第2話 遭遇
くまを途中に置いて、そーっと戻った。
僕は家の近くまで来ると、木の後ろに隠れ、玄関を見ていた。
何分くらい立った頃だろうか。
じいちゃんが玄関から出てきた。
じいちゃんはいつもの格好ではなく銃や、防具を装備して、僕でもわかるくらいに全身をガチガチに装備てかためていた。
「なんでだろ?」
不意にじいちゃんが玄関前方の方に銃を向けた。
銃口の先を見ると、そこには奇妙な形をしたナニカがいた。
「え?」
割と大きな声で素っ頓狂な声を上げてしまった。
瞬間、その声に反応してか、そのナニカは僕に向かって一直線に向かってきた。
「うわああああああああ!?」
「ユキト!?」
素早くじいちゃんはそのバケモノを撃ち抜いた。
「大馬鹿者!なぜここにいた!」
それはいつもの優しいじいちゃんの声ではなく初めて聞くじいちゃんの怒号だった。
「じ、、じいちゃんが心配で、、、」
するといつもの優しい声で言った。
「ワシの心配なんかいらんわ。それよりもユキト、、お前が助かってくれる方がよっぽど嬉しいぞ。だから早く山を降りなさい。じいちゃん、こう見えてもあんなバケモノを退治するエキスパートって言われてるくらいなんじゃぞ。」
「分かった。」
僕はそういうと、全力で山を駆け下りた。
その後、発砲音が数発響き渡った。
後ろを振り返るとでかいやつがじいちゃんと戦っていた。
「あれは?時計?」
一瞬ちらっとナニカの胸に時計のようなものが埋まっていたのが見えた。
でも、そう考えたのも一瞬で、気にせず山を降りた。
山を駆け抜け、枝などが顔に当たったりするが気にしない。
今出せるフルスピードで山を降りた。
残念だったが、仕方なく熊は置いてきた。
気にする余裕などなかったのだ。
街まで中間くらいまで来た時ある集団に出会った。
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