第31話 激動の1991年開幕
「明けましておめでとうございます」
年が明け1991年の幕開けです、皆様いかがお過ごしでしょうか大輔です。
年末に天国と地獄を味わいましたが、ようやく現実を受け止めて落ち着く事が出来ました、今では晴彦さんに会っても軽くメンチ切るくらいには落ち着きましたとも
今年のお正月は山名家もおり、いつもより人が多い状況で慣れないながらも和やかに時は進みいつものやり取りを終え良い正月となりました。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
時は進み本日1月5日、今日はネクストの仕事始めです、本日はネクスト初期スタッフと共に年初会議を行なっております。
「大輔君の予想通りね!」
「早めに動いていて正解でした」
そう日経平均株価は昨年の10月時点で20000円を割り込み1989年末の約半値以下となり今も下がり続けてます、あのままホールドしてたら大変な目にあってたでしょう
「土地関連に関しても、昨年末までに手放す事が出来たのは皆さんの働きのおかげです、ありがとうございました」
「はい、大変でした!」
「地獄を見たわ!」
「スケジュールが、がが!」
はは、本当にキツキツのスケジュールだったからな、皆トラウマになってないと良いけど
「それでは美香子さん、現在のネクストの資産状況をお願いします!」
「わかりました、こちらのフリップをご覧下さい」
美香子さんが、ネクストの資産状況のフリップを提示する
「現在我がネクストのポートフォリオはこちらとなっております」
自社の株式(MS社含む)30%、長期米国債40%、中期米国債15%、ゴールド7.5%、コモディティ7.5%
「配分はこの様になります、年利は10%そこそこで一見保守的に見えるPFですが、不況に強い構成となってますね」
この配分も俺が皆と相談して決めた、少なくとも2〜3年はこの構成で待つことにしたのだ、世界中でインターネット環境が普及してから動き出すのが1番良いだろう
その時になればMS社の株が跳ね上がるのが確定しているのだから、その資金を使って下り切った日本の土地を買い直すのも良いかもしれん
「そうね、日本のバブル崩壊が間近に迫ってるのを感じるわ、この状況を私達は乗り切らなきゃいけない、皆、力を貸して頂戴!」
「「「「はい!」」」」
こうしてネクストの年初会議は幕を閉じた
そして時が進み1カ月後の1991年2月
日本のバブル景気が実質的に崩壊した。
あとがき
すいません、インフルエンザの為少しの間更新が遅れます、体調が戻り次第再開しますのでよろしくお願いします。
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