第44話 孤独死
舅が昨日
浴槽の中で亡くなっていた。
近くに住む叔母が舅を訪ね、声をかけても返事がないので家にあがり舅を見つけた。
息子達に連絡をしたが、すぐに駆けつけられる人は居なく、私に連絡が入った。
少し悩んだが、高齢の叔母の気持ちを想い、私が駆けつけた。
これから検死もある
何時間かかるかもわからない
警察官に、叔母には持病があることを説明し帰宅の許可をもらった。
やっと刑事さんが到着し、事情聴取後、一緒に家の中を確認した。
舅は
一銭のお金も持っていなく、
冷蔵庫にも何一つ入っていなく、
パンもお菓子も何もなかった。
認知症の父にお金を持たせると無駄に使う
と、父の少ない財産は弟が管理し
食事は息子達が弁当等を買って届ける
そうなっていたはず。
刑事さんに「どうして?」「年金は?」と聞かれても
私には何も答えられなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます