甘い香り
香散見 羽弥
『20XX年 伊藤家事件の経緯について』
・6月2日、東京都某所。伊藤
※以下、敬称は省略する
概要
前日6月1日、○〇高校より帰宅した明美はコンビニに行くと17時過ぎに家を出た。
夕食の時間(19時)になっても帰ってこず、電話も繋がらないことから心配になり、明美が行くはずだったコンビニへ訪ねたが、明美らしき客は来ていないと言われた。
近所をあちこち探すが全く
が、その日は戻らず
以降の
携帯の電源も切っているようでGPS機能も使えないとのこと。
備考
・伊藤家は父、正也と娘、明美の2人暮らし。
母は10年前に他界。
・明美は成績優秀で責任感のある人らしく、親しみやすい人だったようだ。
クラスメイトには彼女を頼りにしているという声が多くみられた。
・近所の人の聞き込みによると、家族仲は良好。
休日にはよく近所のショッピングモールで共に買い物をする姿が
・家は2階建て、一軒家、3LDK、庭付き。
伊藤家の持ち家。
・明美の前日の様子に変わったところはなかったという。
・正也は大手株式会社の役員。代々の資産家。
対応
・以上のことから、家出という可能性が低く、何か事件に巻き込まれている可能性が高い。
6月2日 11時~
→今のところ犯人からの要求電話などは来ていない。
他の線からも捜査を続ける。
6月2日 14時~
・明美が通う○○高校の担任、
※友人は、明美と城市が交際しているという噂を語った。それによると、毎日放課後、空き教室にて密会をしているところを目撃されているらしい。
失踪の当日も、放課後(15時10分頃~16時30分頃まで)空き部屋から二人で出てくるところを目撃されている。
・事前に城市から話を聞いた際には、明美との関係については教師と生徒としか告げていない。
6月2日 16時~
・担当教師が怪しいと踏んで再び話を聞くことに。授業時間を避けて話しを聞く。
交際の件を尋ねると
→何かを知っているとふんで
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