140字小説「愛してる」
秋錆 融雪
愛してる
硝煙が立ち昇る銃口
腹に空いた風穴から血と体温を
誰にも弔われる事の無い骸
彼女は芸術家だ
愛する者が己の手にかかり死ぬ行く様こそが至高の時間芸術だと信奉していた
傑作を見終えた彼女は
満足そうに
最愛の作品【私】を完成させるために
140字小説「愛してる」 秋錆 融雪 @Qrulogy_who_ring
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