5年近く無視した生徒は、高校生になって地獄に落ちていきました
のんびり
無視されるところから、亜美がいなくなるまで
第1話 過去に集団無視のいじめを受けた
俺の名前は橘文雄。過去にいじめを受けていた経歴を持つ。
いじめの動機はいたってくだらないもの。クラスで一番だったことに対する、クラスメイトの妬みだ。人間らしいといえば人間らしいかもしれない。
俺は小学校四年生から、誰にも口をきいてもらえなかった。全員で無視をすることで、一人の人間を徹底的に追い込もうとしていた。
最初はきついと思ったけど、徐々に何にも感じなくなった。一人にされることによって、計り知れないメリットを感じるようになったから。クラスメイトに縛られないことで、学校生活は有意義なものとなった。
小学六年生の恒例行事の修学旅行は当然のように欠席。俺を無視するような人間と、一晩を過ごすのは絶対にありえない。
中学生になっても、無視のいじめは続いた。こいつとだけは絶対に口をきかないという、断固たる意志を感じた。
無視が終わったのは、中学三年生の春である。俺は五年にわたって、誰からも相手されなかった。
声をかけられたときに感じたのは、うざいという感情だけだった。これまで無視していたくせに、よくそんなことができるなと思った。
俺は当然のように無視をする。これまでやってきたのだから、これくらいのことは当然といえる。これで文句をいうやつがいたら、そいつの脳みそは完全に腐りきっていることになる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます