第11話「望んだ事」
一人描いた
夜の虹
もう明日は来ないと
空に映り込む私が見えてくる
月さえも
涙して
不安げに揺れいてる
この漂う
奴隷の夜に
本物の愛を知らないまま
天へと上ると
きつく締めつけた
鎖が
血生臭く
躍動してる
ああ、今日で
終わりか
でもよかった
次は上手な人生にしたい
この痛みと無縁な人生にしたい
ああ、そうか、
私、次を望むほど
生きたいんだ
ああ、ほんと
最期まで心残りばかりだ
ああ、ほんと
ほんとね。
ねぇあなたはどうしたい
その命とこの私、
もう交換できないよね
でもね、生きてて良かったなんて
思ってる
いつも悲しかったけど
それでもそこに確かに自分の心が反応してた
だから心だけは奪われてなかったみたい
ああ、次はもっといい
人生に
成ったら嬉しいな
じゃあね。
もう時間みたい。
さよなら
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます