第四章 叛逆のunderdog

第二十一話 大輔P爆誕

 現在必死になって由佳さんを説得中


「駄目駄目、そんなのバンドメンバー全員に影響与える話じゃん、それにズルはいかんよズルは」


うっ、言ってて自分でも白々しい気がする、美和子さんも笑って無いで助けて!


「1曲だけで良いんだ、元々この辺でどうにかならなきゃ解散も考えてたし、一度だけでいい全員で華やかなステージに立ちたい!」


「……この後の人生に影響が出るとしても?」


 実際この後バンドは解散するが、バンド時代に培ったメイクアップの腕を活かし

メイクアップアーティストとして大成して引っ張りだこになるんだよね


 由佳さんは一瞬だけ目を瞑って考えたがすぐ答えは出たらしい


「構わない、例えどんな未来だったとしても選択して進んでいくのに変わりはない筈よ、チャンスが有るのなら私はそれを掴みたい!」


 うわ〜、相変わらずの男前っぷり、思い切り良すぎるわ

先程の人生に影響のくだりで自分が未来で成功したってのは直感で理解しただろうに迷わず進みますか!


「あ〜あw 由佳ちゃんは一度決めたらテコでも考えを曲げないわよ、知ってるでしょう?」


 知ってるよ、だから困ってるんじゃないか、どうしよう? 説得は困難どころじゃね〜な無理だろう


……しゃーない、一つだけ由佳さんなら歌って流行りそうな曲に心当たりがある、やるからには中途半端はなしだ全力でいこう


「ふ〜、とりあえず由佳さんはバンドのメンバーに強化合宿の許可を取りにいって下さい、美和子さん音楽スタジオの予約を2ヶ月分お願いします」


「了解よ」


「あ〜追加でボーカルレッスンの先生の予約も2ヶ月分お願いします、費用は全額自分が負担します」


「あら、由佳ちゃんは私の妹よ! 予算は広告費として会社側で負担します、お金の事は気にしないで大輔君は全力で由佳ちゃんのサポートをお願いね!」


 由佳さんが唖然として口をパクパクとしてる間に、全ての事が決まっていきます

他にも色々準備しなきゃいけないものとかが出て来そうですね、頑張らないと


「しゃーない、バンドプロデュースいっちょやったりますか」

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