Before the Moment
◆夢
エドワードさんは夢を見る。ツインテールの女の子が、蛮族の手にかけられる、そんな恐ろしい夢を。
◆スクリュードライヴ
いつも賑やかなギルド内が今日は閑散としており、一番騒がしいはずの受付もアリナの姿がない。その代わり、受付裏の壁には大きくポップな文字で「東方開放戦線なう!」と書かれたポスターが貼ってあった。君達のもたらした情報を元に、東の蛮族領を攻略しているのだと想定できる。冒険者もいない訳だ。
周囲を見渡していると、玄関に誰かが訪れる音が聞こえた。振り向いてみると、見慣れた顔がそこにいた。
「これは、これは。流石、歌姫の加護を受けているだけ、あります。素晴らしいタイミングでの、帰還です。」
クレイ村の受付嬢イスロードだ。よほど急ぎの用事だったのか髪は乱れ、衣服も汚れている。よく見ると顔も怪我をしているようだ。
「現在、クレイ村が強大な蛮族に襲撃されております。事情は…追って説明しますので…大至急…お越し…いただけない…でしょうか…」
途中から突然、言葉の端切れが悪くなってしまった。急ぎ帰還の準備をし始めるが、ここへ来るまでによほど無理をしたのか機体の節々に損傷が見られ、駆動音がなる度にギシリと悲鳴を上げている。言葉に詰まり始めたのも損傷が原因だろう。
「バカ、なにしてんだあんた、そんな大怪我で。早くジェネレーター行け。」
周囲にいた住人のルーンフォークが歩こうとするイスロードを止めに入る。明らかに不調に見えたのだろう。
「です…が…」
君たちの方を見た。どうするかの答えを求めているようだ。イスロードが付いてこないと、道中で詳細が聞けない。だがあの身体で急いで向かうのは無理だろう。彼を気にして動くと、到着が遅れてしまう。それにあの口調からして、喋れる量もそこまで多くはない。処遇は君たち次第だ。
▷待機を命じた
「かしこまりました…お役に立たず…申し訳…ありません。」
ギチギチと関節を鳴らしながらお辞儀をするイスロード。さて、急いで村へ帰ろう。
▷連れて行く
「かしこまりました…少しお手間を…取らせてしまうかもしれませんが…よろしくお願いします…」
イスロードを連れて行くことにした。全速力では向かえないが、襲撃者の話は聞けるだろう。
以下、道中会話
「…襲撃者は…蛮族です…東の討伐を回避した奴らかと…」
「討伐は…アリナ様を中心とした…スクリュードライヴ主要メンバーで行われ…蛮族領の解放を…」
「…現在…村は囲まれ…立て籠っており…剣の加護は問題ありませんが…それを無視する者たちがおり…いつまでもつか…」
「大事な事は…レッサーオーガが…いることです…人を見ても…信用しては…いけません…」
▷ちょっとでいいので説明を受ける
「…襲撃者は…蛮族です…東の討伐を回避した奴らかと…現在…村は囲まれ…立て籠っており…いつまでもつか…」
「おい、もうこれ以上は再生に支障が出る!今すぐ行くぞ!」
住人によってジェネレーターに連れて行かれてしまった。これ以上は聞けなそうだ。
▷誰にやられた
「大型の…蛮族に…石を投げられ…ギルドを任された…者として…なんという不覚…」
↓
◆道中
ロックウッド〜クレイ村間の整備された街道は平穏そのものだ。一見村が襲撃されているとは思えないが、前方、村の方から狼煙が上がっている。緊急事態を示すもので間違いないだろう。急ぎ向かうべきだ。
↓
◆クレイ村付近
もう少しで戦闘が見える位置まで来た。さて、君達はここからどう動くか。勿論無防備に突撃してもいいかもしれないが、状況を確認すればより良い行動がとれるかもしれない。それを考えるためにも、望遠鏡を使い戦況を確認しよう。{望遠鏡便利すぎる}
村周辺を囲うように、多くの蛮族が隊列を成し、魔法や投擲を行っているのが見える。大型の個体が地面を抉り取り、そのままそれを村の石壁にぶつけて耐久度を減らしているが、石壁は水色の髪の女が近づくと瞬く間に再生しており、何事も無かったかのように美しく整えられていた。守りの剣と石壁によって攻め手に欠ける蛮族軍と、打って出れないクレイ村とで膠着状態となっている。
今君達がいる地点から攻撃する事でクレイ村側と挟み撃ちには出来るが、巨大な蛮族3体は非常に強力な見た目をしており、正面から戦うのは得策ではないだろう。
また、村の南側については遠くて少し見にくいが、大きな翼を持った存在が敵蛮族と空中戦を繰り広げており、ほぼ一人で進軍を抑えているように見える。個体戦力では大きく上回っているが、蛮族は量を活かして細かく嫌がらせを行っており、こちらもまた解決の糸口は見えていなさそうだ。また村に近い場所では羽根の生えた白い馬に乗る存在もおり、侵入しようとする小粒蛮族を弓で制止していると見える。北側より敵は弱そうだが、空中戦に手を出せるのが限られた人員しかいないという点が最大のネックのようだ。
以下、ゲーム的補足事項
魔法や石投擲を行っている北側の蛮族軍詳細(近く,動いていないのでカウント可)
・オーガバーサーカー(知名度15)3体
・オーガウィザード(知名度14)3体 内1体は剣の欠片強化あり
・オーガ(知名度12)6体
・レッサーオーガ(知名度9)12体
空中戦を繰り広げている南側の蛮族軍詳細(遠く,空も飛んでいるため数は不明)
・アラクルーデルプレデター(知名度15)2体
・アラクルーデルハンター(知名度14)数体
・アラクルーデル(知名度12)十数体
PC達の行動(その他アイデアが出たら順次対応)
・攻めあぐねている北側蛮族軍の背後を突き挟撃
∟但し敵めっちゃ強いし南側から敵増援来るかも
・南側から進行し翼の存在と協力して攻撃
∟一度南の端に行く必要がある
・一度村に入り状況の把握後、順次対応
∟包囲網を突破する必要あり
▷村に入る
入るためにも村を囲う蛮族を多少蹴散らさなければならない。会敵次第、迅速に対応しよう。
(北側進行の1wave目のみ行う・2R経過で失敗)
{終了後追記}:注目させる魔法で戦闘無し突破とか最高かよ!そーゆーのもっとくれ
「あれは…村の英雄達だ!門を開けろ!あの者達がオーガであったら、どのみち終わりだ!疑わず入れていい!」
「…!!遅いのよバカ!バカバカバカ!!」
監視の声に合わせて門が開く。遠くから水色の女の声も聞こえてきた。君達の迅速な対応のおかげで後続に蛮族はいない。安心して村の中に入ることができた。
「待ってたよ!流石にこれにゃいかと思ったけど!みんなそろそろ、限界だ!」
ピットが挨拶しつつも急ぎ足で君達を誘導する。周囲には投擲されたであろう多くの岩石があり、村の設備もある程度ではあるが潰されている。だが中央はほとんど無傷のようで、村人達は広場周辺に集まっていた。中心では、何やら言い争う声も聞こえる。
「スーホくんも戦ってるよ!私も戦う!私だって、空を」
「ダメじゃ!初陣とするには敵が強過ぎる!スーホにも深追いはするなと強く言っとるんじゃ!」
「でも、でも!じっと待ってても、何も解決しないよ!」
「じゃから、トトロとスミロスがジャミングをどうにかしようとしとる!それにイスロード殿が今ギルドに向かって…おや、もしや」
気付いた村長が君たちの方を見る。そしてそれは同時に全員の視線を集めた。
「あ、ああ、冒険者さん…!」
「皆さん!来てくれたべか!こりゃあ希望が湧いてきた!」
ワークマンが君達を見て大きな声を上げる。それに伴い、固まっていた村人達もそれぞれ歓喜の声を上げた。
「村の救世主!」
「やっぱりあんた達は頼りになるねぇ」
「ああ、愛しのレントくん!」
「待っとったぞ!やはりお主らは導かれし者達じゃ!」
村長は武器を携えてはいるがまだ戦ってはいない様子。何があったのかと問う君達に話をし始めた。
「突然じゃ!半日前、突然南の空から蛮族がやってきたかと思うと、気を取られて北側に気付くのが遅れてしもうた!南の者共は森に隠れとったんじゃろうが、オーガ共は何処から湧いたのかまるで判らん!東の討伐から逃げてきたと言うには、些か強すぎるんじゃが…」
「今南の空をスーホとヴィルちゃんが抑えとるが、彼らの体力も限界じゃ。北はアクシズ嬢ちゃんがしばらく持たせる言うとったし、先に南を抑えてほしい。空を飛ぶ敵に対して戦えるかの?」
村長は一抹の不安を抱えたようだが、君達には心強い森羅導師がいる。空を自在に移動する事など容易いだろう。{森羅導師がいなかったら別途NPC用意}
「流石じゃ。ワシは入ってくるレッサーオーガを片っ端から潰していくわい。では、武運を祈る。」
会話がまとまり、村長が君達と別れ移動しようとしたのを見て、少女が再び声を上げる。
「村長、私も!私も行く!」
「セイル………じゃが、ワシは今から人に化けて入ってくる者共を退治しに行くんじゃ。…セイルよ、おぬしは人の見た目をした者を斬る覚悟はあるのかの。」
「あ、ある。あるよ! お父さんが守った村の為なら、私もなんでもできるよ!」
「…そうか。なら、ついてこい!」
