(SF新人賞最終選考落選歴あり)「幸せの青い星」 牛馬走様
【タイトル】 (SF新人賞最終選考落選歴あり)「幸せの青い星」
【作者】 牛馬走
【ジャンル】 SF
【執筆状況】 完結
【形式】 短編
https://kakuyomu.jp/works/16817330667989682125
戦争で人の絶えた世界。ミッキー、デイビッド、アン、エミリーの四人、もしくは四体はファーザーと慕う人間の死をきっかけに、ファーザーが旅だった天国を目指して旅立つことに。
人のために作られたロボットが人のいない世界を生きていく物語。この時点で刺さる人には刺さる内容だと思います。それぞれ製造された目的が異なっていることも個性となっており、神経細胞回路説に基づいてロボットが感情を持っているというのも特徴的な設定です。
小説だと読者は登場人物の容姿を書かれた描写から想像することしか出来ません。彼、彼女らがいかにもロボットのような見た目をしていたとしても、人間には不自然な動きをしていたとしても、文章では分かりません。そうするとロボットである彼、彼女らは普通の人間のように思えてくるのが小説ならではの表現だと感じました。
思考、言動の節々に人間との差異が感じられても人と同じように苦しみ、誰かを愛し、仲間を思いやり、記憶を大切にする姿が描写されます。
人が滅びかけている世界ということもあり作品全体の印象はもの悲しいですが、切なさと儚さの中に温かみを感じる作品だと思いました。
もっと彼らの旅路を見ていたかった気持ちと、短編だからこその味わいだと納得する気持ちの両方があり、長編を読み切ったような読後感を味わえました。
八千文字程度の短編作品ですので、皆様も読んでみてはいかがでしょうか。
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