第2話 二見人工島1.1.
最初の3ヶ月はとくになく、普通に総務としての業務を来ないしていた。
月末以外はほぼ定時で帰ることが出来たし。
2カ所かけもちなので移動がめんどくさかったけどね。
ただ、どっちも2国沿いなので車で移動するにゃ便利だわ。
車は、従姉妹がこっちに住んでいたので紹介してもらい中古の軽4購入。
土日は休めたので、無線機もってかるく移動は出来たし。
ところがだ、、8月に入りサービスを手伝って欲しいと。
へ?
サービスだあ?
マレーシアで応援ということで何回かはあるのだ。
帰任申請出してもいっこうに通らないのでパブで腐って飲んでいたときに知り合ったのが現地代理店で、何度かアシスト先で会っていたのだけどそこから仲良くなった。
バンドやったりしていたのだ。
・
ええそうですよ、こんときのソレがあってあの文化祭ですわ。
北工でおもいっきりローリング・ストーンズなんて、、やっちまったわ。
・
なんかイヤな予感しかしないのだが?
客先、、二見の人工島、、にてシステムの立ち上げがあるのだが、応援に来て欲しい
君の立場はよくわかる、あくまでも応援なので本業を優先して欲しい。
と、西日本サービス統括からの依頼なのだけども、、
気軽に乗ってしまったのがわるかった。
イヤな予感が大的中。
次から次へと舞い込んでくる。
本業に差し障りが出てきた。
サービス長に言うと
「人手不足なんです、、そもそもここの出張所ができた理由というのは、二見人工島でして、、、西日本サービスには要請はしているんですよ」
支店長にも、本来の業務に差し障りがでている改善して欲しいと言うのだが、
人手不足を理由にはねられる。
実のところ、営業も作業服着てサービスをやっている始末なのだが、技術サービスから営業になった者で、本社営業はしていないのだ。
技術サービスと精機営業の軋轢・・
この業界あるある話だけども、そこに事務系の人間をまぜるなよ。
くそなんてこった・・なまじ電験3種なんてもっているからか、、
1アマは関係ないだろう、、
厚木の連中、よっぽどマレーシア帰任願いが気に入らなかったんだろうな。
なにせ戦地昇進のGMが実質上のVPだからな。
その話はマレー半島では比較的有名だった。
ただ、もうこれ以上長居する気はなかったので、帰任願い書と退職願をまとめて世田谷にDHLで送りつけた。
そしたらアジア事業部長がすぐ飛んできて半年以内に必ず帰任させる、もし出来なかったら好きにしてくれてもいい、、あと帰任後の処遇は任せて欲しい。
と言って帰ったのだが、、、半年後に帰れたよ。
ただし、、その部長はその前に更迭されたので、妙な話になった。
そして、、だ。
神戸支店というのは神戸にはなくて、明石市のJR山陽線大久保駅の近くにある。正確には富士通の近くになるのか、、2国沿い。
普段いるのは西明石出張所で西明石とはいっても新幹線の駅があるところじゃあない。
明石なのか加古川なのか稲美なのか?入り交じる感じの場所である土山だ。
これも2国沿い。
ご近所に同業様のオークマがあるし。
で、住んでいるのがこの近所で、キャタピラー三菱 のちのキャタピラーだけどもその近所のアパートにいた。
そのご近所にディオという24時間スーパーがあるんだけど、そこが生命線。
ここの200円弁当が生命線なのだが、その値段が値段なので時間帯によってはすぐなくなるのだ。
正直最悪だわ、、
で、神戸支店での仕事を終えて2国を走り出張所に戻ると、人工島に来て欲しいと。
え?まじで??いまから??あのなあ、、事務処理がまだあるんだが? え?こっち優先して欲しいと? じゃあ間鍋君が事務処理やってくれるのか? オレで役に立つのか?
と問答し、作業服に着替えてまあ念のため作業用のパソコンを、、、あと専用のIDカードを、、
10分後に到着し、間鍋くんから話を聞く。
聞いてあきれたし、、
本社のバカ営業と営業本部長、設計本部長が
できますやりますやらせます!のイキリで受注したのがこれだ、、
機械本体は悪くない、、周辺との連動がちぐはぐ。。
設計制御の笠原というやつは、海外出張を理由に逃げた。
間鍋君、敵前逃亡は銃殺しかないのだが?なぜ銃殺にしなかった?
かんにんしてつかあさい、、、
しかし・・なんでまたこのようなものがここにあるんだか、、
というか、厚木の連中はなにしに来たのだ?
営業がいるので聞いてみるのだが、その営業というのが西日本サービスの営業で、、
本社営業はどうした?と聞くと、帰ったと・・
間鍋君、もう一回聞くのだが、、敵前逃亡は銃殺しかないのだが?なぜ銃殺にしなかった?
かんにんしてつかあさい、、、
なんなんだこれは。。
とにかく現状確認だけども、、、
制御盤の外部周辺インターフェイスをみるとだ。。
えと、、
ひでえな。。。
組み直しじゃん、、
というか。。もう一台パソコンもってきて書類書けばよかったね、、
あ・・あれ持ち出しだめじゃんかあ、、
「間鍋君、タイムくださあ~い」
まず厚木の設計制御に電話をする。
最初はおねがいします と下手に出ていたのだが、向こうが調子に乗ってえらそうな態度取りだしたので一発罵倒したら黙りだした。
「いまからならば新幹線で西明石までこられるぞ とっととこんかいドアホ!」
そこで切れた、、
「いいんですか羽根田さん、、、」
「前にもマレーシアであったわ・・どうにかできるよっ!」
そんなことよりも、、書類どうしようか?
今晩中にこれ、、設計とリレー端子台くみ上げて朝方帰って書類を書いて・・
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