「うん!」
村長とセイルは村の北側に移動を始めた。君達もやる事は決まった。急ぎ行動しよう。
戦闘前/現状
・村北側
外壁が破壊されるたびにアクシズが飛んでいき即時修復している
侵入してくるレッサーオーガは村長が討伐
・村南側
上空はヴィルが制圧中、打ち漏らしをスーホと白い馬が討伐
地上はウルフ(ロシェ)が警備中、レッサー程度なら変身せずとも瞬殺
・村中心
控えとしてワークマンが待機
動かなくなった魔動機をスミロスとトトロが全力で修繕中
▷南に進軍
南側の空には大剣を携えた黒い翼の女性が佇んでいる。後ろ姿でも分かる大きな尻尾と麗しき角が、今は恐怖ではなく頼もしさを感じさせる。少し離れた位置にアラクルーデル達が点在しており、まるでこの女性を動かさせないよう常に別の位置への奇襲をチラつかせ警戒を促していた。近くによると、一度馬から降り休憩していたスーホが君達に気付き近づいてくる。
「冒険者さん!イーヴ様、ありがとう!!皆さんが来れば、突破出来る!」
君達を見るまで非常に苦しそうな表情だったスーホのテンションは一気に最高潮だ。喜びつつも現状を説明してくれた。
「あの上にいるドレイクの姉ちゃん、味方なんだ。信じられないだろ?ドレイクが一緒に戦ってくれるなんて、村長の言葉じゃなきゃ信じなかったよ。で、思った通りめっちゃ強いんだけどさ、それは相手も分かってて、ドレイクさんが少しでも攻めてったら別の場所を襲撃できるよう、攻撃範囲に入らない感じで点在してる。村長曰く無力化してるんだってさ。」
「でも冒険者さんが来れば、そんな事気にする必要もないはず。準備出来たら、一緒に向かおう!」
☆という事で戦闘準備です。ここで謝罪&ゲーム的説明です。
クエスト順が入れ替わってしまったせいでまたも特殊戦闘です、すみません…本来はリゾートの話はだいぶ前なんです。
新鮮さを持ってほしくてたまに特殊戦闘入れるって形にしてたんですけど全部アビスブレイカーのせいですはい。
まずフィールドについて
今回の戦闘は横の線が上中下3つあるフィールドになります。
熟練戦闘のような斜めとかの概念は在りません、横に3つの線です。
線から線への移動は10mです。これは通常移動時に普通に10mとして計算し、そのまままた縦にも横にも動けますが、線と線の間で待機は出来ないのでご注意ください。
続いて戦闘条件について
君達に気付いたアラクルーデル達は全力で突っ込んできます。今は見えていない者達も右端から続々突っ込んできます。そして君達の背後には村人達がいます。君達は0m地点に敵が入るのを防がなければなりません。
ただし、中央の線の中央にはヴィルがいます。彼女は向かってくる者全てを真っ二つに出来るので、中央ルートは比較的数が少なくなるでしょう。もちろん、アラクルーデルもまた線と線を移動できるのでご注意ください。
また、ここは市街地かつ、相手は上空を飛んでいるため、近接攻撃にはウイングフライヤーⅡが必須となります。代わりに相手の飛行による補正も無効化されますがMP管理にはお気を付けください。
ワイドウィング等、「飛行能力を得る」だけでは回避命中にマイナス1の補正が入ります。「自在に空を飛ぶ能力」と書かれた飛行能力なら補正なしです。
3つの線で同じ位置にいれば射程10mでの攻撃も可能です。が、斜めには行けないので注意ください。
地上からの魔法等遠距離攻撃についてはホントは三平方の定理でルート2倍とか言いたかったんですが面倒過ぎるので一律マイナス2mで計算ください。
ヴィルは操作不能ですが、スーホくんは依然共闘した時と同じく特殊ユニットとして扱います。1年前ですね草。毎ターン確定で1体に3ダメージと、駒としてアラクルーデルの進軍を止める事が可能です。ただ止めている限り、スーホは毎ターン5ダメージを受けるのでこちらもお気を付けください。
勝利条件は飛んでくるアラクルーデルを全て撃ち落とし、奥に控えるアラクルーデルハンター、そしてプレデターの討伐です。知能低いので全員突っ込んできます。プレデターは2体いますが、恐らく1体はヴィルが断罪します。ネタバレですね。ではあらためて戦闘準備からどうぞ。
・勝利条件:敵の全滅
・敗北条件:0m地点に敵が待機
・線同士の移動や攻撃は10m
・地上からの遠距離攻撃は-2m
※アビス強化に関して、奈落の力が発動しないため完全無効となる
※敵ジャミングにより魔動機文明の道具が機能不全となる
1WAVE アラクルーデル3体
2WAVE アラクルーデル3体
3WAVE アラクルーデル3体
4WAVE アラクルーデル1体+ハンター2体
5WAVE アラクルーデル1体+ハンター2体
6WAVE ハンター3体
7WAVE プレデター2体
ヴィルvsプレデター1
「(蛮族語)"ようやくお出ましか。このまま引き籠って帰ると思ったわ"」
「(蛮族語)"ドレイクがなんで我らを攻撃する!バカなのか?"」
「(蛮族語)"お前に言われたかないわ。ウチの剣も知らん奴にはな"」
ヴィルはそのまま瞬時にプレデターの腹に入り込み、蹴り飛ばす事で思い切り打ち上げた。かなりの距離だ。そのまま彼女は高速で上昇しつつ、剣を納刀した。
(蛮族語)"執念を捨てよ、既に貴様の命は定まった。己が行いを悔い、贖罪を祈るがいい。―
刹那、紫電のきらめきが上空を舞う。抜刀と共に膨大な魔力が放出され、大爆発を巻き起こした。まるで宝のような美しい輝きが、彼女の奥義のようだ。
「チッ、やっぱり、この場じゃ火力出ないさね。恨めしい結界だよ。」
「ママ、お疲れ。ママの花火。久々に見た。」
弱弱しく降りてくるヴィルを抱いて迎えたのは、南側の警備をしていたウルフであった。とかく、一体は処理できたようだ。残り1体を片付けよう。
★戦闘後
もう他に飛んでくる魔物はいない。片を付ける事が出来たようだ。下にはスーホと、ヴィルを抱えたウルフが待っていた。
「…ふん、仕事さね。助けたくてやっとるわけじゃないわ。」
なにも言っていないのにツンツンしてきたヴィルはこちらを見ない。大技の反動か、だいぶ体力を消耗しているようだ。スーホがその場に駆けつけ、少し怖がりつつもしっかりとお礼を言った。
「お、お姉さん、助けてくれて、ありがとう!ウルフちゃんの、ママだったんだな!」
「おう。自慢の。ママだぞ。」
「だ、だから、助けては…もういいさね。次、いくんかいな。」
北側を顎で指した。確かに、まだ本番はこれからだ。
「しばらくウチは動けんよ、あとから向かうから先に行きぃ。あぁ、間違っても第一神の魔法なんか使うんじゃないさね、反吐が出るわ。」
怪我は治してほしくないらしい。ノルンの妖精も彼女の威圧に怖がって出てこない。放っておくしかなさそうだ。
「俺は一応ここにいる。まだ来ないかも分からないし。」
「ママにここ任された。お前らも任せてくれ。」
スーホ、ウルフ共にここに残るようだ。一旦、報告も兼ねて中心地へ行こう。
↓
◆村の中心
「うおー!流石冒険者さんだべ!南の蛮族おらんくなっとる!あの爆発はなんだべか?綺麗だったなぁー」
ワークマンが興奮気味に話しかけてきた。他の村人達も先ほどより更に活気が溢れている。君達の活躍は素晴らしいものだ。だがまだ本命が残っている。村長も戻ってきていた。
「爆発の手前くらいで、大きいオーガが1体増えてしまった。出し惜しんでる場合じゃなくなってしまったゆえ、こちらも切り札を切る。序盤は苦しいかもしれんが、よろしく頼むぞ。」
村長は何かしらの秘策を用意しているようだ。オーガバーサーカーが4体になってしまったが、大丈夫だろうか。
「北側は今、アクシズちゃんが守っとる。なんとか、助けてやってくれ。」
アクシズが必死に食い止めているようだ。しかし無策で突っ込むには敵が多過ぎるが…
「おおーい!お待たせお待たせ!これで魔動機、使えるはずだー!」
カニ、もといカルキノスに乗ったトトロが鍛冶屋方面から走ってきた。何やら頭に謎の銀紙と不思議な棒を刺している。
「ありゃ?冒険者達じゃないか!さっきの爆発は君たちかい?さっすが〜。」
「あ、そうそう、これでジャミングは妨害出来るはず!妨害の妨害だ!これで一気に反転攻勢さ!あんにゃろー、私の魔動機売れなくなったらどーすんだ!」
トトロはとてもご機嫌斜めのようだ。これで攻撃の手筈は整ったと言って良いだろう。
「とりあえず動ける魔動機を敵のボスんとこ突っ込ませて、気を引かせるよ。君達はまず周りの敵の排除!魔動機が尽きるまでに雑魚を一掃出来れば、そのあとボスに集中出来る!なるべくボスも分断しておくからさ!よろしくな!」
トトロもついてくるようだ。準備出来次第向かおう。
◆移動前 シーン切り替え
セイル「…起きた?」
???「…おはよう。セイルちゃん、おおきくなったね。」
「お、お久しぶりです、でも、いま大変なの。お姉ちゃん、戦える?」
「分かってる。セイルちゃんに起こされたからね。すぐ向かうけど、セイルちゃん守らなくて大丈夫なの?」
「うん、冒険者さんがいるから、平気。それに私も、戦えるの。」
「えっ、そうなの。ふふ、終わった後のお話、楽しみだな。」
「うん!お願いなの、セレお姉ちゃん!」
◆村の北・石壁境界線
「次、右30度くらい!魔法で石の速度早めてるー!気を付けて!!」
「いやー!!あっぶないわね!!ホンットに許さないわあいつら!!」
少し遠くで、アクシズが猫と喋っている。否、猫が共通語を話している。
「アクシズ様、耐えて、耐えるんです!」
「っはぁ、はぁ、…はやく、はやく来て…っ」
投石攻撃と炎の魔法が絶え間なく降り注ぐが、傍にいる猫が的確に被害状況を確認してアクシズに報告し、その被害の全てを瞬く間に修繕して回っている。どうやってるかはさっぱり分からないが、こと防衛においてこれほど頼れる存在はいないだろう。だが流石にその体力も有限のようで、限界が近い。助けてあげなければ。
「あんた達、、、お、遅いのよ!あとちょっとで死ぬとこだったわ!」
エドワードさんのおかげでツンデレみたいなセリフになってしまったアクシズさん。どうやら無事のようだ。君達が近づいたあたりで、北側が騒がしくなってきた。魔動機の群れが突っ込んでいっている。
「どうやら、お役御免のようね。…あー、つーかーれーたー!!終わったら死ぬほどシュワシュワ飲むんだから!さっさと終わらせてきなさい!」
という事でここから門を越えれば戦闘が始まります。単純に1戦闘が続くので頑張りましょう。岩の人も惜しまず回復を推奨です。
「んじゃ、私はここで遠隔操作するから。なるべく頑張るけど、あんま期待はしないでくれよ!」
トトロも準備万端だ。増援が詰まる前に、なるべく早く雑魚を倒していこう。
▷(村侵入時:北へ進軍を選択)
とりあえず挟撃すれば数は減らせる。君達は北側の蛮族をたたくことにした。準備出来次第、飛び出していこう。(各WAVE開始ラウンドが1ずつ早まる)
ゲーム説明。シンプルに戦闘ですが、既定のラウンド開始時に敵がごっそり増えます。イメージ的には戦闘中に歩いて来る感じなので突然手前にいたりします、ご容赦ください。描写はするので、いつ敵が増えるかはある程度分かります。増援即行動にならないよう、決して先制は取られないように。
■1WAVE目
オーガ2体、レッサーオーガ3体
2R開始時:付近の敵がこちらに気付いた。次のラウンドには攻撃してくるだろう。
3R開始時に2WAVE目スタート
■2WAVE目
オーガウィザード、オーガ1体、レッサーオーガ2体
5R開始時:奥の敵がこちらに向かってきた。次のラウンドには攻撃してくる。
6R開始時に3WAVE目スタート
■3WAVE目
オーガ1体、レッサーオーガ2体、人間1人(レッサーオーガ)
オーガに抱えられた人間がいる。助けた方が良いだろうか。
[助けた場合]人間はレッサーオーガだった。奇襲攻撃:確定10ダメージ
8R開始時:奥の敵がこちらに向かってきた。次のラウンドには攻撃してくる。
9R開始時に4WAVE目スタート
■4WAVE目
オーガバーサーカー、オーガ2体、レッサーオーガ3体
だいぶきつくなってきた。そろそろしんどさを感じてきたところで、守るはずの後ろから、聞きなれない声が聞こえてきた。
「さあ、行こうディバイン=ガイ。遅れは取り戻さないと。」
「ヒヒーン」
12R開始時に5WAVE目スタート{終了後追記:11Rに間違えちゃったテヘッ}
■5WAVE目
オーガウィザード(剣)、オーガバーサーカー4体(イベントあり)
ボスが見えてきた。しかし、分断はうまくいっていないようで、オーガバーサーカー4体は固まって行動してしまっている。困った。
「どきな!」
後ろからものすごい速度で君達を追い抜き、そのまま敵の1体に飛び蹴りをかますヴィル。一体は大きく吹き飛び、そのまま追撃しにヴィルも追っていった。それに対しオーガウィザードもヴィルを追いかけていく。2体減った。なんとか、なるだろうか。そう言っていたら、君達の元に先程の騎士が近づいてきた。
「ごめん、装備を調整していたらだいぶ遅れてしまった。久々に起きたもので汚れていて…コホン、とにかく、1体は引き受けよう。恐らくウィザードはこちらに戻ってくるから、気を付けて。」
言うや否や騎士は馬を駆け突撃し、オーガバーサーカー1体を巻き込んで少し離れた地点へと移動していった。これで残るは2体だ。雑魚が来ないうちに、倒してしまおう。
ヴィルvsオーガウィザード
「(ドレイク語)"それがあれば、リワインドアビスは落ちなかったな。機械人形は抵抗すらできないだろうに"」
「(ドレイク語)"断罪の魔剣が人族に堕ちたと聞いたが、真であったか。なんと哀れな。いや、実に滑稽だ"」
「(ドレイク語)"谷の鬼族が何用や。こんなちんけな場所に大軍で来るとは"」
「(ドレイク語)"くくく、この地にいたドレイクもディアボロも、この土地の価値を全く理解しなかった、だから滅びた。貴様とて、如何ほども知らんだろうな"」
「(ドレイク語)"今、身をもって体感しとるわ。奈落の力が、全く使えん地とはね"」
「(ドレイク語)"ディアボロの魔晶にも効くか、これは僥倖。一族長年の悲願、叶えさせてもらう"」
「(ドレイク語)"…その遺物、貰ったる。覚悟しな"」
14R開始時
ディアマンテンが聖印に語り掛けた時、村の方から聖なる力を感じ取った。気付くと、少し力が湧いてきた。MP10回復。
(村の教会にダリオンの銅像を建てたため発生)
15R開始時
「グヲヲヲヲヲヲヲヲヲ」
叫び声と共にズドン、という地響き。オーガバーサーカーの1体が倒れる音がした。謎の騎士が討伐したようだ。騎士はそのまま君達の方ではなく、村の方へと向かっていく。君達を信じて、誰かを守りに行ったようだ。
と、少し遠くで大爆発が起きた。振り向いてみると、先程空を覆った紫電のきらめきが輝いている。ドレイクが切り札を放ったようだ。またもオーガバーサーカーの1体が倒れていくが、攻撃を放ったドレイクも満身創痍で地に伏せていた。あちらも決着がついたようだ。
爆風に飛ばされて、オーガウィザードがこちら側にやってきた。そのまま攻撃の意思があるようだ、最後は君達が片をつけよう。ウィザードは負傷しており、遺物はもっていないようだ。先の爆発で吹き飛んでしまったのだろうか。
★戦闘終了
「(蛮族語)"何故だ…このような戦力は確認していない…ゴフッ"」
オーガウィザードは悔恨の想いを胸に旅立っていった。なんとか、襲撃を防ぐことが出来たようだ。
「ぃよっしゃーーーーー!!!勝った!!勝ったわ!!!ナイス私達!!!」
「やったぜー!!いえーい!!!」
村の石壁の上で、アクシズとトトロがハイタッチをして喜んでいる。ドレイクも2人の近くにおり、倒れた彼女は魔動機で運ばれていたようだ。安全を確認して、村に戻ろう。
「よく、よくぞやってくれた!お主らこそ村の英雄ぞ!」
「流石だ―!」
「レントくんカッコイイ―!!」
住人全員が君達を讃えてくれる。恐ろしい強さの蛮族であったが、守り切る事が出来て良かった。
隠れていた住人達は大きな声とリアクションで歓迎してくれた。しかし、セイルと戦闘参加メンバーの姿がない。村長が案内してくれた。
「他の戦士達は皆休んでおる。ヴィルちゃんなぞ、今しか入れん、と真っ先に温泉に向かっておった。一応残党がいないかワシが警戒しておる、お主らも休むが良い。」
アクシズは喋る猫と共に村長の家で宴会準備をしているそう。スーホくんはセイルとウルフに挟まれ、コホン看病を受けて自宅のベッドで休んでいるとの事。
へとへとなのでみんなご自宅でゆっくり休む事でしょう。元気なら各地の様子を見に行ってもいいけどヴィルの裸が見れるくらいですかね。レントくん、2人が見てますよ。
◆温泉
入口付近にススムくんが立っている。君達を見つけて、駆け寄ってきた。
「おお、これは冒険者さん、今回は本当にありがとう。魔法石は役に立ったかい?」
「それは良かった。この村の品がこの村の役に立ったなら本望だろうね。」
「それじゃ!久々に帰ってきたんだし、村の人たちと話してきなよ!」
ススム君は君達を帰そうと促している。温泉に立ち入らせたくない事情でもあるのだろうか。
「い、今さ、工事中なんだ、大岩がちょうどド真ん中に落とされちゃって、男女の柵が無くなっちゃってさ、だから入湯不可です、ごめんね!」
ススム君の目が若干泳いでいる。もしやこれは、誰かさんに誰も入れないよう脅されているのかもしれない。無理に入れば、彼の命が危ぶまれる。諦めて去ろう。
↓
◆休憩後
「トントン、こんにちは~。セイルです!」
自宅で休んでいた君達の元に、村一番の働き者がやってきた。
「おにぎり作ってきたの。良かったら、食べてほしいなって。」
お食事タイムです。ゆっくりしましょう。
「冒険者さん、本当にありがとうなの。怖いのいっぱいやっつけてて、すごいの。」
ねぎらってくれるようだ。
▷飛べるの?
「んー、ナイショなの!そんなこと言ってないの!気のせいなの!」
▷あの騎士さんだれ?
「お父さんの友達なの。ぎゅってお願いしたら、守ってくれるの。もう寝ちゃったけど。」
「うーんとね、大事な人と、一緒に生きたいって言ってた。」
▷戦えた?
「んー、結局私は戦う事なかったの。でもそれも冒険者さんのおかげなの!良かった!」
おにぎりを食べながら、村を確認する。投石によって破壊された施設の片づけをする住人達も気分は宴会のようで、暗い感情はもっていないようだ。あらためて、何とかなって良かった。ひとまず、教会への感謝はしにいかなければ。
↓
◆村の教会
「いやー、英雄達よ、お疲れ様じゃ。のんびりしていくがよい。」
村長が教会でのんびりしていた。どうやら村の無事を神像に祈っていたようだ。
「お主らも、感謝の祈りを捧げに来たのか?村人に大人気のアクシズ様像も、今なら空いておるぞ。」
本人そっくりのアクシズ像には饅頭からお菓子までこれでもかという程お供え物が置かれていた。確かに大活躍であったが、異様な光景だ。
以前お供え物をしたダリオンの銅像、若く繊細な印象のエルフの銅像だが、麦わら帽子とTシャツを着ているせいか活発な少年に見える。戦闘中に起きた奇跡は間違いなくこの銅像のおかげであろう、祈っておこう。
「スミロスから聞いておったが、戦いの最中に主らも気付いたろう? この地では奈落由来の力、つまり魔神達の力は無効化されるようじゃ。とんでもない話じゃのう。」
村長も知っているようだ。というか鍛冶屋のスミロスも知っていたようだ。おそらくアビス強化がきっかけだろう。剣を渡す時教えてくれてもいいものだが。
「そりゃ蛮族共も狙う訳じゃ。魔神に襲われない拠点など、世界中どこを探してもそうないじゃろう。そしてそれは人族にとっても魅力的じゃ。公になれば、有象無象が押し寄せてくる程にな…」
村長は作業を止め、君達の方へと向き直る。
「あらためて、此度は誠にありがとう。村を治める者として最大限の感謝を。…で、じゃ。村の今後について、英雄たるお主らの意見を聞きたい。奈落を封じる事実を、ギルドに報告するか、否か。今はイスロード殿もおらぬ。知っておるのは、わしとスミロス、ヴィルちゃんのみじゃ。アクシズの嬢ちゃんは…分からぬが…」
「ギルドに報告すればたちまち噂は広がり、この地は最重要拠点としてギルドの総力を上げて発展していくじゃろう。死にたくない、死なせたくない者達はこぞってここに来たがるじゃろうな。じゃが、ならばなぜ、ギルドはこの事実を知らないのか。教導の地として語り継いだ者達はなぜ、この話を外に漏らさなかったのか。何かまだ、わしらの知らない事があるのではないか。歴史を踏まえると、そう考えずにはおれんのじゃ。…お主ら、どう思うかの。」
ギルドに報告すれば、間違いなく守備隊が派遣され、商人達も大量に流れ着き、一大都市として発展することでしょう。土地の権利を主張するだけで、君達を含めた村人達は大金持ちになれるかもしれません。アクシズ様のデッカイ神殿とか立つかも。
ですが村長の言う通り、その事実が文献にも残らず今まで外に漏れていなかった理由が明確ではありません。村人達の間だけで受け継がれ、それが蛮族の襲撃によって途絶えてしまったのだと推測できますが、襲撃が多かったにも関わらずギルドに報告しなかったのはなぜなのか。本当にギルドに報告しても良いのか。村長はその点について君達に問いかけています。明確な回答でなくてもいいと思うので、何かしらお答えいただければ幸いです。
「…そうじゃの。考えておこう。ああ、お主らに無断でギルドに報告する事はないと言っておくぞ。お主らはもう、この村の主軸と言って過言ではないからな。運営も手伝っとくれ。」
ということで今までは割と自由な村でしたが、何かあれば君達も意見を言えるようになりました。○○のために○○が欲しい、などの要望を上げればある程度叶えてくれるかもしれません。
▷鉱山について
「魔晶石の鉱山については、ススムがなにか言っておったの。規則性があるとか。考えてみたら、奈落の力を抑える何かは地下に関係するかものぉ。」
「…あ、そうじゃ。そういえばおぬしらに頼みがあったんじゃ。あのオーガ共、どうやって突然現れたのか、調べてもらえんか。近くに抜け穴なんぞあったら安心などできんのじゃ。時間があれば、森も頼むわい。残党がおるかもしれん。」
村長は村の周辺を調べてほしいそうです。よろしくお願いします。
先に言っておきますが結構な冒険になるので、ご準備は整えください。
↓
◆村の北
「お、冒険者さん。調査だべか。」
北へ向かう途中、ワークマンがロックウッドへ向けて歩いていた。どうやら冒険者ギルドへ襲撃があって襲撃が収まった旨報告にいくようで、イスロードの迎えついでに路面の状況を確認していたようだ。
「この辺、ぼっこぼこになっちまったなぁ。ま、アクシズの嬢ちゃんがいればなんてことないんだども。んじゃ、よろしくだべ。」
という事でワークマンは町へ向かった。君達は周辺を見る。綺麗に舗装してあったはずが、地面をえぐり取って攻撃してきたオーガバーサーカーのせいでデコボコになってしまっている。まぁでも多分大棟梁がいれば一瞬で綺麗になるだろう。逆に埋め立てられてしまう前に調査をしなければ。
👀🐾探索・足跡追跡判定
15:地面をよく調べると柔らかい部分がある。わざわざ埋めたのかもしれない。土を掘ることが出来れば奥を確認できるだろう。
掘る技術や魔法があれば進めます。得意な人を連れてきてもいいでしょう。
20:非常にくまなく探したが、めぼしいモノは見当たらない。魔動機に害をなしたという遺物はなくなっている。どこにいってしまったのだろうか。
▷村にいるススム君に声をかける
ススム「えっ!掘っていいの!?任せてよ!」
流石はミスタードリラー、とんでもない掘削速度だ。ススムくんはみるみる先へと進んでいく。柔らかい地面のためとても掘りやすいようだ。道は北へと進んでいた。真っ暗だが、ススム君が額に付けた光る石と暗視持ちの君達は問題なく視界が確認できる。しかしあまり奥に進み過ぎると、酸素が心配になりそうな…といったあたりで、ススム君が当たりを見つけたようだ。
「あっ、なんかある!固いぞ!これは…扉?」
発掘物の周囲を丁寧に掘削すると、木製の扉のようなものが出てきた。人族が作ったとは思えないお粗末な物だが、扉としては機能しているように見える。この先に何があるかはわからない。進むなら準備して行こう。
◆村の地下
ガチャリ、と開けた先には細長い空間が広がっていた。オーガバーサーカーが少しかがめば前に進めるほどの大きさが、左右に長く続いている。壁は土でなく金属のような素材で作られており、少しの振動では崩落しそうにない。魔法で整えられたのであろう、異常なほど美しい流曲線形状であり、先程の扉のような雑さは感じられない。そして均等な位置に光る石、要は通路の明かりまでついている。綺麗すぎて年代を感じさせぬほどだが、細かく調べれば分かるかもしれない。また風を感じるため、この先どこかに繋がっている事は明白だ。
🔍鑑識判定
15:壁に使われた素材を見るに、魔動機文明時代のものだと確認できる。
と、何かが駆け寄ってくる音が聞こえる。音はとても響いているが、重量はそこまで感じない。小型の蛮族だろうか。どうする? ススム君にも指示をしてあげよう。
(何も言わなかった場合)「ぼ、僕は隠れてるね!」
どさどさと奥の方からゴブリン達が走って来た。皆一様に工事現場の作業服を着ている(ように見える!)。どこかで見覚えがあるような…
「こ、こいつら、僕達の村を襲ってきたゴブリンじゃないか!!」
はい、皆さんの大好きな突撃部隊ですね。でも皆さんのレベルはあの時の倍以上。さくっと倒してしまいましょう。
☆VSゴブリン突撃部隊 恨み晴らしてボコボコにしようタイム
★戦闘後
君達はゴブリンを簡単に蹴散らした。あらためて内部を確認してみよう。道は左右にある。(左右どちらに進んでも同じ場所に辿り着くが、右の方が早い)
道は大きく円形になっているようだ。同じ風景がしばらく続く。なんとなくの距離的に、村の外周を歩いているようなサイズだ。一周するのに2時間はかかるだろう。
道なりに進んでいくと、壁に大きな穴が開いていた。先程のように扉が付いている訳でなく、暴力的に破壊された巨大な穴だ。これは蛮族が開けたのだろう。ここから先に進めそうだ。
進む場合、ススム君を連れて行くかどうか選択してください。彼は戦闘は全くできませんが、岩や土などの障害物にはめっぽう強いです。
↓
◆村周辺の地下
蛮族道は結構長く続いている。6時間はかかるだろう。壁は土剥き出しの危険地帯のため、長居もあまり出来ない。急いで進もう。(この頃には移動には魔動機乗ってる予定だったんだけどなー!!!なんでだろうなー!!!!)
ようやく分岐が訪れた。壁の形状がまた鉄のような素材に戻り、美しい幾何学的な曲線が幾重にも広がっている。君達が進んできた道も合わせて、5つの道に分かれていた。これは探索に手間がかかりそうだ。
(以下、マップの進行に応じて適宜発生)
巨大な洞窟となっており、1移動で道の半分進み、3時間かかります。食事はセイルちゃんが持たせてくれてますが、睡眠や吸精など日数管理が必要なものは一応気を付けてください。
・崩落現場(2カ所)
一部の壁が崩れて道が塞がれてしまっている。掘削系の技能がなければ前に進めそうにない。
▷ススムがいる「出番だね!」→何事もなく美しい通路になった。先へ進もう。
・毒の沼地
しばらく歩いていると、床が紫色に変色してしまっている。どうやらどこかから毒沼が流れてきてしまっているようだ。普通に歩いていたら、毒のダメージを受けてしまう。
[即時毒]触れる度2d+2ダメージ
・紫水晶(右下)
同じ景色の道を歩いていると、周囲の壁に紫の水晶が点々と現れだした。進むほどに多くなっていき、遂には目の前の道を塞いでしまっていた。強い力を込めれば破壊できそうだが、なんとなく危険な魔力を感じる。しかし魔物達の足跡はこの先に続いている。どうしようか。
🔍鑑識判定
15:ノルン君は鉱石にとても詳しい。これは強い衝撃により爆発する鉱石「フルミネーティングゴールド」だ。滅多に見つからないが、鉱山で爆発事故が発生したといえばまず思いつく危険物だ。
▷壊そうとした
ええい、面倒だ。前に進むために、君達は破壊を試みる。ガツン、と攻撃をした瞬間、壁を覆う巨大な紫水晶が一瞬にして灰色に染まり、透明な輝きは消え失せてしまった。これは、ただの石だ。壁に埋まる小さな物は本物だが、この巨大な石だけ紫水晶に見えるよう、魔法がかけられていたようだ。術者は道を塞ぎたかったのだろうか。
▶ススムがいる
「えっ、爆発する石!? ちょ、ちょっとだけ欲しいな。これがあれば堅い岩盤もドカーンってことだよね!とりあえずちょっとだけ、壁に埋まってる小さい物をもらっていいかな?」
ススム君が危険物を欲しがっている。一応君達の許可は求めているようだが…
(どっちでも良い。多分キャラ的に反応するだろうなって思って作った話)
・ひかる鉱石
歩いていると、一部崩れた壁の部分がきらりと光った。近付くと、とても堅そうな色の鉱石が土から露出している。だが周囲がとても頑丈な岩盤で覆われており、技術が無いと取れなそうだ。
🔍鑑識判定
15:ノルン君は鉱石にとても詳しい。これは様々なアイテムに加工出来るマナタイト鉱石だ。持っていれば、そのうち使う事があるかもしれない。
▶ススムがいる
「わくわく、どのくらいの大きさだろう。わくわく、持てないくらい巨大だと良いな。」
とても楽しそうに掘削作業を行っている。この瞬間が一番好きなのだろう。
「なんだ、手のひらサイズだった。残念。でもこれなら、小型のアイテム作成に使えそうだね。どうぞ!」
ススムくんはノルンに手渡した。いつかどこかで使えるかもしれない。
「もっと掘ればあるかもしれないけど、やっぱりこのトンネルの壁が邪魔だなー、いやこれが無いと潰れちゃうんだけどさ。あはは。」
・崩れそうな道(右上)
しばらく探索していると、天井の美しい曲線が少し曲がっているのが見えた。どうやら壁が崩れかけているようだ。もしかしたら、通った瞬間に崩れるかもしれない。
通るたびに危険感知判定15 失敗で落石2dダメ
[失敗後]通行不可(掘削系技能orススム君がいれば突破可能)
・衰弱した冒険者(真下)
見た目の変わらない道を歩いていると、少し鼻につく臭いと共に人影が見えた。望遠鏡で見るに、冒険者の恰好をしている。近付くか、どうか。
身なりを見るに冒険者だ。非常に衰弱し、僅かなきっかけ一つで息絶えそうな状態だ。怪我というよりも、病気や呪いの類に見える。そういえば、クレイ村のギルドで森の蛮族の討伐依頼を出したという話を聞いた。もしかしたらその依頼を受けた新人冒険者かもしれない。森にはオーガ達がいた、新人には不可能な相手だったろう。ウィザードに呪をかけられたか、別の何かにやられたか。助けるなら治療法も知らなければ。
(ウィッチドクター活かそうと思ったんだけどさ、神官や森羅導師のいない場所で生きる一般技能なのになんで神官森羅導師が持ってるんですかね?)
行使値15の[継続毒]1時間経過ごとに2ダメージ(生命抵抗成功で1ダメ)
▷解除した
冒険者は落ち着いて眠りについたようだ。回復も済んだし、放っておいても大丈夫だろう。勿論、連れて行っても構わないが、背負うと自由に動けない。ペナルティで行為判定-2
▶解除後に起きた(12時間後)
「こ、ここは・・・」
背負った冒険者が目を覚ましたようだ。逞しい背に背負われている事に気付き、冒険者は状況を理解する。
「そうか、僕はあの時、毒矢を受けて必死に逃げて…すみません、ご迷惑をおかけしたみたいですね。助けてくれて、ありがとうございます。」
意識ははっきりしているようだ。移動しながらでも、落ち着いてでも、話は出来そうだ。
「僕の名はポブレ。冒険者です。森の蛮族の掃除、と聞いて向かった先に、とんでもない強さの蛮族達が沢山いて…トラグティ、恐ろしい所です。」
絶望を思い出したのか、少し震えている。体力は回復したようでここからは歩けるだろう。とりあえず、村まで送ってあげよう。
・草原の崖穴(左下)
外の光が見える。ここは元々穴が開いていたようで、美しい曲線を保ったまま壁から外を覗く事が出来た。ここは村から3時間ほど南にある崖穴だ。半年前、村がレッサーオーガに襲われる直前に来た記憶がある。PL達は忘れてるかもしれないが。
どうやらここを起点にして、この洞窟を作ったようだ。ここは魔動機文明時代からあるのだろう。
・ゴブリンの宴(左中)
歩いていると周囲に色々なものが散乱し始めた。どうやらこの辺は下級蛮族達の住み処らしい。奥からは騒ぎ声も聞こえてくる。進みますか?
大量のゴブリン達が飲めや歌えやの大騒ぎをしている。村の近くにこんなに多くのゴブリンがいたとは。共存の選択肢を取らないのであれば、さっさと駆除しよう。
☆vsゴブリン陽動部隊 ものすごい量がいるけど多分瞬殺
ただし3ターン目に買い出しを終えた5体が後ろからやってくる
★殺戮を終え、周囲はとても静かになった。放っておいたら腐敗臭もものすごい事になりそうだが。この数だと数体はアンデッド化するかもしれない、今すぐとは言わないがそのうち掃除したいところだ。
周囲に散らかる様々な物の中に、昔見つけた本が置いてあるのが確認できた。蛮族語で書かれた戦術書だ。今なら上級蛮族様もいるし、村に戻ったらあらためて話が聞けるかもしれない。
蛮族語で書かれた本を手に入れた。
・大量のオフダ
壁一面にびっちりとオフダが貼られている。少し不気味だが、よく見ると月光の魔符だ。少し調査すれば、使えるものも見つかるかもしれない。
👀探索判定
12:使えそうな月光の魔符を一枚手に入れた
15:使えそうな月光の魔符を二枚手に入れた
17:使えそうな月光の魔符+2を一枚手に入れた。
…なんかたまに違う札がある気がする。
違う札を確認してみた。砕鎧符、共鳴符、転開符と書かれた札を見つけた。何を言っているのかよく分からないが、危険はなさそうなので放っておこう。
(ロザミア最終時に書いたんだなーって分かるやつ)
・ハルーラの石像
謎の石像が立っている。近づいてみてみるとベールを被った女性の像であり、欠けてはいるがハルーラだ。
デジャヴ(2d+Lv+知力判定)判定22-試行回数分
ノルンはふと思う。この景色を見たことがある気がした。確か、この辺に…
これは…正しき信念のリングだ!しかしハルーラの信者でない者がもらってもいい物だろうか。(特に問題ない。但し石像を破壊した場合…)
ススム「ハルーラ様なら許してくれるさ。弱きを助けるためならね。」
・イーヴの石像
謎の石像が立っている。近づいてみてみると翼を生やした騎士の像であり、欠けてはいるがイーヴだ。
デジャヴ(Lv+知識判定)判定22-試行回数分
ノルンはふと思う。この景色を見たことがある気がした。確か、この辺に…
これは…カースレベリオンだ!しかしイーヴの信者でない者がもらってもいい物だろうか。(特に問題ない。但し石像を破壊した場合…)
ススム「イーヴ様なら許してくれるさ。悪を挫くためならね。」
・破壊された石像と石碑
破壊された石像の跡がある。流石にこの状態では、どの神の物かは分からない。近くには不自然に開いた穴がある。
壁に埋もれて非常に見にくいが石碑のようだ。魔動機文明語で記載されているようだが、蛮族にやられたのかほとんど読めない。かろうじて一部だけ読めた。
"…体の大妖精の力によっ…"
デジャヴ(Lv+知識判定)判定23-試行回数分
ノルンはふと思う。この景色を見たことがある気がした。確か、この辺に…
これは…グリーンベルトだ!やったぜ!!
・壁に埋もれた宝石[全色共通]
突きあたりに辿り着いた。道は4つに分かれている。
壁の中心に、遠くからでも美しく輝くものが見える。綺麗な宝石が壁に埋まっているようだ。多少無理をすれば、取り出せるかもしれない。
ノルンは見ただけでこの宝石がとても強い妖精魔力を帯びていることが分かる。迂闊に手を出したら、恐ろしい妖精に仕返しを受けるかもしれない。
・ラクーン
野生のたぬk…エメラルドラクーンだ。君達を見つけても気にせず道を歩いている。
首輪等もなく、本当に野生のようだ。とても珍しい。攻撃行動を行わなければ相手も何もしてこないだろう。意思疎通も出来るかもしれない。
▷話しかけた
「なんだ、人族か。ここは平和なんだ。妖精達沢山いて、オレは負けないぞ。」
(妖精の魔力が満ちているため過ごしやすい。食事とかはゴブリンのものをひったくってる。)
・メットール(メネフネ)
通路の奥からカン、カン、カンと心地よいリズムで金属音が聞こえてくる。どうやら何者かが通路の工事をしているようだ。
見に行ってみる。ヘルメットを被った存在が、通路から溢れた土をどかし、石を砕いている。通路の整備をしているようだ。
🐶魔物知識判定12:古代種の妖精、メネフネだ。人前に姿を現すのはとても珍しい。
当然攻撃しても良いが、メネフネは共通語も理解できるはず。話しかけてもいいかもしれない。
「メット!メットメット!」
どうやらこちらの意図は伝わっているようだが、向こうが何を言っているかは全然分からない。とりあえず、向こうも敵対の意思はないようだ。
メネフネが工事していたのは通路の入口だ。どうやらだいぶ土が漏れてきてしまっているようで、修復には時間がかかりそうだ。と、よくみたらアチコチに複数体メネフネがいる。自由気ままに作業をしているようで、統一感も無くバラバラだ。上手く指示できれば、作業速度が上がるかもしれない。
マネージャーの判定出目次第で作業時間が短縮される。ススムがいる場合そこに混ざる。
▷ススムがいる
「お、掘るだけなら任せてよ! 壁は無理だけど、道を開通するくらい、訳ないさ!」
ススムくんに任せたら人が通れる程度の道は作れるようだ。任せてもいいかもしれない。
土と鉱石を丁寧に分けながら、物凄い速さで進んでいく。ススムくんの掘削技術はメネフネ達も興味津々のようで、一緒になって前へと掘り進んで行く。いつの間にか共同作業になっており、とても仲良くなっていた。しばらく後、なんとか道らしき道は出来たようだ。
「うん、とりあえず通れるようになったね。このトンネルが未だに綺麗なの、彼らのおかげなんじゃないかな。壁の修理とかは、彼らに任せていいと思う。」
満足そうなススムくん。新しくできた道に沿って、メネフネ達も壁の修理をし始めた。これでここは通れるようだ。
「メット!メメット!」
メネフネが何かを訴えている。ススム君が何かを受け取っていた。
「なんかもらったよ、いいのかな?」
セーフティメットだ。ススムくんが貰ったようだが、必要なら君達が装備してもいい。
・火花(スパラチ BM-138)
道の先がとても明るい。なにかがパチパチと光っている。
近付いてみると、火花のようなものが何もないところでパチパチパチと弾けている。ノルン君はこれが妖精スパラチであると理解できる。君達を見つけて、周囲をくるくると回り始めた。攻撃の意思はないようだ。
スパラチは特に目的があってここに居るわけではなさそうだ。のんびり住んでいるのなら、邪魔しないでおこう。
鉱石に詳しいノルン君は、この子があの紫水晶に近づいたらホンマに危ないわと思いました。まぁ余計な事しなければ基本そんな事態にはなりません。壁を掘ったりしなければね。
(壁を掘るなと言いたいだけの存在)
・焚火(フランメ BM-139)
道の先がとても明るい。揺らぐ光は炎の証だ。
近付いてみると、地面につるはしなどの工具や剣などが大量に転がっており、その中心に鍛冶の炉のような形で炎が揺らめいていた。いや、揺らめいているというより、能動的に動いている。炎から細長い二本の線が伸びており、人間の手のように動かして周囲の鉄を掴み、ハンマーを振り下ろして鉄を成型している。まるで炎が自ら鍛冶をしているようだ。
ノルン君はこれが焚火の妖精フランメであると気付く。友好的な種族なので近づいても問題ないと判断するだろう。その上で近づくかどうかは君達次第。
※補足:フランメは本来料理が好きな個体が多い炎の妖精。この個体は扱える火力が非常に高く、鍛冶も出来るようだ。
▷近づいた
近付くとフランメも気付いたようだ。最初は驚くような仕草を見せたが、君達に敵意がないと悟ると周囲にある武器や工具を自分の前に並べ始め、自慢げに君達に見せつけてきた。自分の作品を君達に見てもらいたいようだ。
置かれた金具達はどれもちゃんと形を成している。つるはしやハンマーなど掘削系の工具は機能としても問題なさそうだが、剣や斧は刃先がでこぼこと丸くなっており、切れ味が全くない。武器については用途を理解していないように見える。
妖精語を話せる人がいれば、多少の意思疎通も出来るだろう。話しかけてみてもいいかもしれない。ただし、妖精の話す言葉を鵜呑みにしないよう注意しよう。彼等は時間間隔が無い。記憶力もあまりない。
▷お名前は、等(自己紹介系)
「おいら、ジュータ!おまえらは、ヒトか?まじんか?」
▷何しているの
「ここでどうぐをつくってるぞ!まえはよく、うえでみんなとあそんでたけど、まじんがきてみんなやられちゃったんだ。ムスペルのあにぃもまけちゃった。だからおいら、ここでペリのあにぃをまもってるんだ。どうぐをつくって、みんながそれでまもってくれるとおもって。」
※ノルン君が分かるので補足:ムスペルは妖精レベル13の炎の巨人、ペリは妖精レベル11の炎のお姉さんです。お姉さんだけどあにぃと呼んでます深い意味はない。
▷ペリを守るって?等
「ここはペリのあにぃがねむってるぞ。あにぃがすきなヒトがつくったばしょで、あにぃはヒトのたのみをきいてねむることにしたんだ。ほかにもたくさんのあにぃたちがねむっているぞ。」
※ノルン君が分かるので補足:炎の妖精ペリは好みの人族と寄り添う趣向がある。
補足2:残念ながら他のあにぃの名前やすきなヒトの名前は憶えていない
▷他のあにぃ達が眠っている?
「そうだぞ。でもさいきん、ベイラのばあちゃんがいなくなっちゃって、そこからへんなやつらがはいってきちゃったんだ。ばあちゃん、どこいったんだろう。」
ノルンでもベイラという名前に聞き覚えはなし。妖精だとして固有名称のようだ。が、ツアーコンダクターのレントくん、君はもしかしたら聞き覚えがあるかもしれない。ちょい高めですが判定で15以上が出ればどこかで聞いたことがあります。
冬の女王ベイラ:大破局によって滅びなかった街、ムジカ=エルレインに資料が残る大妖精。魔法文明時代、トラグティが大自然に囲まれた雄大な土地であった頃に存在したとされる野生生物の守護者。歴史の研究者により、氷の妖精カリアッハベーラの特殊個体であったと仮定されている。おとぎ話としてトラグティ各地に伝承が残っており、妖精の見えないロックウッド住人でもその名は知るという者もいる。
▷へんなやつら?
