第四十三話 シックル会議100回記念!②

「はぁ、はぁ、という事は先生の借金の肩替わりして、それを月謝扱いとして弟子になったという事ね?」


「はぁ、はぁ、はい、そういう事になります!」


 流石に今の組み手は鬼気迫るものがあったな!


「だからって、100万円はやり過ぎよ! 常識的に考えなさい!」


「確かに高かったとは思うけど、元は取れたと思うんだ、あれぐらいのインパクトがなかったら絶対に弟子入り許可貰えなかったと思うし」


 確かに、今の健太の腕前を考えた上で今後の事を考えると安かったと思うわ


「でもどうすれば良いのよ、私の貯金全部掻き集めても100万円なんて準備出来ないわ!」


「額の問題じゃないよ、当時先生に借金があって、その全額を月謝として支払った事に度肝抜かれて、驚いて笑ってしまい納得したから弟子入りを許可してもらえたのさ!」


「もし本当に弟子入りしたいのであれば、先生が驚くくらいのインパクトを与えて納得して貰えたら可能性はあるかもね」


 ふむふむなるほどね〜……


「そんな事言われても、どうすればいいの?」


「なあ健太、その先生ってお酒は飲まれるのか?」


「うん、よく飲み過ぎて俺が注意してるんだけどね〜」


 それなら上手くいきそうだな!


「ちょっと天童さん、お耳を拝借」


「な、何なのよ?」


「いいからこっち来て!」


「「ごにょごにょごにょ……!?」」


「何だよ、2人して隠し事かよ〜?」


「まあ気にするな、それより来週俺らも藤林先生のとこ連れて行ってくれ、俺もその先生と縁を繋いどきたいしな」


「え〜っ、マジかよ〜」


「誠司君はどうする、一緒に行くかい?」


「うーん、行きたいけど、今色々忙し過ぎて無理そう」


「無理する事はないさ、また時間ある時でも一緒に行こう」


 という事で来週先生のお宅へ伺う事になった



〜そして1週間が過ぎ〜


「中々趣のある道場ね」


「趣と言うよりボロっちぃ」


「しっ、聞かれたらどうすんのよ!」


 健太に連れられて道場に通して貰ったのだが、酷いボロボロなとこでした


ドン!ドン!ドン!ドン!


「だから儂は弟子はもう要らんと言うただろうが!」


「いててて、取り敢えず向こうにはそう伝えてあるって、取り敢えず話だけでも聞いて欲しいって」


 どうやら健太が上手く先生を引っ張り出してくれたらしいここからが正念場だな

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