私はあなたを排泄する

 あなたという存在を、

 飲み込んでしまいたい。

 私の中にお腹いっぱい、

 あなたを感じたい。


 あなたの滋養が、

 私の体を巡る。

 手足の指の先まで、

 あなたが満ちてくる。

 もうこれ以上ない多幸感で、

 優しく包まれた後、


 私はあなたを排泄する。

 私はあなたを排泄する。

 排泄されたあなたの塊が、

 こんなにも愛おしい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る