第2話 ピーチスプラウト



前回までのあらすじ


私 れいだ ミトン   猫ちゃんを追いかけてたどり着いたのは異世界!?  ちなみに猫ちゃんはシュガーって言うの  おいっ!俺は認めてねぇぞお  良いじゃないの 可愛らしくて


その後急にロボーターが出てきて捕まっちゃった! 

もうダメだと思ったその時、助けてくれたのは何と巨大なロボーターとすっごく美人な人!!

きめたっ! 私絶対にあの人のことモノにしてみせる!!



――――――――――――――――――――――――



「?……何を言って、」  グググッ  ローターネが立ち上がり尻尾をふる



「あっ!  危ないっ!!」「くっ!?」  ガキィイッンッッ!!


グラッ  「くぅっ!」 騎体が揺れ、コックピットから出ていた騎士が吹き飛ばされる



「間に合う!」 と直感的に感じ取ったミトンが走りどうにか受け止める 



「あの子(ロボーター)がしゃがんでなかったら厳しかったわ………うわっ!」



続けて騎体も倒れてきていることに気づきとっさに飛び退くが衝撃でガレキが飛ぶ

ミトンはそちらには気づいていない



「ふぅんっ!!」 グイッ 「キャっ!」  抱えられた騎士がきゅうに飛び上がりミトンにおおいかぶさる



「石が!!」 ドガッ! 「ぐぅっ……大丈夫かい?」 「それはあなたです! ……すみません、私のせいで…」



「いや、君が無事なら、いや 今はよそう   ヤツは私が引きつける その間に君はあの鎧に、…メタルシードに乗るんだ……!」



(ロボーターに!?)「でもっ! わからないわ! 操縦なんて……」



「大丈夫さ なんたって、アイツは君に呼ばれたんだから……」


騎士はロボーターの方をチラリと見る



「さあ!  走って!  私ももう動く!!  さあっ!」



と言って本当に騎士はすぐさま立ち上がり「ふんっ!」 ズバッーー!!  と剣からビームを出してローターネを引きつけた  その後はすでに走っていっている



その場でよろけながら立ち上がり、少し考える


(どうするのよ!?……でも、違うのね… 私が、呼んだんだ?)



「私が呼んだのよ!  なら行かなきゃいけないわよね!?」



ローターネの横を素通りし、鎧と呼ばれたロボーターへ向かって走る



目指すは 倒れてちょうど乗りやすい位置にあるコックピットのハッチ 



『今度は転けてくれるなぉ?』  横で声がする



もう気にしていたい気分ではないがなんとか反応する



「シュガー、無事で……」 『俺には構うな、お前は』「ええ、そうするわ」 『話はしっかりと聞くと言った!』  



『いっしょに乗るぞ!』



もうハッチは目の前である  「いくわよ……えっ!?」 


後ろを振り返ると騎士がもう追いつかれそうになっているのが見えた



「早くっ…よっ!!」



すぐさま入りこみ 手足をつけるのであろうたくさんのボタンのついた機械のかたまりに体を預ける



「いけるの?」  初めてだが不思議と戸惑いはない  それに 自分で呼んだのだからなにもおかしなことは起きていない と、なぜかそうとしか考えられない



カチッ カチッ カチャッ! カチャッ! ググググ チクッ!



「!!……痛いっ でも、注射なんてぇ!」  


手足が機械にロックされ、針のようなものを刺されるが ミトンにとって注射など今まで何度打たれたかわからないただの嫌いなものである



「次は!」 『上にあるヘルメットをかぶって!』 「ヘルメットは、……これねっ!」  グッ スッポッ



「かぶったわ!…………キャアアァァァ!!!!  な、なに! これー!!!   熱いっ! 苦しいぃ!  重いぃのぉ!!」  



ヘルメットをつけた瞬間、 髪の毛が一本動いただけで足のツメの先まで熱湯が体の中を通ったような熱さと、喉が何かで埋まってしまったような苦しさ、体のすみずみに重たい重りをつけられたようなまとわりつく重さを一気に感じる



とても中学生の耐えられるものではない  しかし、



『がまんしなぁ!  すぐになれる  とにかく立つことだけを考えるっ!!!』



「……立つ? ……無理ぃだよぉ、、、 ゴホッ!  ウッ、、、  えっ? あなたも重たいのね?………ピーチコメット……わかった  」


「立つわよっ!!」 『ピーチコメット?……やはりこいつは……!!』



キュウゥイッ……キュウゥイッ……キュウゥ、キュウッ


キュッ! キュッ! キュッ! キュキュキュキュキュ!!!!



