夢を描けなかったこの手で世界を創る
宮野 智羽
気づき
___あれ、生きるって何だろう。
私はこの疑問を小学校4年生の家庭科の授業で初めて抱いた。
その授業は数直線に自分の今後の人生設計を書くというものだった。
15歳で高校に入学
22歳で大学を卒業
そのまま就職
26歳で結婚
28歳で子供を産む
皆が楽しそうに未来を想像する中、私はその紙に何も書けなかった。
鉛筆を持つことすら怖かった。
____明日死ぬかもしれないのに何で未来に希望を持てるの?
そんな考えがずっと脳内を巡っていた。
あの嫌な感覚は今でも忘れない。
しかし授業であるため、終わるギリギリに嘘で塗れた人生設計を慌てて完成させた。
そしてそれから私はその疑問に囚われ続けている。
その思考が大きく変わったのは中学1年生。
とある事実に気づいてしまった。
___そっか、面倒になったら死ねばいいんだ。
それは私にとっては革新的な価値観の変化だった。
これは何者にもなれないまま死に囚われた少女が小説家を志すまでの道を書き起こしたエッセイです。
一部ではありますが、私が手がけている作品に関する話が出てきます。
作品そのものを楽しみたい方はブラウザバックを推奨する箇所があります。
ご注意ください。
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