第6話 引きが強いのか弱いのか何なのか その2

お昼ご飯。

可能な限り節約もありお弁当を作るのだが

まぁ、人間なもんで面倒くさい日もある。


そんなときは、100円以下で買い貯めているカップ麺を持っていくのだがある日これまた事件が起きた。


キムチ味のカップ麺。

ビニールをはずし、フタを線のとこまで開けると乾麺真っ赤っか。

「ん?」


赤というよりオイルにまみれてヌルっている

かやくなどを取り出す。

【後入れスープ】

とかかれた袋から滴り落ちる液体。


...



隣に座っていた後輩が気付く。

「え、それダメなやつじゃないですか!?」

「うん、おそらくダメなやつだね。」

「先輩またですか!?」

口元が緩みまくって目尻も垂れ下がった顔を正面に向けられる。


「私のお昼ご飯...」


次々と休憩にやってくる社員に

ありがたいことに(?)後輩が全て説明してくれるので私は黙ってるだけでいい。


説明というよりは笑いのネタにされている。


「これ、笑いをくれたお礼。」

と笑いながら恵んでもらったパンで昼食は済ませることになった。


赤く染まったカップ麺は、1日飾られ

先輩がお客様センターに連絡をいれていた。


じつは、カップ麺騒動はこれだけではなく

異物混入や芋虫フリーズドライ事件もあるのだ。


それでもカップ麺を止められないのは

日本の技術の素晴らしさだと思っている。。。

だって便利で美味しいよね...

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