第19話 詩織

私の周りはギャルばかりだけど私は黒髪に前髪ありのストレート、茶色のカラコンにナチュラルマツエクにグロス

マフラーは皆と被りたくなくて、

FENDIのグレー、コレこだわり

香水も、あえてのメンズ使用コレもこだわり、そしてあまり周りに興味が無いし、噂話しも、あまり興味がない

彼氏に振られて1ヶ月ほど、まだ忘れられていない。

その日は1人スクールバスの列に並んでいた。早く並んだ人は座れるけど後半は、立つ事になる

(ギリギリ座れないかも)

と思っていたら座れなかった、バスの真ん中辺りで立っていると、1人の座っている男の子に目が行った

な、なんて可愛いイケメン、細くて、白い、髪は少し茶色くてゆるい天然パーマだ、ヤバい可愛い。

見ないようにしよう


私が初めてヨシキくんを見た時の話しだ。


ん?同じクラスにいたような気がしないでもない、あの天然パーマ


学校に着くと私は彼のだいぶ後ろを歩いた

背が高い。

スタイルがいいモテるだろうな

そんな事を思いながらクラスに入った


やっぱりいた天然パーマ

休み時間、美咲と天然パーマくんが話しをしていた。

美咲は好きな人がいてかなり押して付き合ったとは聞いていた

天然パーマくんの事だったのか


美咲から好きな人の話しをよく聞いていたので名前は知っていた


ヨシキくんだ。

彼がヨシキくんだったんだ

これはあまり近ずかないようにしよう

なぜなら、美咲はヨシキくん命で、もうそれはそれは大好きで、モテるらしく

他の女の子の事をいつも気にしていた



今日は席替えだ、廊下側の寒い席

後ろから2番目微妙

1番後ろが良かったなあ

すると私の後ろに来たのは天然パーマの彼だった、やばいこれじゃ寝たり出来ない

背中が緊張する。

プリントが配られ後へ回す

ああ、緊張する。

サッと、渡してしまえ

美咲に変に思われないようにしないと


体育の時間男子は教室で着替えるが

女子は更衣室へ行く、私は出遅れてしまった、ふと見るとヨシキくんが

上半身裸だった、

(なんて綺麗な身体)

やばい、やばい、やばいかもしれない

私は元彼の事が頭から消えていくのが分かった、古ぼけたクラスでなんか

ヨシキくんだけキラキラしている

(好きになってはいけない)

私は頭の中にこの言葉がよぎった。


ヨシキくんは後ろから

「ねえ、ねえ、しおちゃん?」と話しかけてくる。私は少しだけ体をかたむけ「なあに?」と見ないで返事をする


彼は気だるそうな雰囲気で、ミステリアスとゆう言葉がピッタリだった


「しおちゃんはさ、体育好き?俺はダルい」と

私は「私も体育はダルいよ寒いし」

彼は「しおちゃん寒がり?だよね細いもんね」と

普通の会話だけどなんだか話しやすくて、ついつい話してしまう。

気がつけば私は椅子ごと後ろを向いて話しをしていた。

普通の話しをしていただけなのに、話しがつきなかった。

彼に前の彼氏の事を聞かれたときは

忘れられないと嘘をついた

ヨシキくんで頭がいっぱいで元彼の事は忘れていた。


休み時間友達と話していると

その彼女が

「私もヨシキくん気に入ってたんだよね、まさか、美咲と付き合うなんて思わなかった、早く告白しとけばよかった」と、

やっぱり彼はモテる同じ事を思っている子があと何人いるだろう?


めんどくさい学校にいくのが彼のおかげで楽しみになっていた。







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