第3話「水の行」

「水の行」は、疲れた時にやると即効で快復するぞ!

 仕事でクタクタに疲れて帰って来て、もう何もしたくないと思う時、布団の上に横になってできるから楽な行法じゃ。


 「水の行」を10分くらいやると、疲れが、かなり快復して少しくらいなら動けるようになり、シャワーを浴びたり、飯を食ったりできるぞ。

 そのまま寝てしまうこともあるので、ガスで煮炊きしてる間にやろうなんて思うと危険じゃぞ。


 自分の手で腎臓を押すのだが、副腎も押すことにもなるし、腰の筋肉も押すので、ホルモンや腰痛にも効いて、とてもお得な行法じゃ。

 体が重いと感じる時や腰が痛いとか、やる気が出ないなんて時にも、やるといいぞ。

 仙術導引の基本になる行じゃ。



【水の行】やり方。


①布団の上に仰向けに寝ます。

②左手の甲を上にして布団と背中の間に入れます。

 最初は、肋骨の一番下、腎臓のある部分にあてます。

③両膝を曲げて左側に倒します。

 膝を倒す事で手の甲で腎臓を押すことができます。

 1回に押す時間は5~10秒程度です。

④肋骨から徐々に骨盤まで手を下に降ろしていき腰全体を押します。

⑤右側も同じようにやりましょう。



 導引では背骨を直接押す事は禁止されています。

 背骨を圧迫して、中を走る神経を傷付けると取り返しのつかないことになるからです。

 背骨の調節は仰向けに寝て膝を左右に動かす事で自然と正しい位置になるのであせらないでください。



 疲労回復、腎臓の維持、腰痛改善に有効です。

 手の平で背中をさすったり、前屈をするのも腎臓によいです。

 腰はベルトで圧迫されるので普段からなでておくと将来的にいいです。


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