ググググ バンッ!!!  『立った!   ミトンっ!』



と ミトンの方を見る



「わかった……鎧をパージ(鎧を外すこと)するね? 」



『待てっ! 何を言って……』



「だってこれじゃあ戦えない!  何よりこの子、ピーチコメットがかわいそうよ!!」



カチッ カチッ プシュゥー  プシュップシュッ ガラガラガラッッ!!


――――――――――――――――――――――――


「クッ、 さすがにキツいね   まさかこの私がこんなところで終わりとは……わからないものなのだな  もう魔法も出せない……… 」



「最後の最後にメタルシード………いや、今は違う名前だろうね  あの鎧に、やっと見つけてやれた…………でも、あんな少女に背負わせるなんて……君もシュミが悪いよ  まぁ、私も変わらないんだけど」



もう目の前までローターネが迫る  



「むっ!」 音が聞こえる ローターネもそちらを見る



ズズズズズ‼︎‼︎‼︎ デゥビュゥゥウウウウ!!!キンキンキンキン



「ハハハ…… 動いた… 私にも動かせなかった、本当の……」



ズギュギュギュギュギュギュギュッッッッ!!!!!!

キィィィィィィィィィンンンンッッッ  



「おお……あれが、あの子の音  あの子の、姿  なんて美しい!!  ……乗りたかったな、私も…」 


ガクッ



――――――――――――――――――――――――



場面は変わり ミトン  



「軽いっ!!  こんなに、動けるなんて!」



『ミトン  さっきのはもう大丈夫か?』



「ええ ぜんっぜん平気よ!  この子もはしゃいでるような気がする!  ………でも、なんだか……?」



『とにかく、 早くローターネをどうにかするぞ』



「あのロボーターね   でも私、ハンマーなんて使ったこと……」



地面に立っているハンマーをとりあえず握る  すると



「光ってる!?」  ハンマーが光り輝き、ポロポロと崩れていく



「……!」  ガシっ!   思わずつかみとる ハンマーの中から刀が出てきたのだ



ズズゥッ……  顔の前にかかげ、ゆっくりと鞘(さや)から引きぬく



「やるのねっ!?」  ハンマーよりかわなじみがあると言ってもやはり刃物 一応の緊張がある



しかし!  ドッ!ビシュウウンンンッッ!!(鳴き声)


ローターネはすでにこちらへ攻撃をかけてきている



「怖いっ!  でもっ!!   やああああああ!!!」



武器の使い方も攻撃の受け方もわからないミトンは  ただ刀をナナメに構えてデタラメにでも攻撃しようとつっこんだ、 はずであった



キャンッ! ……スカッ……



ズルゥッ……  ドシイィィンッ!!  突然ローターネが半分になって倒れた




「えっ?……切った、  私が?」




気づけばローターネとはすでにすれ違い  刀からはロボーターのオイルが蒸発しているのが見える




『ハハっ……こいつぁ、とんでもないやつだ   そうだよミトン   お前が、確かに、切った……』



それを聞き、急に安心してしまい 「それは、 ……よかっ、……た  うぅ…」



『うっ、 うわあ!  騎体が、 ミトンっ! 起きろぉ!!』



あのふるまいをしていても、やはり女の子  相当無理をしていたようで、眠ってしまった しかし、


「はあっ!  まだ、だめっ!  あの人、騎士の人を助けてから………」



と起き上がり、騎体をどうにか動かし 騎士の上でハッチを開ける



「うぅっ……ううんっ ……むっ!」



騎士もちょうど目を覚まし、上を見上げる



そこには 「大丈夫ですかぁ!  もうロボーターはやっつけましたから、安心してくださいねえ!!」



と、陽の光に照らされパールホワイトに輝く装甲を、ピンクのフレームに被せた美しい巨大な騎士と その上から手をふる少女の姿があった



「………これは、  私も、趣味に問題あり かな?」

と呟く



上では騎士の無事を確認し、 ミトンは今度こそコックピットに パサッ と落ちて眠ってしまった




これまで友達付き合いすらアッサリとし、恋などしたことのない彼女であったが   そんな彼女が初めての恋をするのに、この出来事は十分なことであったのだ


しかし、彼女本人がそれを恋だと認めることができるのは 


もっと後   とっくに取り返しのつかなくなった、 



もっと後のことである。





後書き


どうも粗製フィーチャーです


ここまでこんな文を読んでいただきありがとうございます

さて、この小説は小説を書くための別アプリで書いたものをコピーしている関係で、途中の横線の長さが合わないのです。

直そうにもなかなかに手間なので、申し訳ないですがそのままとさせていただきます。

ご理解ください。


ではまた今度!!

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