第20話 愛人
彼は、いつもキスマークがついている
消える事が無いように、1つが薄くなるともう1つ付く美咲のマーキングだ
休み時間、美咲から彼との話しをよく聞いた、決して良い彼氏とは言えなかった、美咲に素っ気なくて、強気で
美咲が
「外でやったんだよ」と
「え?初エッチ」と聞き返してしまった。
美咲は「そう河川敷で少しだけ脱いでキスもしないで、少し無理やりだよ酷いよね?」
私は「うん、よくわかんないけど、外は嫌だな」と返した
美咲は「ヨシキ少し怖いんだよね、すぐ怒るし、やったらすぐ帰るし、でも好きだから許しちゃう、だって凄い好きなんだもん。毎日浮気されないか心配なの、待ち伏せしてる1年とかいるし」と、話した
(私の印象とだいぶ違うな)と思っていた
そんなある日
彼から連絡先を聞かれたけど、断った
だけど、美咲の相談とかしたいし、と
言われ私は連絡先を教えた。
私は1人帰りながら
彼は、そんな酷い人におもえないんだけどな、と思いながら帰った
月が綺麗で、月を見ていたら
やっぱり美咲の言う彼じゃなく、私と話してる彼を信じようと思った
その夜、彼から電話が来た
かなりドキドキした。
彼は私に
(愛人になって、ゲームをしよう)と
(ルールは好きになったら負けね)と
私は既に負けている、だけど
「いいよ、好きにならなければいいんでしょ」とサラッとかわした。
本当は、何?なんて事言ってくるの?
愛人って2番目の彼女って事?
だけど好きになってはいけない?
私は完全に遊ばれているんだ
悔しいけどなんか負けたくなかったから
強がった。普通にサラッと対応した。
少し悲しかった。
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