「たましいのけがれたやつらだ。あいつら、きづいたらたくさんいた。めがあうとおそってくるし、ここもあんぜんじゃなくなった。おいらはあいつら、きらいだ。」
▷ここってなに?
「ここはあにぃのすきなヒトがつくったばしょだぞ。」※要領を得ない回答
とりあえず話を聞く事が出来たようだ。しかし、鍛冶をするフランメとは珍しい。クレイ村の鍛冶屋とも話が合いそうだ。
▷村に来る?
「むら?うえはまじんだらけじゃないのか?もう、あんぜん?しぜんはあるか?」
「ならいく!おいら、またヒトやみんなとあそびたい!」
ジュータはふわりと浮き上がり、ノルンのまわりをふわふわと周回しだした。ついて来るようだ。
・森へと続く道
なんだか騒がしい。なにかいる。…アラクルーデルハンターだ。
アラクルーデルハンターは君達に気づいたが襲ってこない。洞窟ではただの飛べない鳥のようだ。
☆vsアラクルーデルハンター1体(飛行なし)取り残された悲しい個体
・森
道に大きな穴が開いている。先程のように扉が付いている訳でなく、暴力的に破壊された巨大な穴だ。先を見てみると、どこかで見た覚えのある罠がある。これは、半年前に森でエドワードが仕掛けた罠だ。しっかり作動もしたようで、よい目印になっている。
穴を確認するとそのまま外へと続いていた。多くの樹が見える。ここは近くの森のようだ。そういえば、アラクルーデルは森の方からやってきたと村長は言っていた。
よくみると、正面にアラクルーデルプレデターがいる。洞窟の外を警戒しているようで、君達の方は全く見ていない。今なら近づかずに奇襲できそうだ。
☆vsアラクルーデルプレデター1体 寝過ごして襲撃参加しなかったアホ個体
何事も無くしばき終えた。周りに他の蛮族の姿はない。安全になったと言えるだろう。(周囲を探索しても特に何もいない)
どうやら、襲撃してきた蛮族は森から洞窟をくぐり、丁度良い場所の壁をぶち抜き、掘り進めて村の近くまでやってきていたようだ。村の真下を掘られていたら直接侵入を許していただろうが、剣の結界的に限界があったのだろうか。
森は平和なようだが、洞窟内にどんな危険が潜んでいるか分からない。村長に安心して報告できるよう、洞窟を探検しよう。
↓
◆トンネルのマップ全てを解放した
内部の隅まで確認できた。森の蛮族が絶えなかったのは、このトンネル内に潜んでいたからだろう。トンネル内が平和になり、森も暫くは平和が続くだろう。村長に報告しよう。一方その頃…
◆クレイ村・神殿にて
これは今現在の話です。あとで村人達から詳細を聞いた、というていでリアルタイムをお楽しみください。
「…おお、ここに居ただか。探したべ。」
「ん?ワークマンか。おぬし、ロックウッドに行ったはず…」
「ぅらあ!!!!!」
「くっ!!!」
ワークマンの持つ鈍器が村長に振り下ろされる。村長、双剣で捌くも足を負傷。
「さ、死ねや。」
再び鈍器を振り下ろすワークマンの前に、横から猛スピードで飛んできた漆黒の翼が覆い被さる。黒い鎧が砕け、2人とも壁に吹き飛ばされる。
「ぁ、がはっ…」
「な、ヴィルちゃん!!?」
「あ? テメェ、ヒト守るドレイクとか気持ち悪すぎだろ。クソッ、この身体じゃ不意討ちでもなきゃ厳しいか。もったいねぇことしたなぁ、折角襲撃があったってのに、今回は成果無しかよ。」
「…貴様、まさか!!」
「あとはお前だけだと思うんだよなぁ、ここにいるイーヴの神官はよぉ。俺様の為に、死んでくれや。」
村長、自らの傷を神聖魔法で治す。立ち上がり、双剣を構える。
「やはり、狙いは結界を知る村人か!貴様、逃がすと…」
「あ、あれ、ワークマン、さん?」
教会入口、ワークマンの真後ろにセイル。
「セイル!!何故ここに、早く離れろ!!」
「え、あ、え??」
「…あ?なんだこいつ、気味悪いな。やっとくか。」
「セイル、逃げろ!!!!」
「え、えぇ、あ」
「楽に死なせてやるぜ、嬢ちゃん」
鈍器が振り下ろされる。あわやのところで、白銀の拳が鈍器を吹き飛ばした。
「ゴォオオオオオッド、ブロォオオオオ!!!!」
「アクシズ!!!」
「寿太郎から"守りの剣が震えてる!"って言われてね!!あんた、よりにもよってアクシス狙うとか、生きて帰さないわよ!!」
「クソが、なんてタイミングだ!! なんでこの場所に戻って…!!!」
「"戻って"…? また、私の知らない私の話!!あんたなんでしょ!!私の記憶奪ったの!!返しなさい!!!」
「流石に分が悪ぃな、クソ結界が、こんな雑魚ども相手に…!!」
ワークマンを語る何か、手足をあらぬ方向に動かしながらこの場を去る。アクシズが追おうとしたところを、村長が引き留める。
「アクシズ!ヴィルちゃんが!」
「くっ、そうね、追ってもまた逃げられるし。…怪我、ないかしら。」
「え、あ、うん、ごめんね、私、、、」
「大丈夫よ、今はとにかく、ここを離れないで。怖いかもしれないけど、私が治療に専念できるよう、外を見張っておいてくれると嬉しいな。私、すぐ失敗しちゃうからさ。」
「う、うん、大丈夫、頑張る!」
という事が起きています。君達は洞窟を攻略後、なんだか嫌な予感がするのですぐに村に帰る事にしました。
ちなみにアクシズさんが沢山のフラグを立ててますが、誰かさんの所為でゲーム中に全てが回収される事はありません。悲しいね。気になる人はカクヨム読んでね。
↓
◆クレイ村
宴会ムードから一転、村人達が襲撃時と同じ警戒態勢を敷いている。君達6人が向かうと、門番として出てきたのはアクシズだった。
「…本物ね。通ってよし!全く、いつも肝心な時にいないわね、あんた達。なにが英雄よ、エ・イ・ユ・ウ。」
アクシズはなんでか君達と仲が悪いので悪態しかつきません。どうしてこうなった
隣にいたピットが君達を案内しつつ、事情を話す。
「ちょっと前に曲者の侵入を許してね。にゃんでも、本人そっくりに化けるらしい。化け猫よりよっぽど恐ろしいよ。アクシズ様だけ見抜けるから、門番をされておられる。流石、アクシズ様は視覚すら別次元の御方です。」
向かっていった村の中心ではまたも村人達が集まっていた。前回と違う点は、ロックウッドからイスロードが帰還している点だ。ワークマンもいる。
「これは、皆様。この度はワタクシのお願いをお聞きいただき、真に感謝いたします。お一人も欠けず、ご無事で何よりです。」
イスロードの傷も癒えているようだ。無事で何より。
「聞くに、おらの若ぇ頃の姿でこの村に侵入したもんがおっただと。丁度、前回襲撃のあった10年前くらいだとか。冒険者さんらが前に言ってた、魔域の話がほんとなら、前回セイルの親父さんを倒した奴と同一人物じゃねぇかって話してるべ。」
「村長が狙われた。曰く、神官がどうの、と言ったらしい。俺は村長が神官だとは知らなかったが、敵はここについて色々知っているようだ。…あのドレイクもな。」
スミロスも来ている。ここにいないのは村長、ヴィル、アクシズ、セイル、ウルフだ。村長とヴィルがケガをしたとの事で、治療を受けているらしい。落ち着いたら話しにいこう。とりあえず、冒険の御片付けだ。まずはススム君に感謝をしつつ、イスロードにポブレを預けよう。
「いやー、怖かったけど楽しかったな!冒険者って、発掘作業に少し似てるね!また困ったらいつでも言ってよ!」
◆クレイ村・イスロード
「おや、どなたかと思えばここにいた冒険者様のお一人でしたか。ご無事で何よりです。」
「いや、ほとんど無事じゃなかったんだけどね…」
ポブレは落胆しつつ、君達にあらためて感謝を述べた。イスロードがギルドに向かい、何かを手に戻ってくる。
「救援依頼を作成しておりましたが、無事、無駄になったようですね。こちら、救援謝礼金です。」
3000ガメルを手に入れた。ギルドから支給されたものだ。ポブレはしばらく、今後について考えるらしい。とりあえず放っておこう。
◆クレイ村・スミロス
「ほんとに、へいわか?なんだか、こわいぞ。」
フランメことジュータがビビっている。それもそうだ。ひとまずスミロスを紹介してあげよう。
「なんだ? ああ、炎か。なるほど、こいつは確かに、面白いな。」
スミロスも興味津々だ。その様子を見てジュータも安心したようで、スミロスの周りをふわふわ飛んでいる。そのまま鍛冶場に連れて行くようなので、あとで見に行ってみよう。
あとは蛮族語で書かれた本だ。ヴィルならなにか知っているかもしれない。怪我の様子も気になるし、見に行ってみよう。
◆クレイ村・村長宅
入口にはセイルがいた。いつも真面目な子だが、今日はかなり真剣な顔をしている。
「ぼ、冒険者さん達、ニセモノじゃないよね。なら、通っていいの。」
色々と疑心暗鬼になっているようだ。自分は戦えると思っていたのに、足を引っ張ったと感じているのだろう。中には3人がいた。
「おお、しばらく帰って来んと思ったら、とんだ大冒険だったんじゃな。ススムを連れてったと聞いた時は、何を掘るんじゃと思っとったが、全員無事で何より。」
ベッドの上にはいるが村長は元気なようで、君達を出迎えてくれた。隣には麗しき翼に大きな包帯が巻かれた、ドレイクにしては珍しい青白い肌の存在が横になっている。仰向けもうつ伏せも出来ない様で、君達に背を向けるように横になっていた。
「おまえらか。ママいつもハンモックだからな。たぶんこっち向かないぞ。」
ベッドの傍にいるウルフが代わりに話しかけてきた。余計な事だったようで、ポコリと頭を叩かれている。普段は漆黒の鎧で見えないが、ヴィルの肌は色がまだらであり、肌色や青肌色をしている。この親子が似ているように見えるのも肌の色が特殊だからかもしれない。
「ヴィルちゃんはの、身を挺してワシを守ってくれたんじゃ。それこそ、即死級の攻撃をな。アクシズの嬢ちゃんがいなかったら、彼女の命はなかったじゃろう。なんでこんな、老いぼれの為に命なぞ張るのか…」
「…ふん」
こちらを向くそぶりはないが、ヴィルは何か言いたげに息を吐いた。上手く声をかければ、話を聞けるだろうか。きっかけとして、先のオーガとの戦闘話をしてもいいかもしれない。
▷上手く聞きだせた
「…奈落の結界維持に必要なのは信仰心。魔神の天敵、イーヴとハルーラ。妖精と自然の恩寵ダリオン。三柱の加護を求め続ける限り、結界が破られる事はない。鬼族の魔導師の言葉さね。奴ら、信者の心臓喰って乗っ取るつもりやったわ。」
顔は隠したままだが、ヴィルは話してくれた。オーガ襲撃の時の話だろう。と、観念したのか布をとり起き上がると、爪の伸びた手でウルフを抱きしめ、頭を撫で始めた。
「トドメの直前、ベラベラと吐いとった。貴様もその方がいいだろう、こちらにつけ、てな。…ウチは良くても、ロシェが耐えられん。この子はこん中じゃ、力を奮えん。最近じゃ、宝玉の色がどんどん白うなって、肌の色まで薄くなってきた。浄化されとるんやろな。元々皮膚の突起も少ないし、ほとんど人族、ナイトメアと大差ない姿になってきとる。このまま人族ん中で"ウルフ"として生きるんが、この子にとって最善さね。…ウチは、ロシェのためなら、ヒトでもなんでも守ったるわ。」
「…ママ。ごめん。」
「ええて。そーゆーもんなんやろ、親子って。」
怪我のせいか、吹っ切れたためか、トゲトゲしい気配はなくなり、ウルフを見る目は慈愛に満ちた顔をしている。彼女達は人族の中で生きる事を、本気で決めたようだった。
「ヴィルちゃんがいて、本当に良かったの。しかし、ダリオンか…セイルの父もまた、戦士でありダリオンの神官であったな。これで奴の目的は、はっきりしたわけか。」
村長が納得していた。どうやらセイルの父もまたダリオンの神官であったらしい。セイルが自然を大切にしているのも納得だ。
(この話を考えている時はまさかPCでダリオン神官が来るとは全く思ってなかったよがはは。)
「して、色々あって遅れたが、調査してくれて感謝じゃ。これでしばらくは、蛮族とは無縁の生活を送れそうじゃの。しかし、巨大なトンネル、のう…結界に関係するのは間違いないんじゃろうが、また謎が増えたのぉ…」
村長は報告結果に安心しつつ、新たな疑問を抱いたようだ。
▷結界について2人と話す
「イーヴとハルーラが関係しとるとは考えたけど、ダリオンは予想外だったさね。自然と調和の恩寵、戦を嫌い平穏を好む神格。考えてみれば奈落とは対のような存在か。力を削ぐ、って点じゃ丁度良かっただろうね。」
「よもや、余所者のワシやストラスが結界に関係してるとは思わなんだ。奇縁じゃのぉ。」
※ストラス…セイルの父
▷妖精の眠る地下の話をした
「六芒星…魔除けの形じゃの。教導の地、という過去の栄光に釣られて、ワシやストラスは村の歴史ばかり調べておったが、地下にそんなもんがあったとは。現地調査はなにより大事というわけか。」
「…ウチがここに来た時も、ただ魔力を多く含む地面、て認識しかもたんかった。剣が不調になるまで気付きもせん。妖精の力は分かりにくぅてかなわんわ。」
「そうじゃのお、妖精が源となれば、先人達が都会化を恐れ公表しなかったのも理解できるわい。人が溢れ自然が失われるのを防いだんじゃな。ワシらは危うく、間違えるところじゃった。」
▷偽ワークマンの話
「阿奴の若い頃にそっくりじゃった。10年前の襲撃時に、観察されておったのじゃろう。この地の者達がワシら余所者に何一つ話さなかったのも、似たような事があったからかもしれんな、疑心が生まれるのも納得じゃ。しかしあれほど強いとは…ありがとうな、ヴィルちゃん」
「…神官の話を先に聞いとったからさね。あんた個人を助けたわけじゃないわ。」
「ふふ。ヴィルちゃんママ可愛いだろ。あ。ああいたいいたいいいたい。」
「たまにはお仕置きせんとなぁ、ウルフくん?」
「ああ"~~~;」
▷本を見せる
一旦報告は済んだので、ヴィルに本を見せてみよう。
「あ。父の本。綺麗なの久々に見たな。」
本に反応を示したのはウルフの方であった。ヴィルが補足する。
「あんたら、前にシモーヌから聞いとったな。それはロシェの父、
「ママは妖魔いたぶるの得意だから負けなかった。流石ママモゴォ。」
「この子はまた、余計な事を…まぁ、ハーデインが道半ばで暗殺されなければ、今頃トラグティはまた蛮族のモノとなっていただろうね。それが良かったかどうかはどうでもいいさね。とにかく、この本を持ってる蛮族は下級相手でも舐めてかかるなって話さ。この本は初級やけど、中級、上級といくにつれ狡猾さが増してくる。前の襲撃も、これを基に作戦練ったんやろぅな。」
君達が身をもって体験してきた通り、この地域の蛮族が異常に強いのはこれによるものだったのだろう。ただのゴブリンが毒矢を用いたり、ゴブリン○○部隊と集団で行動したりしていたのは、上級蛮族に鍛えられていたか、この本を読んでいたためだ。今後もどんな奴が出てくるか分からない。気を付けよう。
他に何か聞きたい事はあるだろうか。
▷ハーデインについて
「昔、ロックウッドと停戦協定を結んだディアボロさね。他のバルバロ…蛮族になんも言わず勝手に結んだ協定でね、この地のドレイク族は怒り心頭、全面戦争になった。そんで、異様に強い妖魔達、ゴブリンとかに苦しめられてドレイクは全滅したってわけ。そこで死ぬ気だったウチだけ残されてね。」
「父強かった。なんかヤバイやつにやられるまでは。この剣も、父のゴモォ」
「気ぃ許すんはもぅいいけど、言っちゃいけん事は学ぼうな、ウルフくん?…まぁ兎に角、奇妙な縁でソイツにロシェを頼まれてね。最初はなんて面倒なと思ぅたけど、
「ウンメイだ。ウンメイ。ふふ。」
村でしたいことがなければ、これで一旦落ち着きます。
ギルドにはイスロードがいますがクエストの受領をする余裕はありません。ロックウッドもまた、東の大征伐なうなのでなかなか難しいかもしれません。
ここは一つ、周辺の安全を確認する為にもマップを探索してみるのもいいかもしれませんね。
1つの村を巡る大きな戦いが終結した。だが疑心暗鬼は止まず、不穏な気配は拭われない。危機はもう、誰もが感じるほどに迫っていた。
~ Before the Moment 終 ~
経験点3000、gr1(襲撃終了時に配布)
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救出者ポブレ
ラージャハ帝国出身、軍人に憧れを持つ青年。冒険者の経験を活かして軍隊に入れば活躍できる、と踏んで開拓の地トラグティに来た。ラージャハに伝わる"北の蛮族の黄金"に期待してきたが、意気揚々と森へ向かったところをオーガ達に手厚く出迎えられ、毒矢を受けつつ必死に逃げ延びた先がトンネルだった。
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