第4章 君と打ち砕く僕らの真実(4-1)

 君の涙で満たされた砂時計に、白い砂がスノードームのように舞い上がる。

 その砂は降りつもることなく、小さなガラスの中を天の川みたいに漂っている。

 時の止まった砂時計に閉じ込められた僕たちはそんな小さな星空を見上げていた。

 あの日、二つに分かれた僕らの運命は。

 二度と交わることのない道を歩み始めたのに。

 吹雪の中で手をつなぎ合っているのはなぜなんだろう。

 君の微笑みがその答えならば。

 僕は君のそばにいるよ。

 ――私もここにいるね。

 君の声はちゃんと聞こえるよ。

 遠く離れれば離れるほど寄り添っているように見える夜空の星みたいに。

 どんなにつらいときだって。

 そのきらめきはお互いに見失うはずがないんだからね。

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