第21話   夜明け

心機一転

新しい仕事につくことにした


福祉関係の仕事は私に合っていた


今までの自分の経験が、

困っている人を助けたい、人の悲しみに寄り添うという力になった。


そこで知り合った人達が、それはそれは私を大切にしてくれた。


それはそれは丁寧に


私の意見を尊重し、全て私の思う通りに仕事を進めさせてくれた。


その中の1人の男性が、私に好意を寄せてくれた。


大変真面目な人で、何故か職場の皆が彼の恋を応援した。


既婚者なのに、何とか彼の思いが成就する様に


手も触れたこともないが、彼の思いが伝わる。


上司から一言

「彼は純粋で真面目一筋、入社した時からずっとみてきた。相談されている。君が好きらしい。痛々しくて見ていられない。離婚しても構わないと言っている」


私は彼の思いだけを受け止め、職場を去ることにした。


曲がったことは嫌いだから


けれど、この職場で皆に大切にしてもらったことが、私を変えた。



夫が何と言おうが、

私は素晴らしい人間だ。


人はたった一人でいい

誰かに愛されることが大切だ。



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