最強なんで無双します!
ユリ
退屈な今まで
私ーー
死因は交通事故。相手のアクセルとブレーキの踏み間違いによって起こった。
いくら保険金だったりとお金があっても、どうせお金に群がるのは親戚の人たち。
私を引き取ろうとする親戚の人たちは、私じゃなくて、お金を見ている。
まあ、当たり前のことなんだけどね。
誰が引き取るか話し合っている中、ただ静かに聴いていた大学生くらいのお姉さんが、
「ねー、私その子引き取るよ。」
そう言った。
また私はため息をつく。
この人も私のお金に誘き寄せられたのか。
そう思って。
しかし、
「だってさー、結局あんたら、この子のために〜とか言ってるけど見てんのはこの子のお金でしょ?私は別に、この子にお金があったってなくたっていい。姉さんにこの子をよろしくって頼まれてるし、私が引き取る。」
この一言で、私はとても驚き、親戚の人たちは静まり返った。
そのお姉さんは、
「ていうかそもそも、姉さんに、私がこの子の面倒を見てくれって頼まれてるし、保険金とかそっちらへんも、私に任せるって言われてる。ちゃんと紙にも書いてあるけど。」
と言い、呆れた目で親戚の人達を見た。
「全く、いつまで無駄な話し合いをしているわけ?ガチ退屈なんですけどー。」
お姉さんはそう言って、私を見た。
その目は、金を見るような目の親戚の人たちと違って、優しい目をしていた。
結局、私はお姉さんのところにお世話になることになった。
「ねー琴〜、勉強教えてー。」
お姉ちゃんが言う。
現在、春休み真っ最中。
しかし、お姉ちゃんは勉強で忙しそう。
そこでなぜかお姉ちゃんより頭のいい私が勉強を教えることになったのだ。
なんで中学生の私の方が大学生のお姉ちゃんより頭がいいの……?
不思議に思いながらも、お姉ちゃんに勉強を教えていく。
お姉ちゃんは、お母さんの妹、つまりおばさんのような存在なのだが、それほど歳が離れていないため、お姉ちゃんと呼ばせてもらっている。
お姉ちゃんは、引き取ってから、色々なことを教えてくれた。
パソコンの面白さとか、プログラミングの方法とか、勉強の効率のいい方法なども。
そのせいか、いつの間にかパソコンのマスターになった私。
お姉ちゃんは、私が作ったプログラミングを勝手に動画サイトにあげ、解説動画を私は無理矢理上げさせられることになった。
その時の声と、あと、バーチャルの姿?なんといえばいいのかわからないが、それが可愛かったらしく、登録者数が増えたため、そこからゲーム実況など、色々やっていくことになったのだ。
それのおかげで、アンチの対処法とか、いらないことも覚えたけど……。
まあ、結局それは役に立っている。
そうして私がつきっきりで教えて、大体2時間が経過したところで、
「ねぇ琴!新しく買ったゲームしよっ!」
と言い出す。
私は呆れながらも、息抜きは大切なため、
「まあいいよ。どんなゲームなの?」
と聞く。
すると、お姉ちゃんが、
「ちょっと待ってね!すぐ持ってくる!!」
と言いだし、すぐにゴーグルのような機械を二つ持ってきた。
ゲーム機らしいが、正直私はゲームに関しては疎いのだ。
何にもわからない。
するとお姉ちゃんが、
「これ、今話題のゲームなのっ!『異界無双物語』!このゲームをクリアすると、現実世界でも運動が得意になるとか、色んな噂があって、一度はやってみたかったんだよね〜!!」
と説明した。
私は、とりあえず「へー。」と適当に返事をして、そのゲーム機を見た。
まあ、見たって何もわからないんだけどね。
と言うことで、ベッドに二人で寝て、一緒にプレイすることにした。
『異世界無双物語、へようこそ。
まず、ユーザー名を決めてください。』
機械の声に出迎えられる。
ユーザー名は、コト。
まあ琴なんてありきたりだし、これでいいだろう。
『コト様ですね。ユーザー名は変更できません。本当によろしいですか?』
画面にYESとNOが出る。
もちろんYES。
次に、種族を選ぶ。
人間、妖精、獣人、魔神、天使。
情報は、一番人気が獣人、その次妖精、その次に人間。
魔神は人数が少なく、ほぼいない……か。
というかそもそも、天使と魔神を選ぶには、ある一定の条件が必要らしい。
正直珍しいのを試してみたいっていう気持ちもあるし、魔神にしようかな。
性格も悪魔っぽいって言われたりもするし、まあやってみる価値はあるだろう。
魔神を選ぶ。
そこから、容姿を選ぶ。
別に現実世界と変えなくてもいいが、とりあえず可愛くする。お姉ちゃんがその方がいいって言ってたし。
容姿は、現実世界の容姿をちょっと変える程度しかできないらしい。(目の色、髪の色を変えれるくらい。)
髪は黒に赤メッシュ、目は赤と黒(見る場所によっては白になる)のオッドアイだ。
髪型は、ボブ(肩まで)だ。(赤とか黒というちょっと悪魔っぽい色っていうのは魔神を選んだ時点で確定らしい。)
口に八重歯、、、つけとくか。
肌は一番白いものにする。(一番白いものと言ってもさほど変わらない。)
年齢……別に偽ってもいいが、とりあえず中一(実際は小6)にしておく。
年齢制限があるようだ。
身長は120〜130センチ。お姉ちゃんが結構ちっちゃい子好きだから。
決定を押し、容姿を作り終える。
最後に服装。
めがねはあってもなくてもスタート時点の所持金額とは関係ないらしいため、一応つけておく。金色の丸いめがねにした。
帽子はあった方がいいから、大きめの帽子にする。顔はあまり知らない人には見せたくない。
服装は……あんまり戦闘系じゃない方がいいかも。
ゲームにも寒さなどはあるらしいので、結構厚着が好ましいが、、、
とりあえずジーンズにセーター(ちょっぴりブカブカ)、後ベルトと、可愛さ求めてちょっとブカブカ白衣をつける。
あと腰に巻けるポシェット(?)も欲しいため、それも追加する。
ハイカットスニーカー(黒)とマフラー(黒と紺の中間ぐらい)をつけたら完成かな。
正直すぐ終わると思っていたが、5分くらいかかってしまった……。
まあ色々ボリュームが多かったし、お姉ちゃんは多分これ以上かかっているし、大丈夫だろう。
そういえば、お母さんが死んでから、初めて思い切り楽しんだかも。
全ての設定を終わらせ、始まりの街に移動させられる。
一度目の前が真っ暗になり、3秒後、視界が明るくなり、私は噴水に腰掛けていた。
周りにはたくさんのプレイヤーが。
その中に、お姉ちゃんがいないか探す。
そして3分後、お姉ちゃんが噴水の近くに現れた。
お姉ちゃんと色々喋りながらも、これからどうするか、話していったーー。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
退屈な今まで、が完成しました〜!!(*゚∀゚*)
初投稿の小説なので、ちょっとおかしなところがあったら、優しく教えてくれると嬉しいです!
誤字脱字ありましたら、報告お願いします!
最後ちょっと無理矢理終わらせた感が拭えないのではないかとか、色々と考えてしまいます。(;´д`)
ちなみに、『最強なんでとりま無双!』と同じ時刻に、『この子を笑顔にさせたくて』が投稿されてます!
このお話に出てきたお姉ちゃんが主人公の物語(?)なので見てくださると嬉しいです!
最後まで見ていただき、ありがとうございました!♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
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