罰を。

Rotten flower

第1話

午前9時19分、税務署付近のビル街にて男が歩いていた。その後ろから黒い服だらけの男が歩いていた。


「なるほど。殺人事件ですか。」

スーツ姿に白い手袋。検察が現場へとやってきた。男は頭を打って倒れている。地面は赤に染まっている。

「さて、どういう状況だ。」

男は聞いた。隣に立っていた男はこのように答えた。

「男は個人事業主。ポケットには赤い封筒が、」

「そんな事はもうわかっている!」

男は号んだ。ビル群に声が鳴り響く。多くの人がこちら側を見たかと思うとそのまま元の生活へと戻っていった。

「さて、近くには自転車が倒れているし事故の可能性も否めない。少しの間だけでもいいから検証していてくれないか。」

「わかりました。」

集団はどこかへ行った。

「さて、ここからどうしようか。」

男は市内を眺め始めると近くに落ちていたカバンを開けた。財布が入っている。男は財布を取り出すと、軽くポケットに入れた。


「お、検証は終わったか。」

男は後ろから来た集団に訪ねた。

「事故とみて間違いないでしょう。」

集団はそう答えた。


こうして、午前9時48分、男の死亡が確認された。

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