黒く見つめる猫。

水鐘・哲華

黒猫。

私は黒猫と長い時間を共にしている。

猫に関して深く考えると、毎日面白いことに気づかされる。


例えば

お風呂から上がり、頭を乾かしている時に毎回我が子の様に濡れた

髪を舐めてくれる、必死に。

例え親友であっても私は人の髪を舐めないだろう。

また私が執筆をし、座っていると膝の上に猫が乗ってくる。

なんなら頭まで登ってくる時がある。

猫が喉を鳴らす音がよく聞こえる。


そこまで私と一緒がいいのかと、思い抱っこをしたら

離せと言わんばかりに抵抗する。

けど猫がこちらを無言で目を合わせて何かを伝えてる仕草の時は

何も抵抗せずに抱っこをしながら猫は寝る。

猫は人間の思う事が通用しない事が多い生き物だ。


世間は、猫は容姿に好評だが本当に評価されるのは猫の心理や

行動、猫独特のコミュケーションではないかと私は思う。


犬を飼った事もあるが、その時は猫と比べて素直な子だった。

家に帰ると喜び吠える。顔を舐める事も多い。


しかし猫は全く違う。

私の猫は大抵目で意思を伝えてくる。

口でおもちゃを掴み、こちらに運び。私の目の前に置き。

猫背でじぃーとした目で訴える。


これが猫の愛くるしいと思える姿だと思う。

猫は容姿が可愛いくても、中身は想像を超える不思議の塊である。

人間とは違った感性を持っており、謎の生き物だ。


こういった経験も我々人間を豊かにしてくれる。

猫には感謝でしかない。





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黒く見つめる猫。 水鐘・哲華 @tatsnootosig0

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