第9話 ねるとん大鯨団
え〜大輔です、本日はここ〇〇リゾートホテルにてお送り致します、本日のゲストはこちら桐谷花蓮さんです
「どうもご招待頂いた桐谷花蓮です、けども何これ、えっとお食事会って聞いてきたんですけど?」
「お食事会件合コン会場となっております、あっ大丈夫ですよ参加者は別に居ますので気軽に見学していって下さい」
「はあ解りました、って健太君と誠司君は何をなさってるの?」
「えっとカメラマンとAD担当ですね、一応本日の映像を残しておこうという事で」
「あのあちらの早苗さんは一体……」
ねるとんをやるって言った時、早苗が是非プロデューサーをやりたいとの事で任せたのだが、サングラスといい恰好といい完全に形から入ってるな
「そこのカメラしっかり撮影しなさい、ADはレフ板の角度に気をつけて!」
まあいいやほっとこ
「さてでは男性陣から紹介していきましょう」
「1番 岡崎康二さん、〇〇出版所属、特技は空手三段、彼女居ない歴29年となっております」
まあ言い出しっぺな康二兄は当然参加
「2番 山名晴彦さん、弁護士、特技は算盤2級、彼女居ない歴14年となっております」
同じく晴彦さんも参加ですね
「3番、藤林憲剛さ!」
「すいません、ちょっとカメラストップ、ジジイ何してやがる」
「ほっほっほ、いや何、健太と早苗から合コンとやらが有ると聞いての師匠権限で参加させて貰ったんじゃ!」
年齢を考えろよ! 俺が健太と早苗を見ると片手でごめんのポーズ、仕方ない紹介を進めるか
「3番 藤林憲剛さん、武道家(道場主)、特技は武芸百般、彼女居ない歴13年となっております」
続いて4番の男性が入ってくると、控えている女性陣からキャーキャーと歓声が沸く、入ってきたのは何処かのトレンディー俳優と見紛う色男がやってきたのだ
「4番 藤木雅也さん、会社オーナー、特技はミニ四駆?、彼女居ない歴32年となっております」
ってマサさんじゃね〜か! 今度は誠司がごめんのポーズ、確かに(有)神真工業代表で間違ってはいないけども、いつものスタイルからフォーマルに変えるだけで何このイケメン振り、ってかどうなるんだよこのメンツ
「最後に5番 謎の外国人覆面レスラーって!?」
「ちょっと待って、カメラ止めて!」
そう言って俺は謎の外国人を連れて舞台裏へ
『ビル! 何してんの!』
『いや大輔が4日後に合コン? をやるって言ってたじゃないか、丁度日本に来日予定だったし美和子に言って参加させて貰ったよ』
くそ司会進行役って事で参加者を確認しなかったのが裏目に出たか!
『ていうかビル、奥さんいたよね?』
『ワイフも日本でガールフレンドを探すって言ったら笑って許してくれたよ』
こういう外国人の感覚がわかんないんだよな、彼女ではなく女友達って意味なんだろうけど
本当にこのねるとん式合コンどうなっちゃうんだよ?
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