第6話 テスト
「よし、じゃあテスト返すぞー」
地獄の時間が始まってしまった。
「次、田中ー」
僕は、テストが色々な意味で終わってしまった。
240人中202位!?
下に40人しかいないのか、、、
次こそはちゃんと勉強しないとな。どうせ金子さんみたいな、イケイケタイプの女子は勉強できるのだろう。
そう思いながら今日も屋上へ向かう。
「え!?」
僕の前には、やつれた女の人がいた。
「田中ぁ〜」
「金子さん!?」
そこにいたのは、死にかけの金子さんだった。
「テストどうだった、、、」
「普通に低かったですね、、、」
「嘘をつくな!頭のいいやつは大体!『平均点ちょっと超えたくらいだわー笑』って言って、最高得点に近い点数を取るんだ!!!たなか!お前もそっち側だろ!!!」
この人、自分の点数のせいでいつも以上に、ひねくれてやがる。
「そういって、金子さんがそういう人なんじゃないんですか???」
「...」
彼女は、涙を拭きながらふにゃふにゃした声で、僕に聞いてきた。
「田中は、何位だったの、、、」
「202位ですよ、、、」
僕がそう言った瞬間彼女の表情は、一変した。
「絶対に殺す」
へ???
「ち、ちなみに何位だったんですか???」
「全く、だから君はモテないんだよ。」
「どういうことでしょうか?」
「女子には、体重とかと同じことぐらい隠したい秘密が、いっぱいあるの!!!」
「へ???」
「肝に銘じておけ!このバーカ!!!」
そう言われ、LINEで怒っているスタンプを連打され僕の1日はおわった。
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