新釈・赤ずきんちゃん
夢月みつき
前編「赤ずきんちゃん」
昔、むかしあるところに、赤ずきんと言うそれは、それは可愛らしい女の子がいました。
肩に掛る金糸の髪、アーモンド形の青い大きな瞳、青いエプロンドレスを着て、食べてしまいたいくらいの愛らしさです。
どうして、赤ずきんと言うのかと言うと、お母さんが作った赤い頭巾がとても、お気に入りで片時も、脱いだことがなかったからです。
その頭巾がとても、似合っていて村の大人や、子供も誰もが可愛がるほどでした。
それは、先程から物陰でじっと、赤ずきんを見ているこの灰色の狼も同じでした。
◆
ある日、そんな赤ずきんがお母さんに、森に住むお婆さんのお家へお使いを頼まれました。
「赤ずきんちゃん、これから森に住むお婆さんの家へお使いに言って来てね。バスケットにぶどう酒と、かぼちゃのパイを入れておくわ。お婆さんがとても、好きなの。気をつけていってらっしゃい」
お母さんは、赤ずきんのバスケットにぶどう酒と、焼いたばかりのかぼちゃパイをそっと、入れて持たせてくれました。
「いってきまぁす!」
彼女は、元気に森へと出かけて行きました。
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