第14話番場先生
よ〜し !「ここに1度座ろうか萩原タカシ君」
椅子を用意してくれたようだ…
「ありがとうございます…ハハハ…あのー僕 全然疲れてないんで大丈夫です」
番場「あら…アナタの好きなコーヒー牛乳用意してあげてるのに?」
「いや…喉も まだそんなに 渇いてないかも知れません…」
番場「あら〜そう〜」
いつもと違う優しい声色から 急激に いつもの口調に戻る
番場「堀田!」っと顎で指示を出す
番場の方が秘書として一応先輩なのだ
堀田秘書に椅子まで案内(連行)される
番場 また声色を変える「あ〜よく出来ました~ ちゃんと座れたね~偉いね~」
「あ…ありがとうございます」っと顔は
あらぬ方向を向く…視線が合わないように…
いつもの声で番場「 で?」と問うてきた
「で?とは…?ハハハ…もしかしてですけど少し怒ってますかね?ハハハ…」
番場「何が〜?なんで〜?どうしてかな~?」
「いや…あの〜僕が勝手に話しちゃって…とかが原因かな〜と思って……も…もしそうなら ごめんなさい……」
番場 表情は いつも通り変わらないが
「ごめんで すんだら 警察いらねーだろ」
と急激に音量MAXに
ヒィッ〜と怯える!
番場 自分で椅子を用意し目の前に座る
番場 はぁ〜と ため息をつき頭を抱える「こちらの戦略ってものが あるでしょ?
見せ方とか言葉の選び方
ちょっとしたミスで すぐ叩かれるんです…きっと品位に欠けるとか報道されます…仕事増やさないでください!
堀田 !今すぐ処理に まわってくれ」
堀田「はい」
「いや…待って下さい
そう言うの もう やめませんか? それじゃ今までと何も変わりませんよ…きっと…ありのまま見せれば いいじゃないですか
情報操作してたら今までの政治と一緒になります…それに僕は今後も 何度でも こうなります
きりが無いですよ
大丈夫です
絶対に共感してくれる人達はいます
僕は あなた達より遥かに馬鹿ですが人生と一般市民歴は一回り以上長いから信じてください」
堀田がスマホで確認してみる
あっ !っと少し驚いた顔で すぐに番場に見せる! 番場は目を見開く!
SNSには…(等身大で 良い表明だった)
(結構イケオジ!!私はイケるかも笑)
(今までの政治家より真っ直ぐに伝わって来てよかった)
(大変だろうけど頑張ってください。応援してます)
など想像以上の高評価が並んでいた
ホッと安心する
「よかった〜 ほら 言ったでしょ
皆もう うんざりしてるんですよ
自分の生活水準 落としながら なんとか やり繰りして国内旅行すら 行けなくなって休みは家で ダラダラするか近所のショッピングモールで お金使わないよう時間潰して…
それが嫌で反旗を翻す結果になってるんですから
まずは誠意 心からですよ
僕も ただ10日間過ごして来た訳ではないですよ~ハハハ」「全てではないですが、自分なりには戦略たててきましたからね」
エッ…2人は 少しだけ驚く
「だって嫌じゃないですか?」
番場「何がですか?」
「もし お二人や他の僕を支えて下さってる方々が作った文章とか描いた戦略で 完全に動いたとします
その結果、もし…万が一でも失敗した時 最悪 僕 死んじゃうかも知れないんですよ
まだ出来れば死にたくないですし…
それに …
お二人も責任感じて多少なりとも傷ついてしまうじゃないですか?」
「あなた達の方が僕より人生残ってますし
そんなトラウマ抱えて生きて行ってほしくないですよ
心の傷って やっかい ですよ~本当 時間しか解決してくれないですしね」
「だから最初から こんな感じの予定でした今後も僕にアドバイスや指示して下さい
ただ決断は自分でするので責任感じないでほしいですし僕は後悔しないよう頑張ります」
「これが本心です……イヤ…少しだけで カッコつけました(笑) 惚れないでくださいね〜 ハハハ」
番場「結婚してま…」
「知ってます」と かぶせて答える
堀田「総理…!」
ん…?少しは感動したのか?
堀田「総理 本当は一人称 僕なんですね…可愛いところありますね」っとニヤリッ
もしかしてだが…
彼女は からかった事を まだ根に持ってるのかも知れない……
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