第15話 カオス

「よろしくね。ブラック・ナカちゃん。ミンホハバデカイカノジョホハバチイサイ」

「え〜ミンちゃん彼女いるの?脱出して今冒険してんの?」

「チガウヨ。ミンの腕力で探しているんだよ」

澄んだ瞳で答えるミン。

一斎興味がなさそうに「ふーん」と言うナカ。

「カノジョは魔法ツカエル。人々を笑顔にしたり病気ナオシタリ。スゴカッタ。白髪のウツクシイ女性にアコガレていた。」

胴体を擦りながらあくびをするナッカナカー。

靴を脱いだり履いたりするナッカナカー。

「精神の核トカ顔トカ性格全部にあこがれていたみたい…」

「へー。アタシが探している人と似てるんだね。オマエを挟んでやろうか」

「オォ!バッタリナッカナカーと鉢合わせ!!」

「棚にされたいの?」

「ソレは擦レルネ」

ナカは呆れたみたいにため息をつく。

「そういえば、ミンちゃんって無職なの?それとも休暇とってんの?」

「ミン、顧問の先生ダイスキ」

「そんなことは聞いてねぇ。歯磨け」

「襲われないヨ。タムちゃんにアイタイ」


その時鼓膜が破れそうになるほどの爆発音が流れる。それから爆風も。

辺りに煙が立ち込める。

ナカが銃を撃つ。

どぅんみはリュックを掘る。

煙は濃くなっていく。

「リュックの中に缶がない!!!!」

そんなことを言っていると、ミンがどこかで聞いたことのある曲が流れてきた。

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