろしいほど お金を貯め込んでますよね? その一部を お金持ちだけで分配して来た結果が今の超格差社会を生み出したんです…!」


元大臣「それは…これ……」また話し始める所で コチラが話しだし制す!


「私は アナタをイジメるつもりはありません!

但し! !

次 私に そして国民に 嘘をついた時はアナタは二度と政治家には戻れません!

以上です!

こんな無駄な時間 私に使わせないでくださいね~いい加減 怒っちゃいますからね~ハハハ」

っと元大臣を鋭い目で威圧する!

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