第27話 許されない行為

「…へぇ〜この時間だけ切り取ってるなんて面白い冗談ですね。どうして切り取ったんです?というか一体何をしているのか分かっていますか?」



「は?防犯カメラには私を含め、干渉している人は教師には居ない‼」



「そのとおりです‼もし映像に何かしら細工がされているようであれば、しっかりとそれを管理している人がいるので、そちらに聞いてください‼」



「へぇ〜管理してるって言ってた割には、すぐに持ってきましたよね?」



「それは管理している人が近くに居たので、すぐに取り出してもらったんです‼」



「だったらその方も呼んできてください。話をしなければいけませんので。」



俺はそう言い、校長先生にその人を連れてくるように頼んだ。校長は数分と立たない内にその担当の人を呼んできた。



「この人が、先程言われていた管理の担当の方ですか?」



「はい。そのとおりです。」



「そうですか…では、お二人は一度退出を願えませんか?俺はこの人と一対一で話をしたいのです。構いませんよね?」



「まぁ良いですが…一体どういうつもりなんですか?」



「構わないですが、どうしてそうしたいのか話をしていただきたい。」



「理由ですか?そんなの決まっているじゃないですか。底にいる彼だって、話したいことが有るのにあなた達が居たら話せないってことも有るでしょう?」



「それはそうですが…」



「でしょう?こんな話をしなくても分かってもらえますよね?」



「まぁ…はい。」



「分かってくれましたか。それなら良かったです。」



俺はすぐに先生たちを外に追い出すと話を始めた。



「それでは質問をさせていただきます。貴方はこの映像の編集に関わっていますか?」



「いえ。そんなことはしていません‼」



「ほう…では、さきほど説明されたのとは違うということでよろしいかな?」



「話を聞いていないのでなんとも言えませんが…1つ言えることは、私はやっていないということだけです。」



「了解した。それじゃあ次の質問だ。この映像の編集をすることが可能な人物を可能な限り上げてくれないか?」



「分かりました。まずは私です。そして、私の同僚である西岡という人物です。彼は、簡単に言えば私と同じ権限を持っている人間です。」



「なるほど。それではその人物について詳しく教えてくれ。」



「その人物は、教頭先生と仲が良いようで結構な頻度で話をしているのを見たことがあります。それに加えて、教頭先生から何かを頼まれたりすることも結構多いそうです。」



「なるほど…これは一気に怪しくなってきたな。教頭先生はその…なんというかあまりいい感じの人ではないだろう?」



「そう…ですね。正直な所、彼のことを信頼している人はいないと思います。だって彼のことを信頼したところでってところですから。」



「なるほど。それじゃあ次で最後の質問だ。君は嘘をつかれたということで構わないかな?」



「そうですね。嘘をつかれたということになります。俺は確かに編集することが出来ます。ただそれは完璧にする事が出来るわけじゃありません。時間だってある程度かかります。」



「大丈夫です。少なくとも私は貴方の味方です。ご協力ありがとうございました。もう出ていってもらって大丈夫ですよ。」



俺がそう言うと、彼はそそくさと外に出ていってしまった。そして俺は外に出ていた二人を再び中に招き入れた。そして俺は彼らに厳しい目を向けて告げた。



「あなた達…俺に嘘をつこうとしていましたね?よくもまぁこの状況で嘘を釣っ買うと思いましたね。」



「嘘ではない‼少なくとも我々に編集をすることは出来ないと言うだけの話だ。決して話の内容が違うというわけではないだろう?」



「そのとおりです。我々が貴方に嘘をついているというわけではありません。」



「そんな話をしているわけじゃないんですよ。俺が言いたいのは、あなた達の話していた内容と少なからず相違点が見つかったってことです。先程までの態度を見ると、まるで彼がしたかのように説明をしていましたが…あれは一体どういうつもりなんですか?」









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