GIVE ME, your GOOD BYE.

くだらない現実に心を害めて

はかない燈を自ら絶ってしまうなら

その命をぼくにくれよ

すくわれない妄想に夢を観て

妖しい踊りを孤独と共に唄うなら

その命をぼくにくれよ

鞄を背負って陽炎に歪む坂道を

いつまでも擦り切れない踵を踏んで歩くなら

その靴はぼくがもらうよ

だから君はその部屋で

永延に寝ていればいい

涙脆さがやさしさなんて

ふざけたことをいうピエロが

君の枕を奪って代わりに夢を観てるなら

枯れた花びらを掬い集めて

路端につぶれたミミズとともに

亡いたハートを埋めていく

枯れた枝にも役割があるなんて

裸の社長が宣うなら

安楽椅子に腰掛けて

遊園地のコーヒーカップは

24時間眠らない

君を

眠らせない

悪夢が君を襲うなら

美しいシーツに身体を包んで

蓑虫みたいに閉じ籠れ

瘡蓋は作らない方がいいんだって?

へなへなのやわやわに保っておくのがいいんだって?

そんなバカな

くだらない現実に心を害めて

はかない燈を自ら絶ってしまうなら

その命をぼくにくれよ

そうしたら僕がもう一度

君にその種を植えてあげるから

その命をぼくにあずけてよ

きっとべらぼうな利子をつけて

君に返してあげるから

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