施設説明⑤
クレイ村に近づいていくと、人の高さの倍ほどある石壁にぶつかった。街道沿いに門が出来ており、出入りはそこから行うのだろうと伺える。門に近づくと、聞き覚えのある活発な少年の声が聞こえてきた。
「あ、冒険者の皆さん!お疲れ様!」
警備していたのはスーホだ。白い馬と共に門の前で堂々としている。最初に会った頃の弱気な少年とは思えない力強さを感じるあたり、彼も成長したという事だろう。
「すごいだろ、この石壁。アクシズさんがあっという間に作ってくれたんだ。あとは住む人とか来る人とか増えてくれれば、クレイ村も安泰だよな。」
どうやら石壁の建設によってクレイ村が大きくなったようです。住人も増えているかもしれませんね。という事でマップが更新されています。
・探索屋「ねこキス探検隊」
入口を通ってすぐ、"探索屋"と書かれた看板が見えてきた。出来立ての掘っ立て小屋に座っているのは、特徴的な耳をした男性だ。
「いらっしゃい。君達が件の冒険者か。」
「そうかそうか。私はピット。アクシズ様に拾われて、こうしてこの村に住まわせて貰っている。ただ住むだけというのも性に合わにゃいから、特技を生かして仕事を始めたんだ。良かったら、君達の冒険に活用してほしい。」
ピットさんという方が新しくお住みになられたようですね。彼は探索屋という、右上のマップに関連した仕事をしてくれるようです。クリックして確認してみてみましょう。
▷種族を聞かれた場合
「え、うーん、リカントだとよく言われるけど、昔の記憶があまりにゃくてね。自分でもあまり分かってにゃいんだ。。。そういった所を気にしないでくれるのも、アクシズ様のいいところさ。」
地図作製 1マス500ガメル
初めての土地でも、確認済と同じ時間で移動可能
取り漏らしチェック 500ガメル
確認済の場所の中からやる事がまだある場所をランダムで教えてくれる
アイテム回収依頼 1000ガメル
なんかとってきてくれる(完全ランダム)
ピットさんと笑顔で別れた後、君達が次に目にしたのはつるはしを持って一休みするススムくんだ。どうやら一仕事終えた後のようだ。
「あ、冒険者さん、こんにちは。なんだか久しぶりだね、最近帰ってきてなかったのかい?」
「やっぱりそうか。それじゃ、あの施設は知らないだろう?」
ススムくんが指さした先には煙のような白いものが上がっている。
「いやー、魔晶石掘るのに夢中になって地下深くまでいったらさ、温泉掘り当てちゃって。アクシズさんに貰ったお守りがなかったら、危うく大やけどするところだったよ、はっはっは。」
どうやら温泉が出来ているようです。疲れた身体を癒すには丁度良いですね。とはいえ家のある君達はあまり用はないかもしれません。観光客用に作ったといったところでしょう。ところでススムくん、もう一つ気になる事を言ってましたね。
「アクシズさんに感謝の気持ちを伝えたらすごく喜んでくれて、彼女最近、ハンドメイドのアイテムで商売を始めたんだ。『なんで今まで気付かなかったのかしら!!』って。気になるなら、広場の方へ向かうと良いよ。」
との事です。残念ながらエドワードさんは中心地には行けませんが、このあたりならさほど頭痛を気にせずくつろげるようです。まだ空き家もあるみたいなので、利用してもいいかもしれませんね。
・温泉に入る
1時間でHPMP全回復。達成値20以下の呪い・毒・精神効果を解除
中心街:広場前
いつもの広場前が普段の3倍くらいの人で賑わっている、といっても10人ほどだ。半数は観光客だろうか、見慣れぬ人が珍しそうに周囲を見渡している。広場ではセイルが子どもと遊んでおり、平和な光景だ。
中心の井戸はそのままだが、隣にどこかで見た女性の銅像が作られていた。あの女、本当に作ってしまったようだ。当の本人は広場に面した場所で露店を開いている。
「らっしゃーい、らっしゃーい!ここでしか買えない特別なアイテム、あなたの旅を見守る美しき女神のアイテム、今なら激安価格よー!!」
数人の観光客が露店の商品を眺めるが、皆訝しげに首をかしげ、購入せずに去っていく。むすっとした彼女が次に目を付けたのは君達だ。
「あら、あんたたち、久しぶりね! この村の発展具合を見たかしら! そりゃあこんな銅像が立ってしまうのも仕方がないと言ったところよね! あぁ、私ったらなんて美しくて有能な女神さまなのかしら。後光が射し過ぎて見えない?仕方ないわね、このサングラスを売ってあげるわ!女神お手製の超ありがたい聖遺物よ!!」
アクシズの手には"神を感じるサングラス"8000ガメルと書かれた黒い眼鏡が握られている。他にも露店には土や石で作られたであろう小さな髪飾りやポーチ、小物などが並んでおり、どれも彼女の手際を知っていれば納得の精巧な仕上がりだが、値札を見るととんでもなく高額だ。売れているのだろうか。
「あ、何よその目!誰が買うかとか思ってるんでしょ!意外と売れてるのよ!…なんでか、余り物で作ったものばかり売れるんだけど。なんでなのかしらね。」
