初恋は異世界で

みちゃ

第1話

もし違う世界に住むならば…いろんな妄想をしてきた。イケメンを見つけて、愛し合って幸せな生活をしたいと思っていた。でも…こんなんじゃその夢も叶えられない!街に灯りが一つもない。なんでこの世界を選んだんだろう…

遡ること5日前

「あなたは実験番号29番に選ばれました。実験内容は、言えませんが、あなたの望みを叶えます。あなたが今まで妄想してきた恋を選べます。どんな恋が良いですか。」

恋⁉︎そんなのが選べるの⁉︎だったら…

「その…私が死にかけているときに助けてくれて、そこから恋に発展する。ドラマチックなのが良いなぁ。」

「それでは、一つだけ注意が必要です。1番初めに会った人があなたの運命の相手です。では」

目が覚めたら街に灯りがないなんて…もう恋愛どころじゃないよ…。

唯一自分が持っているろうそくが頼りだ。突き当たりに行くと灯りが一つ付いている。あそこに…運命の人がいるの…?

そっと足を運んで戸を叩いた。返事が返ってこない。戸を開けれる事に気づき、好奇心が抑えられず中に入った。部屋の中は外よりも真っ暗で何一つ見えない。

後ろに気配を感じ振り返ろうとしたとき、

「後ろを振りむくな。お前は誰だ。」

「真紫、私の名前は真紫よ。あなたが運命の人よね、あなたの名前は?」

「私の名前は音雲だ。突き当たりを左に曲がればお前の寝室だ。」

私に寝室を作ってくれたの?さすが運命の人ね。

「ありがとう。音雲これからもよろしくね。」

と思いっきり後ろを振り返った瞬間、

「後ろを振り向くなと言っただろ!」

と思いっきり殴られてしまった。真紫は音雲に抱きかかえられ、寝室に向かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

初恋は異世界で みちゃ @mityamon

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