第2話 それで?
見つめ合う二人。
数秒の沈黙に観客席がざわめき出す。
「う、うぅ・・ん・・・」
利通が咳払いする。
だが。
隆盛は何の反応もせず、客席を真っすぐに見つめている。
「お、おいっ・・・」
裏返った声を出す利通。
「・・・・」
相変わらず無言の隆盛。
「た、隆盛ぃ・・・」
泣き声で呼ぶ利通。
「・・・・」
変わらず無言の隆盛。
「隆盛の意地悪っ・・・」
溜まらず駆けだそうとする利通の腕を取る隆盛。
「えぇっ・・・?」
驚いて振り向く利通。
「髭が素敵で、ゴワス・・・」
「た、隆盛・・・」
見つめ合う二人。
数秒の沈黙だったが、客席は固唾を飲んでいた。
【BL(ビーエル)かっ!】
二人の合わせた声に。
客席はドッと、沸いたのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます