週末の記憶違いは生きる理由に
芥坂 月歩
はしがき
生きる意味を見出すにも、それ一点しか見れない自分にとっては難解だった。幼い頃から、体が弱かった僕は、学校にも馴染めず、勉強もさっぱり分からずで大変苦労した。家族で熱海へ旅行をした時、僕は、熱を出した。家族は心配こそしていたが、やはり僕をお荷物として扱った。それだけで窮屈に感じ、消えてしまいたくなる。ずっと生きる理由を探しているのは、自分に対する防衛に近いのかもしれない。幼少期から、人とは違うと自覚していた。人に笑われる事も多かった。最初こそ、それが凄く不快に感じていたが、時間が経つに連れて、何も思わなくなり、その後には、むしろ、嬉しいと感じるようになっていた。人に認められたことがなかった僕だ。笑われる事で、認められた気になっていたのだろう。しかし、そこにはいつまでも疑問が付き纏って、それが僕を聊か、ヒリヒリさせていた。そんな僕の話を君等に少しだけ話したいと思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます