ロリ番長

おらはロリ番長として生きていく……なわけあるか


ふざけんなおらは超カッコいいんだぞ


こうなったらおらが浜吉太陽であることをバラすか


でもなぁバレたくないしな


おらはどうすればいいんだろう


浜吉太陽であることをバラしてこれまでどおりの番長として生活することを選ぶかバラさず普通の女の子として山田啓介の隣にいるか


「あれよく見たら浜吉太陽じゃね」


そんなことをおらの顔をずっと見続けていた山田啓介が言った


おらは泣きそうな顔でこう返す


「おそいよ山田啓介そうだよおらだよ浜吉太陽だよ」


「ああやっぱりいや悪いなでもどうしたんだ番長であることをやめたのか」


おらは首をふる


「おらはまだやめないよきみが戻ってくるまでずっと待っているから」


「あのな前も言ったけど」


おらは言葉を紡ごうとしていた山田啓介のくちにおらの人差し指を押しつけて山田啓介の言葉を止める


「その言葉は聞きたくないよ」


「そうか」


山田啓介が言おうとしていたその言葉をおらは知っているだけどいいじゃないか待ち続けても


「人はずっと同じ気持ちを続けるのは難しいならおらが諦めるのが早いか山田啓介が諦めるのが早いか勝負だね」


「ああ勝負だな」


でもきっとこの勝負に負けるのはおらなんだろうな


そんなことを考えながらおらは山田啓介と別れて一人で歩いていた


突然影野(かげの) 忍丸(にんまる)が現れた


「これでよかったのでござるかもっと話をすればよかったのでは」


「いやいいんだだってあれ以上負けてしまうから」


「負けてもいいではないでしょうか?どうして番長の座に執着しているのですか?」


「そっかしらなかったね昔さ番長としてみんなを守ってくれないかって言われたんだ」


「でもその言葉はきっと浜吉太陽さまを番長にするためのウソなのでは?」


「そうだねウソかもしれないそれでもその約束を守らなかったら今日おらは会うことが出来なかった」


おらは少しだけ間を空けてこう口にする


「だからこれでよかったんだよ」


「ちょっと待った浜吉太陽あのさ言ってなかったことあったわ」


おらが声のした方を見ると山田啓介がいた


「頑張ったなそして悪いな俺のわがままに付き合わせて」


山田啓介がおらの頭の上に手をのせてきた


そしてわしゃわしゃしてきて


「なにするんだ」


おらがむりやり手を振り払う


「わるいわるいいやだったか」


「いやじゃないけど」


「そうかならよかった」


その後山田啓介がその場を離れた後におらもその場から離れる


影野忍丸はいつの間にかいなくなっていた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る