第33話 1991年4月
前書き
ようやく熱も下がり始めましたので、ボチボチと投稿していきますご心配おかけしました
新緑芽吹く季節となり皆さん如何お過ごしでしょうか大輔です。
「「「「それじゃあ行ってきます!」」」」
「「行ってらっしゃい!」」
新学期になって色々変わりました。
まずはお引越ししました、理由は山名家と風間家が同じ家に住む事になった為です。
美和子さんのお腹が大きくなり、家族の要請もあってようやく産休を取ってもらいました、仕事が忙しいのを理由に産休とらなかった美和子さんをなんとか説得した形です、その際に皆で一緒に住む流れになった訳でして
何故仕事が忙しかったかと言うと、バブル崩壊前の準備もあったのですが……
はいこの度我が(株)ネクストは東証一部上場を果たしました(パチパチパチ)
まあこの件で美和子さんがなかなか休めなかった訳でして、美香子さんのサポートがなかったらと思うとゾッとします、でもこれでネクストは大企業の仲間入りを果たした訳です
本当にこの1週間は色々忙しくて大変でしたよ
家族間では苗字をどうするかでも一悶着ありまして、僕らは「山名でいいんじゃね?」
と言ったのですが晴彦さんが、嫌とんでもない今後の事を考えても風間を名乗るべきだ、となりまして
ネクストの代表名義や家族間の本家との付き合いも加味して、変えるべきでは無いと
それに既に山名家は破綻して自分の代で無くなったのだからと説得され、結局皆が風間姓になった訳です
また家族間のポジション的なものでも若干揉め事がありまして
俺と誠司ですが、実は誠司の方が数日早生まれだったので
「よろしくな誠司兄さん」
と言ったら誠司が猛反発、今まで自分がどれ程大輔に世話になったかで大論戦を展開
たかが数日程度で自分が誠司の上になるなんて許されない、嫌俺が許さん俺が弟になるべきだなどと訳の分からん持論を展開、んな阿呆なと思いながらも
とりあえず俺から呼び方が変わるだけで中身が変わる訳じゃなしと説得、散々ゴネられるも、普段学校では今まで通りの呼び方で、家族でいる時は兄呼びを納得して貰いましたよ、なんかどっと疲れました
で冒頭の新学期の初登校に戻るのですが
「で、弟よ、可憐先輩とはどうなったのかね? ん?」
こいつウゼ〜
可憐先輩からは卒業の時に告白されましてお付き合いする事になり、今は連絡を取り合ってるのですが
先輩は目標であった東大理Ⅲから経済学部に進路を変更、理由は卒業後にネクストに入社する為
今では美和子さんとタッグを組み、俺との未来設計を2人で話し合う仲に、おい俺の意思は?
まあ別にそれはそれで……良いのか?
誠司には適当に話を誤魔化しつつ
「それより小次郎、高校生活楽しみにしてろよ!」
「勿論だよ兄貴、でも今はそれよりもテイオーの事で頭は一杯だよ」
「まあな」
そう今月ついにカザマテイオーの初G1皐月賞が迫っていたのである。
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