みっともなくても
猫は自分が死ぬとこを、
見せないというけど、
私は自分の最後を、
みんなに見せたいんだよ。
道路に叩きつけられて、
血がアスファルトににじんで、
脳漿が飛び散って、
屋上に靴と遺書があって、
それをみんなに見せたいんだ。
それが私の存在表明。
こんな私でも、
ちゃんと生きていたことの、
存在表明。
私のこの姿を瞳に焼き付けて欲しいよ。
アスファルトが血を吸っていくとこを。
脳漿が飛び散った姿を。
お願いだよ。
でもそんなこと出来ずに、
泥汁をすすりながら、
これからも生きていくんだ、
みっともなくても。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます