第44話   孤独死

舅が昨日

浴槽の中で亡くなっていた。


近くに住む叔母が舅を訪ね、声をかけても返事がないので家にあがり舅を見つけた。


息子達に連絡をしたが、すぐに駆けつけられる人は居なく、私に連絡が入った。

少し悩んだが、高齢の叔母の気持ちを想い、私が駆けつけた。


これから検死もある

何時間かかるかもわからない

警察官に、叔母には持病があることを説明し帰宅の許可をもらった。


やっと刑事さんが到着し、事情聴取後、一緒に家の中を確認した。


舅は

一銭のお金も持っていなく、

冷蔵庫にも何一つ入っていなく、

パンもお菓子も何もなかった。


認知症の父にお金を持たせると無駄に使う

と、父の少ない財産は弟が管理し


食事は息子達が弁当等を買って届ける


そうなっていたはず。


刑事さんに「どうして?」「年金は?」と聞かれても

私には何も答えられなかった。

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