TS美少女は学校の美少女を呼び寄せる
雨館
第1話 妹に純白を汚されました
状況を整理しよう。
朝起きる
起き上がる
違和感を覚える
女だった←今ここ
?????????????????????
どゆこと、正直自分でもわからない。髪はなんか白いし、いい匂いだし。何より、胸がでかい。そう、かなりでかい。
これ、揉んだらどうなるんだろ……
恐る恐る手を近づけ、ゆっくりと力を入れる。
「お、おおぉぉ……」
すごい、ふわふわもちもちしてる。こんなに柔らかいんだ、女の子の体ってすごい。てか、声もかわいい。肌もきめ細かいし、あと大事なのは顔だよね!!
近くにある手鏡を取ってきて、自分の顔を見ると、それもう私の性癖を詰め合わせたかのような絶世の美少女がいた。もうね、白髪ロング赤目巨乳……おまけに、身長も小さいからロリ巨乳?なにそれ最高じゃん。めっちゃ私好みじゃん。
「おにぃ?ごはn……」
私が美少女を堪能していると、突然妹がドアを開けて入ってきた。そしてもちろん固まる。そりゃそうだろう。なんせこんな絶世の美少女がいるんだからな!!はは……違いますよね。私が消えて見知らぬ女の人がいたら固まりますよね。
「
「いや、おにぃがこんなかわいいわけないでしょ!?」
うん、至極まっとうな答えである。だが妹よ、まずはかわいさではなく性別を否定してくれ。あと、私もこんなにかわいい姿になるなんて、妄想でしかしたことがない。
「わかったわかった。じゃあ信じてもらうために、知ってる情報を色々言おうかな。時雨の部屋の右の上から2番目の引き出しに私の盗撮写真があるよね。あと、ベッドの下には私が幼稚園生の運動会のころの写真があって毎日夜な夜なしてるね。それと、私がお風呂に入ると毎回私の服を手に取って……」
「わかった!わかったからもういいよ!!」
顔を真っ赤にして全力で私を止める妹。うむ、恥ずかしがる姿もかわいいぞ。でもやってること自体は、ちょっと度が過ぎてると思うのでぜひやめていただきたい。
「それで?おにぃはなんでそんな姿になったの?」
あ、意外とすんなり受け入れてくれるのね。もっとこう、「あんたなんでおにぃのベッドにいるのよ!!」って言いながら頬を叩いてきたり、私の可愛さに見とれて惚れちゃったり……はないけど、ひと悶着あるものだと思ってた。
「んー、私もわからない」
「てか、おにぃの一人称って僕じゃなかった?なんで私って言ってるの?」
確かにそうだ。一人称が私ということに何の違和感も覚えなかったな。ん?そういえば発する口調も少し穏やかになってる気がする。いやでも、心の中で思ってることは男らしい口調だし……ようわからんなぁ。
「んーわかんない。でもとにかく、絶世の美少女になった。私はそれで満足」
もともと私は、男なのに華奢で背が小さかったし、声も女性的でコンプレックスだった。それこそ、女の子に生まれたかったとも思ったことがある。てか、なんなら最近は毎日そう思ってた。それが今!こうして完璧な形で叶ったのである!満足しないわけがない!!
「そ、そう。とりあえず、お母さんには私から話しておくから。おにぃは身だしなみを整えてから来てね」
ん?身だしなみ?そういえば、さっき揉んだ胸はとても布越しの感覚とは思えないほど柔らかかったような。うん?つまり、私今……全裸?
「時雨ぇ!!もっと早く言ってよぉぉ!!」
私の部屋から出ていく時雨にそう叫ぶが、意味なんてない。私の初めての裸姿は、妹に奪われてしまったのである。
ぐすん、妹に純白を汚されました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます