詩集「言論ノ了解」(完)

不可世

第1話「命の祝福」

推測される命の灯

その反面には死があり

またその裏には感情が眠る


この一睡ごとに

日々は声音を立て

明日へと続き

ただ凛々しく

たくましく

生きる他ない


無論、死する事が幸いだと

生きる渦中惑うだろう

しかし、それでも

地に足をつけ行かねばならない


人は命ありき存在

ならば命を消すなど

それは向こう見ずの決めつけ


悲しみに暮れようとも

生きれば

生きるほど

成長するだろう


例え、命に背いても

愚痴を吐くだけでいい

死ぬには若い

死など夢物語でいい


生きて

抗って

築いて


最期の日まで

暇を持て余す事無く

進んでいけ


もう道は何本もある

迷っても

あなたは一人じゃない

訪ねて

打ち明けて

克服して


最期の瞬間が

泣けるほど

悔しいと


死にたくないと

その大粒の涙で

別れて超えて

また生きて


たくさんの思い出を

たくさんの時間を重ねて

本当に生きてて良かったと

そう、思えるように


大切に生きていけ


それが何よりの命への祝福だ。

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