第23話   仕事探し

履歴書を書いては送り


残念ながら今回は不採用


を何度も受け取った。


初めての経験に戸惑いながらも、諦めずに仕事を探す。


知人がパートを紹介してくれた。

とりあえず稼がなくては、

次が見つかるまでの繋ぎだと思い働いた。


小売業の接客


店舗のコンシェルジュと呼ばれる程商品知識を高め、お客様第一を心がけた。


接客は楽しかったが、本来のやりたかった仕事に戻ろうと退職を考え始めた。

と同時に、本社から社員登用の話を頂き、そこで、社員になった。


3ヶ月に一度、異動が命じられ

何故か、私が配属された店舗は売上が伸びた。


そして、2年後には多数店舗を任せられ、マネージャーになっていた。


母を思い出す。


母から一度聞いた話

「お父さんが蒲田で商売をしている時、手伝いに行ってたんだけど

お前が店に立つと客が増えると、良く褒められたのよ」



私は母に似ていたんだ。

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