第10章 黒い組織との抗争
第六十一話 黒の接触
10月も半ば馬肥ゆる秋と申します様に食べ物が美味しい季節となりました大輔です
この時期は秋刀魚ですな、大根おろしにポン酢をつけて食べるだけでああ〜
こほん、話が逸れました、先週は修学旅行で京都に行ってきました楽しかったんですが、イチャイチャ馬鹿ップルのせいで台無しですよ、健太には俺と誠司で制裁を加えときました、クロスボンバーを叩き込んでやりましたよ
そんな修学旅行も終え、本日学校では身体測定の日なんですが、実は身長がそろそろ健太に抜かれそうな為ヒヤヒヤしながら測定を受けました、なんとか健太より上だったのでホッとした学校からの帰り道
「やあ、君が風間大輔君と小次郎君だね!」
少し目つきの悪い何処か人を寄せ付けない雰囲気のおっさんに呼び止められました
一瞬、健太が前に出ようとするのを抑えある合図を送る
「……学校で、知らないおじさんに呼びかけられても断る様に言われてるんですがね?」
「それは失礼したね、私はこういうものだ」
投資コンサルティング『レジスタンス』代表 黒木和成 名刺にはそう書かれていました
「で、その代表さんが自分になんの様でしょう?」
「何ちょっとした挨拶だよ、実は君の母親である美和子さんへ、ネクストとの提携話を持ち掛けたんだが、何故か断られてしまってね、いい話なので君達からも説得して欲しくてね、寄らせて貰ったんだよ」
成る程、身内の情報も把握してるぞって脅しだな、ヤクザのフロント企業か何かだな、やり口がエゲツないね
まあ健太の準備も済んでる様だし一丁やったりますか!
「奇遇ですね〜、実は自分も未成年という事でまだ仮なんですが、こういう物なんですよ!」
と言って俺は『ネクスト』投資部門担当 風間大輔の名刺を渡す、相手は少し鼻白んだがそのまま押し切る様に会話する
「お言葉ですが、ネクストの現在の時価総額をご存知ですか? 正直貴方がたの様なポッと出の小会社に提携と申し上げられても正直困るんですよね〜」
クスっと笑いながら言うのがポイント
いきなり真っ赤なメロンみたいな顔になる黒木と言う男
「調子に乗るなよ小僧、いつでもお前等のガラを攫う事が出来るって脅しにきてるんだよこっちは!」
よし、決定的な証拠をgetこのまま逃げ出すとするか
「うわ〜、殺される〜、助けて〜」
いきなり悲鳴をあげ逃げ出す俺に、向こうも慌てた様にその場から離れていく
向こうが完全に見えなくなった時点で足を止めて皆と合流
「で、健太、テープレコーダはちゃんと録れてる?」
ネクストの規模が想定以上にデカくなってから、こう言う事もあるだろうとテープレコーダを買って健太と予め作戦を練っていたのだ
「完璧だけど大輔は無茶苦茶だよ、仲間を連れてなかったから脅しと判断したんだろうけどさ」
「ま、そう言う事、さて名刺と証拠持ってそのまま警察署に行こうぜ」
翌日『レジスタンス』の一味はその場で警察のお世話になる事になった
ただこの一件このままでは済まないんだろうな〜
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