はじまりの後
水上絢斗
第1話 はじまり
始めるけど、続かないんだ。最初は楽しいよ。何もかも
「だから、お前水かけられたんだよ」
「なんで?」
カフェで同期の
「わざわざ、こんなところに呼び出しされて何の相談かと思ったら。それかよ」
「それって、こちとら大変だったんですけど」
「当たり前だろ、彼女いんのに合コンに参加して、人数の
「やっぱダメ?」
「考えても分かるだろ。バレたら、終わるって」
「でも、本気じゃないんだけどな。ちょっと、遊びに行くだけで十分だったんだ」
「それがダメだって。なんで彼女と行かないんだよ。だから、水かけられて振られたんだろ」
「はい。だって忙しそうにしてたから。余計な気を遣ってしまった」
「気を遣うとこは、そこじゃねぇよ」
ホットのカフェラテが俺の心を
「
「まぁ、友達だったらいいんじゃね。
「お前とはマンネリだからって言われたら?」
「しょうがないよな。俺に
恐る恐る、橋本にもう一度問いただしてみる。
「やっぱり、マズかった?」
「マズいっていうか、ダメなものはダメ。まぁ、そんなに好きじゃなかったってことだよ」
「俺には恋愛は向いていないのかな」
「一度、休んだ方が良いな」
事の
ただ、この話には続きがあって、怖くて橋本には話せなかったんだけど。
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