目玉商品の他に余り物で作った小物があるようで、目の前のケースに雑多に入れられている。こちらの商品の効果を知りたい場合、宝物鑑定判定が必要です。
後光が見える!神秘的サングラス / アクシズの事が神様のように見える / 8000G
探す手間いらず!アクアコンパス / どこでもアクシズの方を向くコンパス / 20000G
アナタと共にいつでも♡アクア水晶 / いつでもアクシズの声が聞こえる / 30000G
余鉄で作った指輪 / 知名度3 / 装飾品・腕 / 効果無し / 装飾が豪華すぎて値段に釣り合っていない / 500G
余材で作ったお守り/ 知名度17 / 装飾品・首 / 水に関する不利益を防ぎ、水中でも呼吸が可能になる / 2000G
余布で作ったハンカチ / 知名度17 / 携行品(持つだけで効果発動) / 口に当てる事でミストやパウダーなど空気に関する毒・病気攻撃を完全に防ぐ / 呼吸系行動をしていない時のみ※ / 5000G
※そのラウンドで詠唱の必要な魔法や錬技、鼓砲等を発動している場合は不可
小物類は非常に高い効能を持つようだが、当の製作者は気付いていないようだ。あまりにも才能の無駄遣いである。制作場所などで多少融通したであろうワークマンやスミロスがそのことを伝えていないあたり知らせない方が良さそうだと考えられるが、効能を本人に伝えてもいい。
▷伝えた場合
「え!!ホントそれ!?なによもうすっごいじゃない私!!じゃあ値段10倍でも大丈夫そうね!!」
以降、購入に必要なガメルが10倍になります。。。
「あんたたち、奥の教会には行った? そっちにも銅像建てたんだから、この村の発展と安全に大きく貢献した私をちゃんと拝んでおきなさいよ!」
どうやらトレーニング場の横に教会も出来たようです。銅像のアクシズ様を拝むのがよほど嫌でもなければ行ってみましょう。
以前はボロボロだった建物がとても綺麗に復元・改装され、大きめの見事な教会が出来上がっている。入口左にアクシズ様の銅像が飾られているが、建物外壁に特定の神のシンボルが描かれているわけではない。どこの所属なのだろうか。
「おお、これは冒険者殿。戻ってきておったのか。」
教会内にいたのは村長だ。何をするでなく佇んでいたが、ボーっとしているというより、何か考え事をしていたように見える。村長は君達にこの教会について説明する。
「ここはの、かなり昔からボロボロだったんじゃが、形状から教会である事だけは分かっておった。度々戦果にまみえたが、この石碑だけは無事だったみたいでの。この村がクレイ村と呼ばれるのは、ここの石碑にある"クレイル・ライ………"という人物?に由来すると思われるんじゃ。」
村長は君達に石碑を見せた。損傷が激しく全文は読めそうにないが、言語からして魔動機文明時代の遺物であり、現状を保っていた方が奇跡とも言える。魔動機文明語が読める人がいれば、ある程度は読めそうだ。
「偉大な…守……"クレイル・ライ………"の献身………ここ…標す。導き……クレイ………」
また、石碑にはハルーラとイーヴのシンボルが描かれている。
「わしが見てきた限りじゃが、この辺では昔からイーヴやハルーラの信仰が根強く残っておったようじゃ。どうも、大破局では魔神の被害が大きかったようでの。この教会もその兄妹神を祀っていたものじゃった。」
村長は復元された教会の壁にあるイーヴのシンボルを眺めながら、うむ、と頷く。
「まぁ、今のクレイ村は誰でも自由に住める村じゃから、ここの神殿も全ての神を認めようと思っての。そのための広さも確保したし、おぬしらも何か作りたければ勝手に作って良いぞ。願うのならば第二の神であろうと構わんし、そこのお笑いみたいな信仰でも良いぞ。」
村長はアクシズ様の祀られたほこらを見ながら笑顔で教えてくれた。
という事で全ての神様のほこらを作ることが出来るようになりました。作成は無料で出来ます。小神の信仰者がいれば祀ることでMPの消費が減りますし、既存の古代神や大神のほこらを作り寄付やお供え物をすればいい事が起きるかもしれません。村長の言う通り第二の神でも構いませんが、この村以外の人族からの印象は最低となり、工夫を凝らさねばシナリオが進められなくなるとだけ言っておきます。
今のところ神殿にはイーヴとハルーラ、アクシズ、あとかなりひっそりとですが十字に見える大剣を象ったシンボルの祠があります。アクシズの祠はギャグのような造りになっているので特殊神聖魔法とかありません、とだけ伝えておきます。寄付は勿論ガメルですが、お供え物についてはお好きなもので構いません。この神殿は結構ロールプレイ自由です。
さて、これで大体の場所は見回れたと思います。ここからはクエスト受けるなり休むなり、ご自由にお過ごしください。
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